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戦場ヶ原ひたぎSS ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」①

カキカキ… カキカキ…  ひたぎ「ねぇ、こよこよ」カキカキ 暦「……」カキカキ  ひたぎ「……初っ端から私を無視して、辱めるつもりなのかしら阿良……こよこよ」

ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」①

────────────────────
 
 ──3月10日 戦場ヶ原宅──


 カキカキ… カキカキ…

ひたぎ「ねぇ、こよこよ」カキカキ

暦「……」カキカキ

ひたぎ「……初っ端から私を無視して、辱めるつもりなのかしら阿良……こよこよ」

暦「阿良々木くんで慣れてるんならそう呼べよ!」

ひたぎ「嫌よ。出来るならば私は〝コヨリン〟と呼びたいのよ、阿良々木くん」

暦「絶対に嫌だ。ていうかこの話何回目だよ!? 僕は決して折れないからな」

ひたぎ「……あらそう。それなら、チェーンソーでも持ってくるしかないわね」

暦「物理的に!?」

ひたぎ「ツッコミが的確じゃないわよ、阿良々木くん。そこは──」

ひたぎ「──『ひたピョンにチェーンソーなんて似合わないよぉ!』じゃないの」

暦「0点だよ!! なにちゃっかり自分の呼び名を〝ひたピョン〟にしてるんだよ!」

暦「それに、えと……ツッコミ所が多すぎて間に合わないわ!!」

ひたぎ「口篭るほど〝ひたピョン〟が気に入ったのかしら。それなら、これからはそう呼んで頂戴」

暦「やだ!! 僕はバカップルにだけはなりたくない!!」

ひたぎ「……可哀想なおつむなのね阿良々木くん。
    今までも私達が十分バカップルだったことが、自覚できていなかったのかしら」

暦「そうだったの!? ……うわっ! なんかそんな気がしてきたッ!!」

ひたぎ「……可哀想な存在なのね阿良々木くん。見ていて、
    なんだかよく分からないのだけれど……滑稽だわ」

暦「最後に核心をついてる!!」

ひたぎ「もう、冒頭にさっさと今回のテーマを言うつもりだったのに。
    阿良々木くんが下らないことで、話の腰をチェーンソーでぶった切ったからよ」

暦「そんな野蛮なことはしていない。それと、呼び名はいつものままでいいからな、戦場ヶ原」
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:27:11 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ「……」

ひたぎ「……阿良々木くん。それってつまり、
    私をいつまでも彼女っていう存在のままに留めておくってことなのかしら」ズイッ

暦「そ、そんなことはないけどさ……なんていうか、やっぱりこっぱずかしいんだよ」

ひたぎ「こっぱずかしい? なんでよ」

暦「いや、さ……僕の中のイメージで戦場ヶ原って、
  〝あなた〟って呼んでくれるような、そんな女性に見えるんだ」

ひたぎ「それってつまり、結婚前提で話が進んでいるのね」

暦「まあ、な……でもあくまでも僕のイメージだ。だからさ、お前と名前で呼び合うってことに、
  若干の違和感を覚えるっていうか、だから僕は──」

暦「──いつか戦場ヶ原を〝おまえ〟って呼びたいって、そういうことになるんだろうな」

ひたぎ「いきなりかっこいいことを言ってくれるじゃない阿良々木くん、惚れ増したわ」

暦「誤解するなよ、あくまでも僕が想像しやすかったことなんだから。
  お前もちゃんと言ってくれないと嫌なんだろ?」

ひたぎ「……そうね。阿良々木くんはまずは進学、就職、育児……それから、結婚だものね」

暦「……おい待て、僕達はデキちゃった婚をするのか?」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:30:51 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ「私、ビッグダディに出るのが夢だったの。確か、あのお父さん再婚しているわよね」

暦「お前は僕をバツ1にしてから、それから結婚するつもりなのか!?」

ひたぎ「先に五人ぐらい作っておきなさいよ。そうしたら、私がまた何人か子供を産むから」

暦「新たな生命をまるでポケモンのガチ勢みたいに粗雑に扱うんじゃない! 僕の前の奥さんに謝れ!」

ひたぎ「あら心外ね阿良々木くん。私は子供一人一人に、愛情を持って接するつもりよ」

暦「ならいいけどさ……いや、いいのか?」

ひたぎ「そんな適当なところ、テレビに見られたら終わりじゃない」

暦「動機が不純だ!」

ひたぎ「また話がずれたわ、阿良々木くん。どうしてくれるのよ」

暦「どうもしねぇよ。あーもう端的に言っちまえよ、突然だっていいさ」

ひたぎ「……それもそうね。……──」







ひたぎ「──そういえば、あと少しでホワイトデーね」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:36:24 ID: 6wELC6Cs
────────────────────
 
