有野「本日挑戦するゲームは、『アイドルマスター2』」|エレファント速報:SSまとめブログ
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2ちゃんねるのニュー速VIPに投稿されたSS(ショートショート)をまとめています。
↑の記事の転載です。長いので分割してお届けします
<11週目>
『翌週。やはりチーム内に異変が起こっていた』
『一見、仲のよさそうな状態に見えるが…』
『メンバーの一人、天海春香が不満を訴えていた』
有野「はー、やっぱりこうなっちゃいましたか…」
『そして、無情にも突きつけられるリーダー選択画面』
有野「ああ、そうか。昨日社長がリーダー交代せえ言うてたもんな…」
有野「難しいな…」
有野「社員をリストラする上司ってこんな気分なんやろなぁ…」
有野「課長としては、妖精ちゃんにリーダー続けてもらいたいんやけどなぁ」
有野「なんとかならへんの?」
『やよいにカーソルが当たっている状態で、何気なくボタンを押す課長。すると…』
有野「あれ?選べるやん」
有野「なんや、別に無理に変えなくてもええんか!なら変えなくてもええよ!?」
『課長Pの英断により、高槻やよいが引き続きBGR48のリーダーとなることに!』
『さっそくやよいに話しかけたところ、やよいからは新曲リリースの提案を受ける』
有野「ほら、やっぱり妖精ちゃんやる気あるやろ!?」
有野「さすが課長が見込んだアイドルだけはある」
『2ndリリースに選んだのは、「my song」。しっとりとしたバラード調だ』
『なお、この曲が収録曲でもっともテンポが遅い曲となる』
『そして課長の選んだ今週のスケジュールは、なぜかオーディション』
AD「あ、あの、有野さん?」
有野「え?なに?」
AD「レッスン重視で行く予定じゃ…」
有野「あ、そ、そうやったっけ!?ごめん間違えたー」
『課長お得意のイージーミスをこんなところで発揮。
変えるべきはリーダーではなく、このプロデューサーかもしれない』
有野「最初の口パクも、大分当たるようになってきたな…」
『少しずつ、アイドルたちのことも理解し始めた課長P』
『しかし、ステージパフォーマンスはまだまだ厳しい状況』
『またしても不合格スタート。もちろんリトライするのだが…』
『実力に合わないオーディションを受けたがために
まさにお約束、課長お得意のコンティニューショーが続くことに』
『ようやく動きが出てきたのは、オーディション開始から1時間後のこと』
『ノーミスでスコアを重ねて2回目のバースト。』
『またしても最後の1拍で合格圏内に滑り込み!』
『満を持して、新曲が無事全国テレビに放映されることと相成ったわけだが…』
『この男は、怒りに震えていた』
AD「課長」
有野「…また作戦会議?」
AD「いえ、今回はお説教です」
有野「お、お説教なの!?」
AD「今やっていただいてもわかった通り、現在の実力だと」
AD「ノーミスではじめて、クリアできるかどうかの状態です」
AD「さすがに毎回奇跡を待っていては時間が足りないので…」
有野「わかりました…ちゃんと練習してからステージに立ちます…」
有野「あいつずいぶん厳しいな…」
『事務所に戻ったBGR48。今回の新曲について…』
『リーダーのやよいは好感触を得ているものの、ほかの二人の反応は薄い』
有野「ついには音楽性にまで方向性が異なり始めたか~、あかんわ」
有野「音楽性の違いなんて、グループが解散するもっともらしい理由やん…」
『またしてもメンバー間の空気が悪くなっていることを察したリーダーやよいは
フォローを入れることで、メンバーとの仲を持ち直そうとする』
有野「やっぱり出来た娘やな、妖精ちゃん…。」
『やよいの温かい心遣いに、勇気づけられる課長Pであった…』
<12週目~16週目>
『翌週。リーダーやよいの気配りにより、無事平常な状態に戻るBGR48』
『ここからは、ひたすらレッスンに明け暮れる日々が続く』
『AP赤羽根による華麗なボーカルレッスンと…』
