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及川雫「お父さんお母さん、雫は元気です」

お父さんお母さん 元気ですか? 私は元気です 岩手はまだまだ寒さが続いてますよね 雪かき大変でしょうけどがんばってください

及川雫「お父さんお母さん、雫は元気です」

お父さんお母さん 元気ですか? 私は元気です

岩手はまだまだ寒さが続いてますよね

雪かき大変でしょうけどがんばってください

この間帰った時は色々とありがとうございました

こっちに戻ってからも雫はお仕事にレッスンに毎日忙しく過ごしています

突然手紙を書くなんて、どうしたんだと思うかもしれませんけど

どうしても書きたくなってこうして筆を取りました

実はこの前事務所でプロデューサーさんとこんなやりとりがありました

お仕事が終わって事務所に帰った時に....


3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 18:25:20.61 :23X4PWwO0



及川雫(16)


5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 18:28:30.20 :23X4PWwO0

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ガチャッ


雫「ただいま戻りましたー♪」

雫「あれ、誰もいない...」


P「.....」


雫「あっ、プロデューサーさーん♪」

P「.....」

雫「どうしたんですかー?」

P「....うぅぅ....」

雫「...泣いてるんですかー?」

P「グスッ....」

雫「プロデューサーさん....」

P「んっ?おお雫か、おかえ....」


ギュッ


P「っ!?」


6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 18:33:38.57 :23X4PWwO0

雫「よーしよーし」ナデナデ

P「し、雫?」

雫「プロデューサーさん、何があったかは知りませんけど....」

雫「元気を出してください、泣かないで...」ギュウウウウウ

P「ちょっ...もがっ....」

雫「きっと大変な事があったんだと思いますけど...」

P「そ、そうじゃな...息が...」

雫「私にできることならなんでもしますからー....」ギュウウウウウ

雫「だから....あれー?」

P「....」グデーン

雫「きゃあっ!プロデューサーさんが白目をむいちゃってますー!」

雫「プロデューサーさん、しっかりしてくださーい!」ユサユサ


8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 18:48:19.15 :23X4PWwO0

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雫「大丈夫ですかー?」

P「ああ、平気だ...」

雫「すみません....でも泣いてるプロデューサーさんを見たら何とかしなくちゃと思って...」

P「わかってるよ、雫は優しいからな、俺を慰めようとしてくれたんだろ?」

雫「怒ってませんかー?」

P「そんなわけないだろ、ありがとう雫」ナデナデ

雫「えへへ、ありがとうございますー♪ところでなんで泣いてたんですかー?」

P「いや、ちょっとイヤホンで音楽を聴いてたんだよ」

雫「音楽?」

P「聴いてみるか?」スッ

雫「はーい♪」

P「どうだ?聴いたことあるか?」

雫「ないですねー、誰の歌ですか?」

P「これはな、さだまさしの『案山子』っていう曲だ」







10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 19:00:04.03 :23X4PWwO0

雫「初めて聴きますけど....」

雫「なんだか優しい曲ですねー♪」

P「そうか?そう感じるってことは雫が優しい子ってことだな」

雫「えへへー♪」

P「この曲はな、都会へ出ていった自分の家族のことを歌った曲なんだ」

雫「なるほどー、そうなんですかー」

P「一人で都会へ行って、寂しい想いをしていないか、病気になってはいないかって気遣う内容だな」

雫「だからこんなに優しく感じるんですねー」

P「ちょうど雫と似たような状況だな」

雫「そうですねー、実家は今ごろ大雪の季節ですし、昔はあちこちで案山子を見かけましたからー」

P「だろうな、きっと雫の御両親もこの歌みたいな心境だろうさ」


11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 19:15:49.12 :23X4PWwO0

雫「でもどうしてプロデューサーさんはこの曲を聴いて泣いてたんですかー?」

P「いや、たまたま私物を整理してたらこの曲の入ったアルバムが出てきてさ」

P「久しぶりに聴いてみたんだけど...」

P「そうしたら自然と泣けてきてな....俺も昔はこんな感じだったなぁと...」

雫「プロデューサーさんも?」

P「俺も実家はそこそこ田舎だったからな、就職する時にはひとりで電車に乗って上京してきたんだ」

P「学生の頃はこの曲を聴いても理解できなかったけど...」

P「今はすごく共感できてなんだか泣いちゃったんだよ」

雫「なるほどー」

P「特に、『手紙が駄目なら電話でもいい 金頼むの一言でもいい』ってところがな....」

雫「その部分が?」

P「たとえどんなに短時間でも、どんなに小さな事でもいいから連絡してくれってことなんだよ」

P「一人で都会にいるからきっと不安だろう、だからなにかあったらすぐに連絡をしてほしい....」

P「それくらい慣れない都会での暮らしを心配してるってことだ」


13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 19:26:55.72 :23X4PWwO0

雫「私の両親も、私の事を心配してるんでしょうかー?」

P「当たり前だろ、一人娘が都会に行ってしかもアイドルをやってるんだ、とっても心配してるさ」

雫「そうなんですかー、なんだか心配をかけて申し訳ないですねー」

P「申し訳ないって...雫は本当に優しいな...」ナデナデ