  ──────────


暦「ホワイトデーつっても、何を贈ればいいんだろうな。
  その点バレンタインデーって楽だな、ただチョコを渡すだけなんだから」

ひたぎ「それは違うわ、阿良々木くん。その人がどんなチョコが好きなのか、
    どうデコレーションしたら喜ばれるか……考えることはいくらでもあるのよ」

暦「そうか……ものが限定されてても、詳細がってことか」

ひたぎ「そうよ。私なんてチョコの中に血液を混ぜたのだけど……美味しかったかしら?」

暦「おい、冗談だよな!?」

ひたぎ「愛の形は人それぞれなのよ、阿良々木くん」

暦「うわああああああまじかよおおおおおおおおお!!」ジタバタ

ひたぎ「嘘で彼氏を躍らせる、これも愛故になのよ、阿良々木くん」

暦「……」

 
 正直ナトコロ、ホットシタ。
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:37:03 ID: 6wELC6Cs
暦「……」カキカキ

ひたぎ「拗ねないでよ、阿良々木くん」

暦「拗ねてなんかない、ただ勉強がしたいんだ」

ひたぎ「もっと高尚な嘘をつきなさい阿良々木くん」

暦「ぐっ……戦場ヶ原、お前いつか友達なくすぞ?」

ひたぎ「ひどい嘘をつかないで頂戴」

暦「いやついてねぇよ!」

ひたぎ「元々友達なんていないもの」

暦「すいませんでしたァ!!」

ひたぎ「あら阿良々木くん。貴方は羽川さんが、
    私にとってどんな人に見えているのかしら」

ひたぎ「友達がいないってのも、嘘よ」

暦「わかりずれぇよ!!」

ひたぎ「理解力が乏しいわね阿良々木くん。
    私は阿良々木くんがついた嘘を飲み込んで、新たな嘘を生み出したのよ」キリッ

暦「だから友達なくすってのは嘘じゃねぇよ!」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:47:56 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ「心配してくれているのかしら阿良々木くん。私とても嬉しいわ」

暦「……なぁ戦場ヶ原。僕が心配しているのはお前が素直に、率直に御礼を言っても、
  それすらも嘘に聞こえちまうってことなんだよ……」

ひたぎ「今の気持ちは本当よ、阿良々木くん」

暦「まあそうなんだろうけどよ」

ひたぎ「それに、他人が実害を被るような嘘は、私決してつかないわ。本当よ」

暦「嘘をつくな! 実際さっきのチョコの嘘で、最低僕はもどしそうになったぞ!」

ひたぎ「それはただ阿良々木くんが最悪だからよ」

暦「ひっでぇ!!」

────
──
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:50:56 ID: 6wELC6Cs
暦「で、嘘の話はさておき、ホワイトデーの話だ」

ひたぎ「なんで私に聞くのよ、本来プレゼントってサプライズ的なものじゃないの」

暦「戦場ヶ原、僕に任せてもらってもいいのか?」

ひたぎ「信用できないわね」

暦「ほらな!」

ひたぎ「でも、どんなプレゼントだったとしても、それは阿良々木くんがくれたものなのだから、
    ありがたく受け取るつもりよ」

暦「……そう、なのか?」

ひたぎ「でも、それが許されるのは彼女である私だけだと思うけど……。
    ねぇ、阿良々木くん」

暦「なんだ?」

ひたぎ「何をあげるか迷っているのなら──」

ひたぎ「──その人がほしいものを、あげなさい」


 欲シガツテイルモノヲ、アゲル。
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:51:30 ID: 6wELC6Cs
暦「……なんか、お前らしからぬ普通のアドバイスだな戦場ヶ原」

ひたぎ「……私の精一杯の照れ隠しよ」

暦「えっ、なんだって?」

ひたぎ「なんでもないわ」

ひたぎ「……阿良々木くん、貴方いつから、難聴を駆使する主人公に成り下がったのかしら」

暦「は……?」

ひたぎ「そうやって、都合の良いようにヒロインを弄んで楽しい? 阿良々木くん、悪趣味ね」

暦「いや、本当に聴こえなかったんだけど……なんなんだこの言われようは」

ひたぎ「とにかく、今後一切の聞き返しを禁ずるわ。もし破った場合は、
    ストーリーの流れを無視して、私が罰しにくると思いなさい」

暦「でもさ、話の流れ的に考えて……難聴って大事なことだろ?
  見る側はそこの駆け引きを含めて、作品を楽しんでいるんだろうし」

ひたぎ「勇気を振り絞って、本音を口に出したヒロインの気持ちにもなってみなさい。
    それを聴き返されたら──殺したくなるじゃない。ちゃんと聴けよってなるじゃない」

