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ヒットの裏に“腐”的視点あり!?『おそ松さん』が一役買った「腐女子」文化のルーツに迫る

「腐女子」という言葉の認知度が、ここ最近ぐんと高くなっている。腐女子とは、男性同士の恋愛模様を描くBL(ボーイズ・ラブ)作品や、それを想起させる物語や設定を愛する人たちの総称。女性が積極的に楽しむ創作

BL好きだけに留まらない!“腐”的視点を持つ女性が増え続ける背景とは?


「腐女子」という言葉の認知度が、ここ最近ぐんと高くなっている。腐女子とは、男性同士の恋愛模様を描くBL(ボーイズ・ラブ)作品や、それを想起させる物語や設定を愛する人たちの総称。女性が積極的に楽しむ創作物として、長年愛好家によって楽しまれてきた。1970年代から1980年代にかけては萩尾望都や大島弓子など耽美な少年愛を描いた少女マンガが台頭。それと同時に、既存の、いわゆる少年マンガ(『キャプテン翼』や『聖闘士星矢』(共に集英社)など)について“男性同士の恋愛”要素を主軸とする、サブストーリー的同人誌文化が発達。より明文化されていく中で、1990年代から2000年代では、よしながふみや水城せとななど男性同士の大人な恋愛模様を描く作風のBLマンガが幅広い層から人気を獲得、さらにファン層を広げた。

愛好家はBL商業コミックやまた2次創作の消費のみにとどまらず、“ナマモノ”というジャンルを新たに生み出す。“ナマモノ”とは実在の人物を“腐”的想像力を駆使して脳内(及び同人誌)で楽しむことで、その対象はBL作品がアニメ化された際にキャラクターボイスを務めた声優をはじめ、男性アイドル、スポーツ選手など様々。このジャンルに対する妄想や創作物は本人にバレることを極端に避けるため、あくまで密やかに行われることがルールである。しかし近年音楽業界がCD文化からライヴ文化へと移行する中で、男性アイドルや声優たちのライヴ中にも妄想心をくすぐるような“腐”的な言動が増え、いわゆる“BL作品好き”だけに留まらず、ライトな“腐”的視点を持った愛好家も増えているといえる。

カップリングにも萌え!人気アニメ『おそ松さん』で「腐女子文化」フィーバー到来!?

そうして徐々に認知度を高めていく中、“腐”業界に颯爽と登場したのが、2015年10月からオンエアをスタートさせたアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)である。赤塚不二夫原作の伝説的ギャグマンガ『おそ松くん』(小学館)の登場人物はそのままに、六つ子たちが“ニートの大人”となった十数年後の世界を描く。まず注目されたのは、キャスティングされた声優たち。BLアニメ出演経験の多い声優が六つ子を演じ、“ナマモノ”としての妄想を掻き立てる。そして六つ子という唯一無二な設定は、男同士の強い連体感・絆に萌える“腐”的視点を持つ愛好家たちから、圧倒的な支持を集めることになった。そしてオンエアされた第1話では、人気アニメのパロディやメタ視点満載のぶっとんだストーリーが展開され、愛好家のみならず従来のアニメファンからも「なんだこれは!笑」という反応を引き出し、ネットを中心に一気に話題となったのである。さらには、auのCM“三太郎”シリーズをはじめとしたここ最近のトレンド“昔からのキャラクター再解釈もの”であること、そして劇中に登場する六つ子がそのままイケメン化した“F6”というキャラクターの人気も相まって、押しも押されぬアニメへと成長。そんな良コンテンツ『おそ松さん』自体のクオリティの高さ、そして別視点から“腐”的に楽しんでいた愛好家たちからの熱狂的な支持が相乗効果となりアニメは爆発的にヒット。テレビ情報誌の地方別表紙を六つ子それぞれが飾るなどその勢いは増すばかりだ。なお、それに伴い今までひっそりと楽しんでいた“腐”的視点を持つ愛好家たちがクローズアップされることとなり、「腐女子」という文化が一般化。人気アイドルやタレントなどが“腐”愛好家であることをテレビ番組などで明かし、より身近になったといえよう。

昨年10月期に放送された月9ドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)でも“腐”好きが登場するなど、世間一般に広く知られるようになった「腐女子」。今までは女性が楽しむものとして認知されていたが、最近では芸人・サンキュータツオと時代劇研究家・春日太一による『俺たちのBL論』(河出書房新社)という男性が読み解くBL解説本も出版されるなど、世の中的に、より顕在化していくのは間違いないだろう。

ちなみに愛好家にとってどのキャラクターが“腐”的関係になるのかは非常に重要であり、“カップリング”と呼ばれて楽しまれているのだが、『おそ松さん』においても複数の“カップリング”が存在する。例えば、おそ松&チョロ松のカップリングは“速度松”と呼ばれており、理由はどちらの名前にも速度が関係していることからであり、一松&十四松はどちらも名前に数字が入っていることから“数字松”と呼ばれている。

このように“腐”視点を加えれば、作品をストレートに楽しむだけでなく新たな関係性も創造できる。ひとつのコンテンツを非常に重層的に、奥深く楽しむことができる「腐女子」という文化。今後、コンテンツヒットの裏には“腐”的視点あり、なのかもしれない。

文/木村桂子

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会


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ヒットの裏に“腐”的視点あり!?『おそ松さん』が一役買った「腐女子」文化のルーツに迫る

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