雫「そうですかー?」

P「ああ、自分が心配をかけてることを謝るなんてなかなかできないぞ?」

雫「でも私はこっちに出てきてからプロデューサーさんやちひろさん、それに事務所の皆さんにとっても良くしてもらってるのでー...」

雫「心配なんかすることないよー、って言ってあげたいですー」

P「そうか?でも時々実家が恋しくなったりするんじゃないか?」

雫「うーん、そんなことないですよー....って言ったらウソになっちゃいますけど...」

雫「でも両親からは時々電話がかかってきますし...」

雫「いつも実家から送られてくる牛乳には手紙が入ってますからー...」

雫「ちょっとくらい寂しくてもへっちゃらですよー!」


14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 19:48:53.96 :23X4PWwO0

P「そうか...雫は強いなぁ」

雫「そんなことありませんよー♪」

P「とっても強いよ、俺が雫くらいの歳の頃はのほほんと学生やってて好き勝手やってたのに...」

P「雫は実家から離れても泣き言一つ言わずにレッスンも仕事も一生懸命だもんな」

P「本当に強いぞ、そして立派だ」ナデナデ

雫「えへへ、ありがとうございますー♪」

雫「だけどこれもプロデューサーさんのおかげですよー?」

P「俺の?いや、俺は別に...」

雫「いえー、プロデューサーさんが私をスカウトして、この事務所に連れてきてくれてー...」

雫「『困ったことはないか?なにかあったらすぐに言うんだぞ?』って言ってくれましたー♪」

P「そりゃな、まだ16歳の女の子が親元を離れて暮らすんだ、過保護にもなるさ」



雫「でも、私はその言葉に救われたんですよー」


15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 19:58:18.87 :23X4PWwO0

P「救われた?」

雫「実家から離れるのが不安だったわけじゃないです、不安な事はいっぱいありましたー」

雫「両親からも『都会は怖いところだぞ』って言われてましたから....」

雫「新幹線を降りた時、今まで住んでたところとあんまり風景が違うのでー...」

雫「本当に暮らしていけるかな、やっていけるかな、って思ってたんですけどー...」

雫「だけど、事務所の人たちもいっしょに入ったアイドルの皆さんもみんないい人で....」

雫「なにより、私をスカウトしてくれたプロデューサーさんが本当に親身になってくれて...」

雫「なにもわからない私にいろいろとお世話をしてくれたんですー♪」

雫「私、きっとプロデューサーさんがプロデューサーじゃなかったらきっと岩手へ帰っちゃってたと思うんですー」

雫「プロデューサーさん♪」ギュッ



雫「私をプロデュースしてくれてありがとうございますー!」

雫「私の面倒を見てくれて、とっても感謝してます!」

雫「プロデューサーさんがいなかったら私は都会でひとりぼっちの案山子でしたー!」

雫「これからも色々迷惑をかけるかもしれませんけど....」

雫「私のこと、もぉーっとプロデュースしてくださーい♪」


18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 20:35:24.53 :2ZSZZxLto
そしてゆっくりと外堀を埋めていく


19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:39:46.78 :23X4PWwO0

P「雫...」

雫「プロデューサーさーん♪」ギュウウウウウ

P「....安心しろ雫」ギュッ

P「俺だけじゃない、ちひろさんや他のアイドルたちがいる」

P「お前をひとりぼっちになんて絶対にしない」

P「寂しい思いもさせない、不安にもさせない」

P「なにかあったらなんでも相談してくれていいんだ」

P「みんな雫の事が大好きだからな」

雫「プロデューサーさんもですかー?」

P「当たり前さ、俺も雫のことが大好きだ」

雫「私もプロデューサーさんのこととっても好きですよー♪」

P「本当か?それは嬉しいな」

雫「また、いっしょに私の実家へ行きましょうねー」

P「そうだな、またいっしょに行こう」

雫「えへへ、ずーっとずーっといっしょにいてくださいねー♪」

P「ああ、俺はずっとお前のプロデューサーだ!」

雫「はーい♪」


20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 22:11:18.67 :23X4PWwO0

お父さん プロデューサーさんはやっぱり素敵な人です

やっぱりプロデューサーさんにスカウトされたのは間違いじゃありませんでした

その後 プロデューサーさんから教えてもらった曲をもう一度二人で聴いて

どうせならこの曲みたいに手紙を出してみたらどうだと言われたので手紙を書きました

いつもはメールで済ませますけど、たまには手書きもいいですよね?




お父さんお母さん 雫は元気です

都会の暮らしにもすっかり慣れました 電車も平気になりました

友達もたくさんできました 写真を送りますから見てください

寂しい時もあるけど 事務所の皆さんと、そしてプロデューサーさんといっしょなら大丈夫です

お金にも困っていません お母さんに言われた通り無駄遣いもしていません

春になったらまた帰ります その時にはまたプロデューサーさんもいっしょです

そうそう、実家で食べた料理がとても美味しいと言っていました また食べたいらしいです

今度は私が作った料理を食べさせてあげたいと思います 美味しいと言ってくれたら嬉しいな




長くなりましたが ふたりとも身体に気をつけて冬を越してください

牛さんたちにもよろしく言っておいてね

今度帰る時を楽しみにしています

それと、プロデューサーさんから教えてもらった曲の入ったCDを送ります

よかったら聴いてみてください とってもいい曲です



それではお父さんたちもお元気で またね


 

転載元
及川雫「お父さんお母さん、雫は元気です」より


記事タイトル:

及川雫「お父さんお母さん、雫は元気です」

関連ワード :

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