暦「僕の知ってるヒロインは『殺したくなる』なんて言わない!」
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 20:54:22 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ「きっとラブコメ作品の終焉に待っているのは、殺人事件ね」

暦「恐ろしいことを考えるな、お前は!」

ひたぎ「……とにかく、お願いを聞いてあげなさい。それが阿良々木くんの役目よ」

暦「おぉ、そうか……よし助かったぜガハラさん。流石は僕の彼女だな」

ひたぎ「あらそう、そう言われて光栄よ阿良々木くん。
    プレゼントは期待しないで待ってるわ」

暦「流石は僕の彼女だな!! 今のは皮肉だからな戦場ヶ原ッ!」

ひたぎ「一言多いのよ、阿良々木くんは」

暦「それはこっちの台詞だ!!」
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:04:44 ID: 6wELC6Cs
────────────────────
 
  ───帰り道───


 テクテク… テクテク…

暦「……おっ」

八九寺「あっ!」

 タッタッタッタ──

八九寺「キララ木さんっ」

暦「人を六角板状結晶の鉱石みたいな名前で呼ぶな、僕の名前は阿良々木だ」

八九寺「すみません、噛みました」

暦「違う、わざとだ……」

八九寺「……かみまみたっ!」

暦「わざとじゃない!?」

八九寺「髪伸びた?」

暦「主人公ってのは外見が変わらないのが基本なんだ覚えとけっ!」
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:05:29 ID: 6wELC6Cs
────
──

八九寺「まだ町を出ていなかったんですね」

暦「そうだな。そろそろ引越しとかの手配もしなくちゃならないけど、
  とりあえずはまだここにいるつもりだ」

八九寺「てっきり真のニートに覚醒するのかと」

暦「別に僕は現在形でニートじゃねぇよ!」

八九寺「違うのですかっ!?」

暦「マジで驚かれた!」

八九寺「私、てっきり制服のコスプレをしたお兄さんとばかり思っていましたっ!」

暦「なにそのイタい人!?」

八九寺「冗談は止して下さいよ~……阿良々木さんは、
    阿良々木さんなんですからっ」ニコッ

暦「良いこと言ったつもりか! まず、冗談話を発展させるんじゃない。
  話はそれからだ!」

八九寺「でも阿良々木さん、仮に私が正しくないことを言っているとして、
    それを証明することは出来るのですか?」
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:09:27 ID: 6wELC6Cs
バレンタインの化SS書いて、その勢いでホワイトデーのも書こうと思ってたんだけど、
途中挫折して、やっとスレ立てる余裕ができるぐらいまで終わったwww

まだ完結はしてないけど、今貼ってるのは書きだめ部分
まぁ不規則に出していきます
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:09:58 ID: 6wELC6Cs
八九寺「ホワイトデー……ですか?」

暦「ああ、チョコ買ってくれただろ八九寺。そのお返しだ」

八九寺「はて……? 私が見ていた限りでは〝阿良々木さんが自身に向けチョコをプレゼントしていた〟、
    ようにしか見えませんでしたが」

暦「やっぱりそう思ってたんだな!?」

八九寺「だってアララ木さん、考えてもみて下さいよ。目の前に可哀想な人がいたら、  
    嘘をついてでも慰めてあげるのが人情ってものではないのですか?」

暦「子供はいらん知恵を回さなくてもいい。それより、
  僕の名前を憐れむような名前で呼ぶんじゃない!」

八九寺「まあまあ阿良々木さん、ほんの冗談ですよっ」

暦「お前の場合、ガハラさん並みに冗談が冗談じゃないって気がするぞ、八九寺。
  むしろお前の方がガキだし、あいつを凌駕しているかもな」

八九寺「私、えらく信頼されてますね」

暦「えらく警戒してるんだよ!!」
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:12:50 ID: 6wELC6Cs
あ、あとアニメ化・偽しかみてないから設定は偽で止まってる
原作とは違う3月だと思うけど、そこはあしからず
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:18:42 ID: 6wELC6Cs
八九寺「……それで、ホワイトデーですか」

暦「選ぶ自信がないから、だったら逆に選んでもらおうかなと思ってな。
  何かほしいものはあるか? 八九寺」

八九寺「つまり、槍投げしたんですね阿良々木さん」

暦「僕は古代ローマ人じゃないぞ」

 
 丸投ゲナ、八九寺。


八九寺「本当に何でもいいんですか!?」キラキラ

暦「スポンサーが僕だってことを踏まえた上で考えろよ?」

八九寺「あっ……そうですね……ん~……あっ! 阿良々木さん阿良々木さんっ!」

暦「おっ、何かほしいものが決まったか?」

八九寺「私、ブラックサンダーでいいです」

暦「今、〝で〟って言ったな!?」
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:19:18 ID: 6wELC6Cs
八九寺「え、いえお気になさらずに……ブラックサンダー、美味しいじゃないですかっ!」

