【人物】キング・ブラッドレイ
キング・ブラッドレイ
44歳の若さで独裁者へと成り上がり、大総統就任後はアメストリスを軍事国家へと仕立て上げて行く。それもそのはず、彼の正体は7番目に作られた、人間ベースのホムンクルス「ラース(憤怒)」であり、左眼にウロボロスの印がある。高い戦闘能力を得てはいるが、彼の場合は人間だった頃に賢者の石を注入されているため、魂は一つだけである。故に他のホムンクルスと違い再生能力は無く、年も普通にとっていく。本人も肉体が劣化していると言っているが、それでも凄まじい強さを発揮する。
普段は隠している左眼だが、この左眼も使うことでアメストリス軍最強たる存在となった。その能力とは「最強の眼」と呼ばれる、銃の弾道さえ見切る動体視力。戦闘ではこの最強の眼に加え、二刀流や特製の鞘を用いた剣術と格闘術を組み合わせて戦う。恐らく彼に勝てる人は極めて少ないと思われる。本来の性格はリアリストでありながら好々爺という二面性を持つキャラだったが、作品が進むにつれて前者の一面が強くなっていく。
そんな彼も他のホムンクルスのように自身がホムンクルスであることに誇りを持っているが、人間を軽視していない。妻に対しては深い愛情を持って接したり、エドワードやマスタングらが思い通りにならないことを「腹が立つ」と言いつつも楽んでる節を見せるなどといったシーンがいい例だろう。また、他のホムンクルスはもちろん人間たちとも違う人生観・宗教観などの思想信条も、彼の性格を描く上で一役買っている。
イシュヴァール戦の頃より(それ以前?)マスタングに着目しており、ラストが倒されてからは彼に対しては徐々に圧力を高めていく。ついにはプライドと共に目的を果たすが…。
最期は妻への言葉を残すことなく(本人曰く「自分と妻の間にそんな物は必要ない」とのこと)、最後に多少充実したものになったと満足な笑みを浮かべてそのまま息を引き取る。国民から親しまれていた彼の死は正体と事実を伏せられて公表された(表向きは「東部視察中の留守を狙ってクレミンら軍上層部が暴走し、その過程で命を失った」とされている)。
【画像】キング・ブラッドレイ




【名言】キング・ブラッドレイ
「さてグリード君キミは何回殺せば死ぬのかね?」
「敵に情けをかけるな、だからお前は出世できんのだ」
「君に最強の盾があるように、私には最強の眼があるのだよ」
「用意されたレールの上の一生ではあったがお前たち人間のおかげで まぁ、多少やり応えのある良い人生であったよ…」
「私の城に入るのに裏口から入らねばならん理由があるのかね?」
「愛だの悲しみだのくだらぬ言葉を垂れ流すな小娘。なめるなよ、あれは私が選んだ女だ。私とあれの間に余計な遺言など要らぬ。」
など