『 東京喰種:re 』第2期 第19話「紲 proof」 【感想コラム】

前回の『 東京喰種:re 』18話「赫赫たるface」では、瓜江久生のコンプレックスによる暴走を、全力で受け止める米林才子。
才子ちゃんの優しさに包まれ、安心する瓜江久生に“ウラヤマシイ”と凄く思っちゃいました。
そして、自身の野望の為に一般人の命を犠牲にしながら、喰種=怪物と人間に恐怖を植え付け、オッガイという新部隊まで発足させた旧多二福。
そして、自身の想いが届かず狂い始める六月透。
優しさに触れ仲間に助けられる者、自身の野望の為に人を兵隊の様に扱う者。それぞれが思い描く、野望と理想が少しずつ形になってきましたが、これからどんな展開になっていくのか?
それではさっそく、第19話「紲 proof」振り返っていきましょう。
TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第19話「紲 proof」あらすじ
CCGが新設のクインクス部隊〔オッガイ〕を新たな戦力として投入。彼らの活躍と、新局長・旧多二福の手腕により、窮地に立たされる喰種達。少しでも多くの喰種を救おうと、黒山羊(ゴート)のメンバーと共に戦う金木ですが、全てを救えるわけもない。 そんな中、喫茶「:re」で束の間の休息を取る金木研は、董香から突然告白されて動揺。そこに金木研のCCG時代の部下、六月透(むつき とおる)が現れました。金木に恋心を抱く六月透は、どんな手を使っても金木研を連れ戻そうと激しい攻撃を繰り出しますが――!?
董香サン、ダイタン過ぎ~

最初のシーンが始まって早々。亜門鋼太朗さんと真戸暁さんのキスシーンから
の、喫茶「:re」での金木研と霧嶋董香のシーン。
カウンターでコーヒーを飲む金木研に、霧嶋董香が一言。アンタ、童貞?と聞き、どうしたの急に。と聞き返す金木研に。
いや。そうなのかなって。いざとなったらヤラせてあげる。と言う霧嶋董香の言葉にコーヒーを噴き出す金木研。
イヤイヤ董香チャン、好きとかの前に、「いざとなったらヤラせてあげる。」なんて言葉言うもんじゃありません。
そして、2人して沈黙しているとテレビから旧多二福の声が聞こえ。それを見た金木研が、移動を急がないと。と焦っていると霧嶋董香がそっと手を握り…
『いつも考える。あんたがどっかに行かない方法。あんたが居なくなって良いって思ってるの、あんただけだから。』
と言い。佐々木琲世として店に来て、自分に視線を向けていた時の眼が。かつて、金木研が神代利世に好意を持っていた時の眼だった。と続け。僕馬鹿みたいだ…と金木研が言うと。
『嬉しかった私はもっと馬鹿みたい。』
と話すのでした。
出会って初めての会話の時は、ケンカ腰で金木研の悲愴感溢れる様子に、嫌悪感を見せていた霧嶋董香でしたが。喰種としての金木研と信頼関係を築いているうちに、恋愛感情を抱いていたなんて。そして、「好きです。」的な告白を飛び越え、童貞?・いざとなったらヤラせてあげる。みたいなハードな言葉で愛を告白するなんて。新しいと言うか、大胆過ぎません?
修☆羅★場 正妻戦争勃発