暦「断る!」

八九寺「いえ、無理をなさらずとも……私はブラックサンダー1つで……」

暦「もっと高いものを買ってやる!」


 …………。


八九寺「ヒャッホウ! さっすがです阿良々木さん!」

暦「……」

 
 乘セラレタ。小學生ニ、乘セラレテシマツタ。
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:19:51 ID: 6wELC6Cs
八九寺「3DSLLがほしいですっ、『どうぶつの森』がやりたいですっ!」

暦「高い」

八九寺「『シルバニアファミリー〝あかりの灯る大きなお家〟』家具付き、家族は30人がいいですっ!」

暦「もっと高い!」

八九寺「ガルルルルッ!!」

暦「このっ──!」

──Round2──
 ────

八九寺「……」ハァハァ

暦「……」ハァハァ

八九寺「阿良々木さん……私……っ」
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:20:24 ID: 6wELC6Cs
暦「なんだ……欲しいもの、決まったのか?」




 八九寺「家族が……欲しいです」




暦「……」

暦「……八九寺、それは出来ないよ」

八九寺「……そうですよね、分かっています。ただの、子供の我が儘ですから」

暦「……」

暦「でもな、家族の暖かさならプレゼントできるぞ」

八九寺「……えっ?」

暦「今日、僕の家に泊まれ」
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:24:05 ID: 6wELC6Cs
────────────────────
  ─────帰宅─────


暦「ただいま~……」

月火「おかえりーお兄ちゃ……」

八九寺「お、お邪魔します……」

 
 沈默。


月火「……さってと、警察警察っ♪」

八九寺「……!」

暦「お風呂に入るようなテンションで警察を呼ぼうとするんじゃない」

暦「ていうか、見えてるのか……?」

月火「なにお兄ちゃん。もしかして私が黙認するとでも思ったの?
   そこまで世の中ってうまく成り立ってないんだよ? それより警察」タタタッ

暦「まてっ!! 僕は悪くない! こいつは家出している女の子で──」

月火「あーはいはい、みんなそう言うんですよー」

暦「まるで警察のようにあしらうな!!」
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:24:36 ID: 6wELC6Cs
火憐「おかえりー兄ちゃん。なんだー? やけに騒がし……」

暦「よぉ……ただいま、火憐ちゃん」

八九寺「お、お邪魔します……」

火憐「……兄ちゃん。いくら大切な兄ちゃんでも、
   成敗する対象になる時だってあるんだぜ? 許されないことだってあるんだぜ?」コキコキ…

暦「ま、待てよ火憐ちゃん……話を聞いてくれ」

火憐「む、何か言い訳があるのか兄ちゃん?」

暦「僕はただ、帰り道に迷っている小学生がいたから、助けてあげただけだ」

火憐「ふーん……そうだったの?」

暦「なー、八九寺ー?」チラッ

八九寺「そうですね。それに阿良々木さんのお蔭なのかは分かりませんが、
    不審者への対処法なども、かなり身につきました。ショック療法に近いですけど」

暦「」

火憐「覚悟ッ!!」

 ──Round3──
  ────
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:57:07 ID: 6wELC6Cs
暦「ほら八九寺、自己紹介するんだ」

八九寺「初めまして、八九寺真宵、です……。
    道中迷ってしまって、阿良々木さんに拾われました。今晩だけお世話になります」ペコッ

暦「こいつも面白いやつでな、口が達者なんだよ」

月火「……どうやら本当に連れ去ったわけではなさそうだね」

暦「まだ言うか!?」

暦「さっきのはコイツの嘘だって言っただろ」

暦(そんな事、裏のまた裏話だけどな)

火憐「誤解して悪かった兄ちゃんッ!」

暦「……まあ、大事には至らなかったからいいけどさ。ともかく火憐ちゃんも月火ちゃんも、
  八九寺と仲良くしてやってくれ」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 21:58:19 ID: 6wELC6Cs
火憐「ラジャッ!」ビシッ

月火「うんっ。じゃあ真宵ちゃん。何して遊ぼうか?」

八九寺「え、えっと……」アセアセ

月火「別に焦らなくても大丈夫だよ?」ニコッ

暦(こいつらなら安心して見てられるな)

火憐「……じゃあ、兄ちゃんの新作エッチ本探しでもするか!」

暦「お前らボードゲームしようぜっ!!」

────
──
27 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:00:39 ID: 6wELC6Cs
 カラカラカラカラ──

