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手塚ワールドの再来『ヤング ブラック・ジャック』レビュー

今回は、秋田書店『ヤングチャンピオン』で連載中のコミック『ヤング ブラック・ジャック』をレビューします。原作は手塚治虫さんの名作『ブラック・ジャック』で、脚本は田畑由秋さん、作画は大熊ゆうごさん。現在

手塚ワールドの再来『ヤング ブラック・ジャック』レビュー

こんにちは、フリーライターの鷹野凌です。

今回は、秋田書店『ヤングチャンピオン』で連載中のコミック『ヤング ブラック・ジャック』をレビューします。原作は手塚治虫さんの名作『ブラック・ジャック』で、脚本は田畑由秋さん、作画は大熊ゆうごさん。現在、テレビアニメも放送中です。

『ヤング ブラック・ジャック』 1~9巻 大熊ゆうご・田畑由秋・手塚治虫 / 秋田書店

若き日のブラック・ジャックを描く

本作の主人公は原作と同じ人物ですが、まだブラック・ジャックとは名乗っていません。本名である間黒男(ハザマ・クロオ)のまま、まだ医学生として勉強しているころの話です。無給で働かされるインターン制度の廃止運動を発端に東大紛争が勃発、他の大学へも飛び火のように広まっていった1968年ごろを舞台としています。「ヤング ブラック・ジャック」漫画公式アカウントによると、原作の連載開始が1973年なので、そこを起点として逆算しているそうです。

「お前もデモに参加しろよ!」と無理強いしようとする他の学生を「ほっといてくれ!」と怒鳴りつけ、医学書を読みふけるハザマ。顔に刻まれた不気味なツギハギや半分だけ白い頭髪といった身体的特徴だけではなく、ニヒルで不遜な態度も後のブラック・ジャックそのものです。そんな彼がインターンの先輩からお願いされ、列車事故で怪我をした患者の救護の手伝いに行き、手足が切断され医者から「もう繋ぎようがない」と見放された少年と出会います。

「…ただし 正規の医療報酬とは別に 成功報酬を貰いたい」

「そのオペ…俺に任せてくれるならば 繋げる 必ず」と言い出すハザマ。「ただし」と続けて、正規の医療報酬とは別に、成功報酬750万円を要求します。現在の価値で計算すると、5000万円。こんなところも後のブラック・ジャックそのものですが、これが最初の手術事例だったようです。つまり、初めて手術代をふっかけた事例ということにもなります。「金の亡者」と罵られながらも法外な報酬を要求し続けるブラック・ジャックの原点です。

ハザマ自身も少年のころ不発弾の爆発事故でバラバラになって、本間丈太郎先生に命を助けてもらっています。ツギハギだらけの上半身を先輩に見せ「この俺自身が繋がった実例だ」と見得を切るハザマ。初めての手術なのに鮮やかな手際に驚く先輩。見事に成功するも、警察に訴えれば医師免許が取得できなくなると脅し、子供の命を値切る親。この辺りの展開は、原作の人間ドラマを彷彿とさせます。

手塚ワールドの登場人物が次から次へ

ハザマが医師への道を目指したのは、本間先生に助けられたことがきっかけです。こういったバックグラウンドは本作でもしっかり語られており、原作を読んでいなくても楽しむことができます。しかし、原作を読んでいた方が、より楽しめることは間違いないでしょう。そして、原作だけではなく、手塚治虫さんの他の作品も読んでおくことをオススメします。それは、手塚治虫さんがよく用いていた「スターシステム」が、本作でも採用されているからです。

俳優が異なる作品でさまざまな役を演じるように、同じ容姿をしたキャラクターがさまざまな作品に、別キャラクターとして登場するのがスターシステムです。例えば原作と本作どちらにも重要人物として登場する恩師の本間先生は、『火の鳥』に登場する猿田博士と同じ容姿です。同じように、本作の第2話で登場する借金取りの男は、原作にも登場する、手塚ワールドの脇役として有名なアセチレン・ランプと同じ容姿をしているのです。

マイナーなキャラクターまで!

『リボンの騎士』のサファイアや、『鉄腕アトム』のアトムといった主人公クラスから、ヒゲオヤジやヒョウタンツギといった脇役まで、実にさまざまな手塚ワールドの登場人物が、本作には次々に登場します。こういった有名で特徴的なキャラクターはわかりやすいのですが、比較的マイナーな作品に登場する、脇役まで顔を出すところがにくい。『七色いんこ』や『アドルフに告ぐ』の主人公はわかっても、主人公の師匠や先生まで出ていたのは、さすがに気がつけませんでした。

コミック巻末にはその種明かしが収録されており、あまりのマニアックぶりに驚かされるのと同時に、手塚ワールドへの愛をひしひしと感じます。思わず原作『ブラック・ジャック』のみならず、他の手塚作品まで買い揃えたくなってしまいました。見事に作戦にはまってしまったような気もしますが、名作は色あせませんから、いいですよね。


記事タイトル:

手塚ワールドの再来『ヤング ブラック・ジャック』レビュー

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間黒男

ブラック・ジャック

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主人公

コミック

梅原裕一郎(声優)




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