店に六月透が現れ。先生…やっと会えた…と涙を浮かべ、戻って来て欲しいと金木研に言いますが、それは出来ないと言われ。
『先生はおかしくなってます。私が邪魔なモノを取り除いてあげますから。』
とナイフを手にしながら、狂気に満ちた眼をし、金木研に襲い掛かるのでした。
霧嶋董香にも「泥棒猫!」と襲い掛かりますが、羽交い絞めの時に発する「ブス」はブサイクって意味と、赫子が六月透の腹に刺さる時の擬音を掛けてるんですかね?
オトナの時間♪
ビルの屋上で、同僚の黒磐武臣(くろいわ たけおみ)に結婚式の招待状を渡され驚く瓜江久生。
その頃、違うビルでは金木研と霧嶋董香がお互いの存在・温もりを確かめ合う様に身体を重ね合うのでした…。
金木研と霧嶋董香のベッドシーン。
ここを原作通り描くなら、なぜ冒頭の真戸暁と亜門鋼太朗のキスシーンはフレームアウトした?
キスシーンは×。ベッドシーンは○ってどうなん?って思いましたよね。
それにしても、董香サンって意外と豊満なモノをお持ちなんですネ服の上からだと、少し着痩せというか、他の部位は変わらないのに。上半身だけしぼんでいる様な感じですよね?
新婚なのに…
黒磐武臣の挙式が無事、執り行われている頃。チャペルの見える丘で両親の形見である指輪を金木研に渡す霧嶋董香。そして、またも裏で画策するピエロメンバーと旧多二福。
ラスボス「竜」を用意すると言うと、局長室に黒磐武臣を呼び出し。「喰種対策法をおさらいしましょう。」と切りだし…
新婚初夜を迎えるどころか、妻である依子を拘束された黒磐武臣の悲劇と瓜江久生の「そんな事で…」はあまりにもすごくて、ショックを隠し切れませんでした。
功績第一主義・法令遵守がモットーだった瓜江久生さんが、友達の、しかも恨んでいた人間の息子を想って。法令違反を「そんな事」と言ってしまうなんて!カッコいい男ですね!
錦パイセン~(クソヤロウめ!)
黒磐夫妻の悲劇の頃。黒山羊アジトで偶然、霧嶋董香のつわり?を目撃してしまった西尾錦。金木研とCCGの頭(旧多二福)を潰すべき。と話しながら、このまま死ぬつもりねぇんだろ?ガキの事考えれば。と口走るおバカクソヤロウな、錦パイセン。…
そして、懐妊の事を聞いた金木研は霧嶋董香に喰種の「結婚の儀式」について、尋ねるのでした…
毎度、おバカで余計な事を口走る錦パイセン。マジでクソヤロウです。
霧嶋董香の身を案じ、体調はと聞きしつこくする金木研に何なの!?と言いますが無口で『赤子マガジン』読んでるとか、しっかりデキちゃったアピールしてるやん! 「確信が持ててから。」ってそんな事思ってないやん!!
才子ちゃんドロップキック
Qs寮リビングで、落ち着こうと新聞を読んでいる瓜江久生に依子を助けたい…と言う米林才子に。局長の決定だから従うしかない。と淡々と言葉を返す瓜江久生。しかし、その胸の内は…
『このヘタレナス!』と同時に繰り出すドロップキック。瓜江久生の見た事無い表情に、ビックリしていると、CCGを辞めてテロリストになる。という才子ちゃん。昔はニート・ゲームオタクだったのに…まじめになり、皆が言い出し難い事を。声を大にして言うなんて、とても良い大人になりました。
公園での、声を上げるべきかもしれない。方法は考える・テロリストにでもなるか。と才子と話す瓜江久生も、自分を見ろ!と、暴走していたのがウソだったかの様なカッコいい事を言ってて。この2人成長したなって感じでした。
結婚式
地下で結婚式を挙げる金木研と霧嶋董香。従妹の結婚に浮かれ酒にのまれる四方さん。
これで良かったよね…と寄り添う2人ですが…
いつになく、酒を飲み酔っぱらう四方さんを見ていると楽しそうですが、その裏でリゼっぽい女を見つめる旧多二福が気持ち悪いのと、姉貴が結婚した事も知らず、数少ない親族なのに、式にも参加できず調査に駆り出されている絢都クンが。とてもとても不憫です~悲
TVアニメ『 東京喰種:re 』第2期 第19話「紲 proof」の感想

今回は、ほとんど戦闘シーンが無く。少し盛り上がりに欠け、しかも董香ちゃんの告白~ベッドシーン~結婚式までの流れが原作の何分の一かにまとめられていて、原作を読んだ事があっても、話の繋がりが解り難い感じでした。
人間の夫婦が悲劇に襲われ、本来怪物であるはずの喰種が人間的な結婚式を挙げ幸せになるなんて。黒磐さんがとても可哀想でした。
幸せと不幸の波が押し寄せる展開だった今回の話。
まぁ、筆者としては金木研と霧嶋董香の結婚式・四方さんの酔っ払い姿を見れて楽しかったです。最後の繭みたいなモノが気になりますけど。
結婚式まで話が進んだって事は、本気であと5話ぐらいで終わる感じでしょうか?
これから先の展開はどこを取っても大事な話のはず。どこをどうすれば綺麗にまとまるのか?
最終話まで、ドンドン速度を増していく感じになっている展開の速さに。驚きですが、来週からも楽しみにするとしましょう。
それでは、次回第20話 「めざめた子 incarnation」をお楽しみに!!
©石田スイ/集英社・東京喰種:re製作委員会
記事提供元:あにぶ