暦「4か……げっ、パソコンが壊れた、二万没収」

月火「ふっふふふ、運がないねお兄ちゃん。私大富豪だし少し分けてあげてもいいんだよ?」ペチペチ

暦「お札で僕の頬を叩くんじゃない。やめろ……やめろッ! 割と本気でイラっとくる!」

火憐「次、真宵ちゃんだぜ?」

八九寺「ああ、はいっ!」

 カラカラカラカラ──

八九寺「えっと……8ですね。……ストップ、結婚……!?」

月火「結婚マスだね。ほら、この男ピンを車にたてて──」

月火「──はいっ、おめでとう!」

八九寺「この年で結婚だなんて、私は厭らしい女ですー!!」

暦「法律的にアウトだよなこれ……」

月火「いや、そういうゲームじゃないからお兄ちゃん」

火憐「よーっし、次はあたしだな……よっと!」
28 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:01:24 ID: 6wELC6Cs
 カラカラカラカラ──

火憐「……ん、1か……男の子が生まれる? あれ、あたし結婚してたっけ」

八九寺「デキちゃった婚だなんて厭らしいですー!!」

暦「子供が騒ぐことじゃない! ……火憐ちゃん、
   僕はそんな男と結婚するだなんて許さないぞ」 

月火「だからそういうゲームじゃないからお兄ちゃん」

八九寺「次、月火さんですよっ」

月火「うん、それっ」
29 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:02:00 ID: 6wELC6Cs
 カラカラカラカラ──

月火「……9、か」

月火「…り、離婚……? な、なんで!? お金ならたんまりあるってのに!」アセアセ

八九寺「お金で愛は買えないんですね」

火憐「じゃあ男ピン抜くぞー」スポッ

月火「ああぁっ!」

暦「なんだかんだ言って一番楽しんでるな、月火ちゃん」


 月火チヤンノ、轉落人生ノ幕明ケダツタ。
30 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:02:31 ID: 6wELC6Cs
────
──


火憐「おーい真宵ちゃーん!」

月火「お風呂はいろーっ」 

暦「……八九寺、着替えとかあるのか?」

八九寺「はいっ。このリュックの中に、粗方の生活用具は入っています」

暦「じゃあ風呂入ってこいよ。あいつらも待ってるぞ」

八九寺「すいません、いつもなら三人で入浴しているところを……」

暦「あたかも僕が、いつも妹達と風呂に入ってるかのように言うんじゃない」

八九寺「えっ、阿良々木さんはシスコンであると思ったのですが」

暦「あのな、お前は僕をどれほどの変態だと勘違いしてるんだ……?」

八九寺「変態は認めるんですね、私はそれでとても納得しましたっ」

暦「くそっ、納得させちゃったよ!」
31 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:07:08 ID: 6wELC6Cs
八九寺「変態だから、妹さん達に混浴を強要してるんですよね、納得です」

暦「いや、その理屈はおかしい! 僕が納得できないぞ!」

八九寺「後ろから小学生を襲う人間が、とやかく言う権利なんてありません。 
    変態はどこまでも変態ですっ」

暦「ぐ……、小学生相手に論破された……ッ!」

八九寺「……」

八九寺「……それはそうと、阿良々木さん」

暦「ん、なんだ? 八九寺」



八九寺「私、とっても楽しいですっ!」ニコッ



暦「……ああ、良かったな」

火憐「ほーら、真宵ちゃーんっ」

八九寺「では、先にお風呂失礼しますっ」タタタッ
32 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:11:03 ID: 6wELC6Cs
暦「……」

暦(どうやら、アイツへのプレゼントはこれで間違いなかったみたいだな)

prrrrr… prrrrr…

暦「……ん」カチャッ

 着信:戦場ヶ原 ひたぎ

暦「どうした、戦場ヶ原」ピッ

ひたぎ『良い笑顔だったわね、あの子』

暦「お前は、レーダー能力を保有しているというのか!?」

ひたぎ『索敵ってかっこいい言葉よね。そうは思わない? 阿良々木くん』

暦「いいや、加速装置ほどかっこいい言葉はない。そこは譲れないぜ戦場ヶ原」

ひたぎ『……ねぇ阿良々木くん、私はただ同意を求めたわけであって、
    別に対立するために話を振ったわけじゃないのだけれど……』

暦「あ、まあそうだな」

ひたぎ『もう、戦争しかないわね』

暦「僕が悪かった……!」
33 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 22:11:54 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ『あら降伏? 思ったより早かったわね。
    それより、定時報告会を始めましょう、阿良々木くん』

