名探偵コナン から紅の恋歌 切ないからこそあなたに会いたい、でも会えない。

21作品目劇場版「 名探偵コナン から紅の恋歌 」は、百人一首の札を起点にした事件をモチーフにした作品で、それ以外にも、ラブコメの物語としても楽しめる作品に仕上がっていました。
大阪の日売テレビ局で、百人一首のリハーサルが行われていた。そんな中、日売テレビで爆弾事件が発生。「現場は大パニック!!」に陥ります。
そこに居合わせた服部平次、遠山和葉、和葉の同級生枚本未来子の三人が現場に取り残されました。未来子は、皐月杯のかるたが燃えてしまうのが嫌で仕方がありません。迷った挙句、逃げている最中だったにも関わらず正反対の行動をとります。つまり現場に戻ってかるたを取りに行く行為に走ります。
この爆破によって未来子と平次、和葉は、離れ離れになります。平次と和葉の二人は、屋上に上がり助けを待つことに…。そこにコナンがスケボーで助けに来て無事に二人を助けました。
この事件がきっかけとなり、平次とコナンは、またもやコンビになって事件へと関わっていく。
著者を引き付けた「 名探偵コナン から紅の恋歌 」ラブコメ的な要素

出典 YouTube
服部平次、遠山和葉の二人の恋の行方。私もこの二人の恋の行方がすごく気になります。実はこの2人は、幼馴染なのですね。名探偵コナンの映画7作品目の「迷宮の十字路」でも活躍していました。
7作品目の中でも、2人の恋仲が描かれていますが、なかなかお互い素直になり切れません…。(他に21作品目にも2人の恋が描かれています)
著者は、今回も、ドキドキしながら物語の展開を追ってしまいました。
さて、「から紅の恋歌(ラブレター)」の話に戻します。あろうことか平次の「未来の旦那様」と言っている少女が現れます。彼女こそは、百人一首の高校生チャンピオン大岡紅葉である。平次の心は、揺れ動きます。それを傍目に診ている和葉は、焼きもちを焼いてしまう。
事件に巻き込まれたことで、未来子が腕を骨折してしまい、かるた大会に出られない状態になりました。未来子の代役に和葉が出ることになったのですが、唯の代役ではありません。
紅葉と勝負し勝った方が平次に告白することになり、告白できる権利を競うという、所謂、裏側の恋のバトルが発生していたのですね。
著者としては、本当に和葉ちゃんに勝って平次に告白してほしいと思いました。
クライマックスの場面では、2人が戦っていた皐月堂が燃えてしまいます。ですが、2人は気付くことなく試合に没頭しています。
見ていてホント不安でこの先どうなっちゃうのだろうとずっとハラハラドキドキの展開です。
燃え盛る炎にピンチ。その時平次は・・・!

火事に気付いたコナンと平次が躍動する場面に変わります。二人はバイクで皐月堂まで駆け付けました。ここで平次が言った言葉に興奮が止まらなくなりました。私もこんな言葉掛けてもらいたいと思いました。平次と和葉がバイクで脱出しようとした時、平次が
「しっかり捕まっとけよ 和葉離したら…殺すで」
「こんな所で死んでたまるかーぁ」
「まだお前に言わなアカンことがあんねん」
と言った瞬間、私もその場所に居るかのようで心がキュンとしました。初めて見ても一度見た人でもたまらない、シーンだと思うのでここは、注目ポイントです。
こうしてエンディングを迎えます。紅葉が平次に告白しましたが、それは紅葉の勘違いに終わります。平次も自分からは和葉に何も言いません。和葉が聞いてもごまかして終わってしまいます。
平次は、21作品でも告白しないままでした。見ていて著者は、すごくムズムズした気持ちが残ったままです。いつ平次と和葉は、恋人同士になるのか今後の平次、和葉が見逃せませんね。
皆さんも気になるかと思いますが今後のコナンの作品を楽しみにしてください。
主題歌、倉木麻衣(渡月橋~君 想ふ~)
今回の主題歌は、とても良い曲になっています。
この21作品目も、これまでの『名探偵コナン』シリーズの数々の主題歌を担当してきた倉木麻衣さんが歌いあげていて、今回のコナン映画にもばっちり合うメロディーになっています。
何と言っても見どころは、倉木麻衣さんのミュージックビデオが「十二単のモチーフ」になっている所です。皆さんも是非確認してみてください。

出典 YouTube
著者が一番好きなシーンを紹介すると、何と言っても十二単を着て、紅葉の前で歌っている姿です。それを観ると胸が苦しくなりました。歌詞にもあるように切なく苦しい恋でもあります。
「切ないからこそあなたに会いたい、でも会えない。」
その熱い思いを告げる感じがまるで平次と和葉の恋を歌っているように思います。
そして今後の倉木麻衣さんとコナンのコラボがすごく楽しみですね。