日本一目立ちたがる中学生!スーパースターマン「目立たがる」の魅力『とっても!ラッキーマン』

1993年から1997年まで、「週刊少年ジャンプ」にて連載された『とっても!ラッキーマン』。ヒーローギャグ漫画で、同時期にテレビ東京系列でアニメ化もされた作品です。作中には様々なヒーローが登場しますが、その中で「ラッキーマン」「努力マン」に次いで三番目に登場したヒーローが「スーパースターマン」であり、その人間としての姿が、今回ご紹介させていただく「目立たがる(めだちたがる)」です。
変身前の地球での姿「目立たがる」
洋一のクラスメートであり、日本一目立ちたがる中学生として漫画では第3話から登場する「目立たがる」ですが、実は「目立たがる」としては、努力マンよりも先に登場しているのです。最初は、たくさんの事を知っている物知りキャラでしたが、自分にはお姫様が必要な事に気付き、ヒロインの「奇麗田見代(きれいだみよ)」に告白。しかし、見事振られてプライドが崩壊します。
その後、ラッキーマンのようなヒーローになり見返してやりたいと思い、違法ヒーロー製作所で改造手術を受け「スーパースターマン」になりました。他のヒーローとは違い、勝手に地球上の技術でヒーローになった異色な存在です。彼の全ての行動の根源は常に「目立ちたいから」。この類まれな行動力は彼の魅力のひとつと言えるでしょう。
ヒーローに変身しても・・・弱い!
目立ちたがるはスーパースターマンに変身しても、インチキな人体改造なため、全く強くなりません。ヒーローの基本能力である空を飛ぶ事すらできず、必殺武器のスーパースターカッターだけはまともな武器なのですが、重すぎて毎回相手に届かずに終わります。もちろんヒーロー協会からも正式に認められていません(後にヒーロー認定証を貰い、正式なヒーローとなります)。ちなみに、突然クラスメイトの前で変身したので正体はばれています。変身方法は「目立タイ」という蝶ネクタイを付ける事。変身後、「目立ちータイ!」と叫びながら参上します。これはアニメ版でもおなじみです。
役立たずだが憎めない
スーパースターマンは、その姑息な性格とは対照的に、家が超貧乏で地味な暮らしをしており、内職をしながら弟と妹を支えているという兄弟想いの一面も持っています。また、意外に涙もろく、人の苦労話にはすぐに感動して力を貸したりも。世直しマンに絶体絶命な状況に追いつめられた際には、簡単に敵に寝返ったラッキーマンに対し、最後まで闘いを挑んだり(目立つためとはいえ)と、なかなか男気ある一面もある憎めない存在です。
スーパースターマンこと「目立たがる」はアニメでも登場し、準レギュラーとして大活躍します。アニメで聴けるド派手なテーマソングもおすすめ。是非、一度ご覧になってみてください。
(C)ガモウひろし/集英社