暦「あ? なんだその……定時報告会って、初耳だぞ」

ひたぎ『付き合っている人のことでいつ、どこで、
    どんな妄想をしたかを報告する場よ、阿良々木くん』

暦「そんな報告会いやだ!」

ひたぎ『あら、もしかするとだけど阿良々木くん……私のこと想っていなかったの?
    私のことなんて考えていなかったのね、戦争よ』

暦「僕が否定するための余裕を持たせろよ!」

ひたぎ『私の場合、今日妄想の中でコヨリンが〝卑猥な言葉縛り〟でしりとりを強要してきたわ』

暦「そんな話聞きたくない! それと、僕はそんなことしない!!」

ひたぎ『それで私負けちゃったわ……阿良々木くんってやっぱり、ムッツリなのね』

暦「全部お前の脳内知識だッ! いいか、 
  これからは妄想の中でも僕を暴走させるんじゃない、分かったな!?」
34 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:05:27 ID: 6wELC6Cs
ひたぎ『……分かったわ。誰も、勝手に想像されるのなんて、気持ちのいいことじゃないものね』

暦「分かってくれたか」

ひたぎ『阿良々木くん、明日はギャルゲーを一緒にやるって妄想をしようと思っているのだけれど』

暦「許可とりゃいいって話じゃねぇよ!!」

 
 ナンニモ分カツテイナカツタ……。


ひたぎ『……あら、もうこんな時間。そろそろ通話を切らせてもらうわ』

暦「え、どうした突然。何か用事か?」

ひたぎ『神原が阿良々木くんに通話しようとしているのに、邪魔しちゃ悪いものね』

暦「お前は、この世界の概念か何かなのか!?」

ひたぎ『それじゃあね、阿良々木くん。お休みなさい』プツッ

 ツー… ツー… ツー…

暦「……」
35 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:06:00 ID: 6wELC6Cs
────
──

 prrrrr… prrrrr…

暦「うわっ、本当にきたよ」

 着信:神原 駿河

暦「はい、もしもし」ピッ

駿河『私は神原駿河。どこにでもいる、ごく普通の女子高生だッ』

暦「……」

駿河『やぁ、私神原駿河。将来の夢は阿良々木先輩の乳首に齧りつくことだ』

暦「ごく普通どころか僕に対して害悪でしかないし、もしそれを通話している皆に言っているなら、
  神原ッ! 僕はお前を今から殴りに行かなければならない!」

駿河『む、そのきれるツッコミは阿良々木先輩か?』

暦「そもそもその返し方は、僕がお前に通話した時のものだぞ」
36 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:06:33 ID: 6wELC6Cs
駿河『いやぁすまない! 今日少し暇だったので、電話帳に入っている名前欄を全て、
   卑猥な用語に差し替えてしまったのだ』

暦「暇でもそんなことしねぇよ!」

駿河『今必死に修復中なのだが……その際誰が誰だか分からなくなってしまってな。
   虱潰しに通話を掛けていたというわけだ』

暦「まったく、下らないことが好きな後輩だ」

駿河『阿良々木先輩は、パイ●ンなのだな。自身の陰毛を全て剃ってしまうとは……。
   いや、阿良々木先輩には敬服するばかりだ!』

暦「勝手に僕を全剃りにするな!! お前がそう登録しただけだろ!!」

駿河『いいではないか、仮に阿良々木先輩がパ●パンでは無いのだとすれば、
   逆にそれを真とし、自身の勇気強さを誇示することができるぞ。やったな、阿良々木先輩っ』

暦「いいか、今からツッコミが単発的になるからな。えーっと……」

暦「仮にってつけるな。パイ●ンの丸の位置をズラすな。
  そもそも女子がパイ●ンとか言うな。やったな、じゃねぇよ」

駿河『流石は阿良々木先輩だな、どの角度からボケようともツッコミが返ってくる。
   天晴れとしか言い表すことができないな!』

暦「そんなんで天晴れとか言われたくない……」
37 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:07:48 ID: 6wELC6Cs
駿河『はっはっは、阿良々木先輩とのご歓談、楽しませてもらった。
   では、そろそろ切らせて漏らすぞ!』

暦「切らせてもらうだろ! >>1のタイプミスぐらい許してやれよ!」

駿河『いや、私は阿良々木先輩の甘いボイスを聴いたから、
   通話が切れた瞬間にも漏らしそうだし……強ち間違ってはいないのだ』

暦「冗談でも気持ちが悪い!!」


 ──その人がほしいものを、あげなさい


暦「……あ、それと神原。話が唐突に変わっちまうけどさ、
  お前、何か欲しい物はないか?」

駿河『む、本当に突然だな阿良々木先輩。その強引さも堪らない』

暦「ないんだな、それじゃあな」

駿河『冗談だ、それより何故にいきなりそんなことを?』

暦「……そろそろ、ホワイトデーだろ?」
38 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:09:01 ID: 6wELC6Cs
駿河『……、あー……なるほど。つまりは、阿良々木先輩は自分で選ぶことを止め、
   貰った当人から欲しい物を訊こうって魂胆なのだな? 差し詰め、戦場ヶ原先輩の妙案であろう』