『課長Pによる、まあまあなビジュアルレッスン』
『毎度ながら地味な作業の似合う課長Pらしい展開となった…』
『いつもの通り、仕事の後は、事務所にて接待じゃんけんを行うはずだが…』
有野「あれ?なんかいつもと違う」
有野「うわなんや、暗くなった!?」
有野「えーー、何それ!?そんなんあるんや!?」
『このクイズでは、ゲーム上では2人のアイドルが同時に発言し
声から残り1人が誰かを選ぶこととなる』
『すでに6時間近くアイドルたちと付き合っている課長Pならば、わかってもよさそうだが…』
有野「いや、妖精ちゃんの声はわかったよ?」
有野「問題は、実は右と左どっちがどっちか、まだよくわかってへん…」
有野「声なんてもってのほかやで…」
『課長P、やよいの声だけは聴き分けられたようなので、5分5分の確率で貴音と答える』
『結果は…』
『残念ながら、不正解』
有野「こんなん即答できる奴おるんか…?」
有野「ま~た空気悪うなってもうたやんけ~~」
『ボーカルレッスンだけは順調に進み、ミニゲームの難易度も徐々に上がっていった』
有野「いよいよ早すぎて目がついていけへんな…」
有野「よくやりおるわ」
AD「右下に『スピードアップ』と書いてあると思いますが…」
AD「L1またはR1ボタンを押すと、マークが速く移動してスコアをより上げることができます」
有野「やりこんでるなぁ!」
『手持無沙汰の課長は、ささやかな雑談を始める』
有野「あかばね君、ロケハンしたんやな?」
AD「そうですね」
有野「あかばね君はロケハンで誰をプロデュースしたの?」
AD「最初は菊地真でした」
有野「(説明書を見ながら)ああ、この娘か。ん?男の子?いやギャルゲーやから女の子か」
有野「あとの2人は?」
AD「我那覇響と星井美希ですね」
有野「課長とは全っ然違うタイプやな…」
有野「ほっほう、あかばね君やっぱりこういう娘が好みなんや?」
『雑談をしながらも、ノーミスでクリアするAP赤羽根』
AD「課長、おわりました」
有野「雑談しながらも結果を残すとは…。どんだけロケハンやりこんだんや…」
<17週目>
AD「課長」
有野「待った。あの、あかばね君。いいかな?」
AD「はい」
有野「さっきからずーっと、気になってんけどな?」
有野「呼び方、『課長』か『有野さん』かどっちかに統一せえへん?コロッコロ変わるの気になんねんけど」
AD「えっと…。じゃあ、有野さん」
有野「そっちなんや(笑)」
AD「ボーカルのレベルが上がってきたので、そろそろ営業を受けてみるもの良いかと」
AD「営業の場合は、タイムコストが2なので、さらにレッスンもできます」
有野「そうやな。赤いグラフだけ不気味なくらい飛び出てるもんな」
『AP赤羽根の提案の元、
この週は営業「ささやかなふれあい」とビジュアルレッスンを受けることに』
『今度は全国地図から指定された県を当てるゲーム。お題は和歌山県』
有野「和歌山か。このあたりやと思うけど…」
有野「じゃあ、この辺で」
『見事和歌山県の位置を正解する課長P。地理には強いようだ』
『アイドルたちも勢いに乗り、良い雰囲気で営業に向かう』
『本日の営業はCDショップの握手会。妙にそわそわしているやよいに対し、
課長Pは親切にトイレの場所を教えてあげるが…』
『当然、そんな理由ではないために、怒られてしまう課長P』
有野「まあ、そらそうですよね…」
『家で家事をしているやよいは、手が荒れている中での握手に抵抗があるようだ』
『機転を利かせた課長Pは、やよいにハンドクリームを買ってあげることに』
『この営業の結果は、ノーマルコミュニケーション』
有野「あ~、最初のトイレが失点やったな…」
有野「でも、あんなソワソワしてたら、結構な人がトイレちゃう?って思ってるよ?」
『東京に戻ってのビジュアルレッスン。結果は久々のノーマルレッスン』
有野「あれ?なんか短くない?」
AD「これは通常のレッスンなので、制限時間が短くなっています」
有野「はー、そういうことか…。」
有野「あれだけやったのに、なんか課長が大して成長してへんな…」