魔法陣グルグル 第24話「 発動!恋するハート! 」【感想コラム】

泣かずに……!コレで泣かずにいられるアラサーがいるものか……!!
もうね、言いたいことがありすぎてどうすりゃいいですかね!!とりあえず、本当にありがとう!!ありがとう!!!
「 魔法陣グルグル 」最終話、あらすじと感想がはっじまっるよー!!
魔法陣グルグル 第24話「 発動!恋するハート! 」
ついにギリの元へとやってきたニケ一行。その眼前に、これまで倒した数多のモンスターたちが立ちはだかる。
その圧倒的すぎる数に怯むニケたちだったが、そこに爺ファンタジーやプラナノをはじめとする、各地でともに戦った仲間たちが加わりモンスターの殲滅が開始される。
魔王ギリと戦うことができるのは勇者とグルグル使いの2人でなければいけないと、ニケとククリは仲間たちに後を任せて魔王ギリの元へと至った。
自然界四つの剣の力を使って魔王ギリの世界に入った2人は、ついにギリとの直接対決に挑む。
原作にはなかった王道展開に熱くなった!

今回のアニメは本当にアニメオリジナルの改変が数多く入っていましたが、今回は最終回ということもありかなりの改変が加えられていましたね!
敵も味方もドッカンドッカン再登場とか嬉しすぎました……!!それにしたってゴチンコの絵面は酷いな!!!
細かいキャラまで回収してくれて、出てくるたびに「きたー!!」「出たー!!」「お前もかよwww」と心の中でキャッキャしてしまいました。
毎回一緒に楽しんでいた娘たちも、敵味方問わず「しってるー!」「あのときのひとね!!」と大はしゃぎしながら見ていました。こんなに一話でずっとはしゃいで笑って恥ずかしがって喜んでいたアニメ、初めてじゃないかなと思います。
爺ファンタジーとゴチンコが出た瞬間の大爆笑を私はきっと忘れない。
「恋するハート」が世界を救うかもしれない物語

さて、最終話で「この物語が恋をした女の子がその恋を成就させるための冒険」だったことが判明しました。
魔王はいわば、恋する少女が男の子に告白するための舞台装置。つまり存在自体にたいした意味はないんですね。
だけど少女が恋する前段階「出会い」に必要な存在で、もし告白破れて失恋してしまった場合、少女の心とともに世界も暗澹としたものに変えてしまうモノ。
作中で魔王ギリは「闇」「影そのもの」と称されていましたが、「現実」と「現実世界に存在する大人」という概念が魔王ギリだったのかもしれません。
だから作中に登場する大人たちは、大人のはずなのにどこかしらに馬鹿馬鹿しい子どもっぽさを残しまくっていたのではないでしょうか。
しかしね!そんな重苦しいものを圧倒し、時に少女を不安にさせたものが便意とはね!!まったくこの作品は最高だぜ!!
便意がすっきりした笑顔を見るために長い旅をしてきたと納得するククリちゃん……。前々からその兆候はあったけど、チョロインすぎるよククリちゃん……。
まさかの演出でアラサー大号泣
でもね、今回この最終回はここにつきますよ!!前回も泣いたけどなんてことしてくれるんですかスタッフ!大好きですありがとう!!
このスタッフに再々アニメ化してもらえて、本当によかった……。後半アイキャッチで「うわっ」と思ったんですが、恋するハート発動直前からまさかのあの曲ですよ。
ただでさえ今回ずっと涙目だったのにここで堪えきれませんでした。
小学生の頃ワクワクした気持ちで見ていた作品が、途中で旅を放り投げてしまったニケたちの物語が、23年経ってようやく終わりを迎えたのを目にした気持ちでいっぱいになりました。
世界にリコの花が降り注いだとき、ラカンさんが涙ぐんでいた気持ちは、私たち昔のアニメ視聴者と似たものではないでしょうか。
かつて子どもだった筆者たちアラサーの人間が、大人になってからこの作品を見ることができたことが、本当に嬉しいです。
恋するハートを見つめるレイドが涙していたシーンも、彼が一歩大人になった瞬間で、我々が通り過ぎてきた階段を振り返るような感傷がありました。
パレードはどこまでも続いていく

アラハビカでのパーティー、そして「The End」のイラストが、まるでパレードだと思ったのでこういったタイトルにしました。
魔王ギリを倒す冒険が終わり、保たれた平和はなんとたったの2週間!
この世界恐ろしく脆いな!!!!!
そんなわけで、実はまだまだ冒険は終わりません。ニケとククリちゃんの冒険は、「 魔法陣グルグル2 」へと続いています。まさかその布石をアニメでやってくれると思わなかった……!!もうこの事実でさえ涙腺押されてしまう!
この作品がアニメ化するのかどうかは分かりません。だけど今度はゆっくりゆっくり、2人と一緒に冒険を楽しんでいくことができます。
アニメとしては、長い時間と紆余曲折を経て、ついにすべての「 魔法陣グルグル 」が完結しました。
しかし寂しくてたまらない人には、「 魔法陣グルグル2 」が続いています。
この優しい世界を見守り続けたい人は、是非今後も、2人の冒険を一緒に楽しんでいきましょう。
© 衛藤ヒロユキ/SQUARE ENIX・「魔法陣グルグル」製作委員会