暦「名推理だな、きれいに当たってるぞ」

駿河『阿良々木先輩、私が欲しいのは阿良々木先輩からの命令だ、と言えば、
   それは選択権を盥回ししていることになるのだろうか?』

暦「……言っておくが僕に選択権を委ねたって、>>1はエロ方面に進める気は、今の所ないから、
  それはお前にとってあまり意味がないと思うぞ、神原」

駿河『そうか……ていうか阿良々木先輩、先ほどからこれでもかとメタフィクションな発言をしているが、
   大丈夫なのか? もしかしてそれが面白いとか思っているのか?』

暦「今のが一番キツいメタ発言だったよ!」

駿河『うーむ、咄嗟に何か欲しいものがあるかと言われると、
   いまいち自身が欲しているものが何なのか分からないな』

暦「ゆっくり考えてくれていいぞ。その代わり無理なことは言うなよ?
  僕にだって、出来るだけ希望は叶えてやりたいが、それでも限界ってものがあるからな」

駿河『そうだな……えっと、……あっ! 一つあったぞっ、阿良々木先輩!』

暦「おっ、なんだなんだ?」

駿河『私が案じた、新たな遊びに付き合って欲しい!』
39 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:09:37 ID: 6wELC6Cs
暦「……それって、歯磨きのアレとか……みたいなのか?」

駿河『その通りだ、これは阿良々木先輩にしか頼めないことなのだっ』

暦「だろうな。僕以外にそんな遊びをさせるような異性が、お前にいるとは到底思えない」

駿河『む? いや、クラスの男子としても別にいいのだが……』

暦「……え、なにお前って、友達いるのか?」

駿河『そりゃいるさ、逆に何故いないと思ったのだ阿良々木先輩』

暦「べ、別に……」

駿河『今はただの女子高生だが、これでも私はスーパースターだったのだぞ?
   それに、そう……私はボーイッシュな方だし、今までも少なからず男子に間違えられたりもした』

駿河『外見も内面もこうだし、いつもクラスの男子とだって談笑したりしているぞ』

暦(そうだった。こいつって割とスペック高かったんだ)

暦「さいですか……」

暦「なんでか阿良々木先輩……自分がすげぇ情けなく見えてきたぜ……」
41 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:21:14 ID: 6wELC6Cs
駿河『えっ、あ、すまぬ阿良々木先輩。気に障ることがあったのなら謝ろう』

暦「神原、これにいたってはお前のマシンガントークは全く関係ないよ。
  今のまま過ごせよ、友達は大切だぜ?」

駿河『お、おう。元々そのつもりだが……阿良々木先輩にまで念押しされたのだから、
   より気を引き締めなければな』

駿河『……阿良々木先輩。私が何故、先輩に新しい遊びに付き合って欲しいか分かるか?』

駿河『純粋に、阿良々木先輩が好きだからだ』

暦「神原……」

駿河『ただクラスの友人に奇異な目で見られたくないからって、阿良々木先輩と遊ぶわけではない。
   いや、そういうと嘘を言うことになる、
   多少はそういうことも考えた、私も一応は女の子なのだからな。だけれど──』



 駿河『──そういうこと抜きで、私はただ、阿良々木先輩と一緒に遊びたいだけなのだっ』



暦「……、……まったく、先輩におかしな遊びをさせるなんて、神原後輩は残念な後輩だな」

駿河『人間誰でも、残念なものなんてつきものだッ!』
42 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:21:48 ID: 6wELC6Cs
暦「……そうだな。で、どんな遊びをするんだよ? 神原」

駿河『ふむ、そうだな。よし、では名前だけ伝えておこう。詳しくは明日、
   校門前でおち合ってからにしよう阿良々木先輩。題して──』

駿河『──〝老人体験〟だっ』

暦「まともすぎて逆に怪しい!」
43 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:22:38 ID: 6wELC6Cs
 ────────────────────
 
  ───翌日 3月11日───


八九寺「では、お世話になりましたっ」ペコッ

火憐「いっちゃうのか? ずっといてもいいんだぜ?」

暦「こらこら、そういうわけにもいかないだろ? コイツにだって……」


 家族。 


八九寺「そうです、私にも家族がいるので……また御縁があれば会いましょうっ」

月火「そうだよ火憐ちゃん、迷惑かけちゃ駄目だよ。
   ……またいつでも泊まりにおいで、真宵ちゃん──」

月火「──私達、もう家族みたいなものなんだから」ニコッ

八九寺「……っ!」

暦「……月火ちゃん」

火憐「そうだぞ真宵ちゃんっ! もう真宵ちゃんは私の妹同然なんだからな~」ナデナデ

八九寺「…………はいっ! 必ず、また泊まりにきますっ!」ニコッ
44 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:23:08 ID: 6wELC6Cs
────
──

 テクテク… テクテク…

暦「楽しかったか? 八九寺」

八九寺「っ……、ふぁい……」グズッ

暦「……すげぇ、楽しかったんだな」

八九寺「こんな気持ち、久しっ……ぶりですっ。いい妹さんをお持ちですね……」ゴシゴシ

暦「よく我慢したな。でも僕は、別にあいつ等の前でだって泣いていいと思ったぜ?」

八九寺「笑顔で帰りたかったんですっ。子供の最強の武器は、笑顔ですからっ」

暦「……そうだな」

八九寺「……あっ、下着を忘れてきてしまいました…」

暦「僕が宝物にしておくから、心配するな」

八九寺「いい雰囲気で言っても騙されませんっ、
    空気を読まない阿良々木さんに私は絶望しました……」

暦「そうかよ。まぁ、また取りに来ればいいだろ?」
45 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:23:39 ID: 6wELC6Cs
八九寺「はいっ、そうですね……──」クルッ

八九寺「では阿良々木さん、いづれまたお会いしましょうっ」タタタッ

暦「おう、またな」

 テクテク… テクテク…

八九寺「阿良々木さーん!」

暦「ん、なんだー、八九寺ー?」



八九寺「さいっこうの、プレゼントでしたーっ!」ニコッ



暦「……おう。八九寺、前みて走れよー!」


 僕ハ屹度、正シイ選擇ヲシタンダラウ。
 八九寺ノ明ル過ギル其ノ笑顏ハ、坂道ノ先ニ消エテイツタ。
46 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:28:16 ID: 6wELC6Cs
────────────────────
 
  ─────────

 
 キコキコキコキコ──……

駿河「遅いぞ、阿良々木先輩っ」

暦「……まだ15分前だぞ。いつからいたんだよ神原後輩」

駿河「罰金だな」

暦「……宇宙人やら未来人やら超能力者が出てくるような、
  超人気SF作品の1シーンを真似るんじゃない。こっちが飲まれるだろうが」

駿河「まあ、実は私もついさっき来た所だ。では行こうか、阿良々木先輩」

暦「行くって、どこへ。公園とかか?」

駿河「阿良々木先輩の家だっ」

暦「僕ここまで来る意味なかったじゃん!!」

駿河「それは違うぞ、阿良々木先輩。いつも阿良々木先輩との雑談が楽しいから、
   こうして学校からの帰り道を再現したのではないか」

駿河「私は、帰り道での他愛もない雑談こそ……そう、そこに青春があると思うのだっ」
47 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:28:47 ID: 6wELC6Cs
暦「それ、僕の徒労のこと、まったく考えられてないよな……」

駿河「……もう、できなくなるのだ」ボソッ

暦「えっ?」

駿河「先輩方は来年度からいないのだぞ? 話したくても、話せなくなるのだ」

暦「……、そう……だったな。じゃあ、歩くか」

 テクテク… テクテク…

駿河「単純にお話がしたかったのだ、阿良々木先輩。
   勝手な言い分だったな、まことにすまない」

暦「いや、僕も少し無関心すぎたよ。
  なんだかんだ言いながらも、僕だってもうすぐ引っ越すんだもんな」

暦「でもさ神原、文明の利器ってものがあってだな……。
  それに、別にずっと会えないわけじゃないんだし、あと一年したら僕達の大学にくるんだろ?」
48 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:29:45 ID: 6wELC6Cs
駿河「では、阿良々木先輩。いつの時間に必ず通話をするとか、そういう習慣を決めないか?」

駿河「言わば、定時報告会だっ」

暦「それ、僕にとって不快になるだけのワードだな……」

駿河「む、何かあったのか?」

暦「いや、別に……」

駿河「ちなみに内容は、その日お互いがどんな妄想をしたのか、それについて語り尽くす場だっ」

暦「絶対に嫌だ!!」

 テクテク… テクテク…

駿河「……雑談って、何故にこんなに楽しいのだろうな、阿良々木先輩」

暦「あ? なんだ突然……それは多分、僕とお前だからだよ」

駿河「なるほど……私と阿良々木先輩は、きっと何かの縁で結ばれているのだろうな」

暦「そうかもしれないな」

駿河「ときに阿良々木先輩。だとしたら私達はどんな縁で結ばれているのだろうな」

駿河「私が考えるに……私達は『変態』という名の縁で結ばれていると思うのだ」

暦「……否定できないのが何より辛い!!」
49 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:30:34 ID: 6wELC6Cs
駿河「例えて言うのなら、私と戦場ヶ原先輩は『スポーツ』の縁で結ばれていたとか……。
   そんなニュアンスで考えたところ、私達は『変態』という縁で結ばれているとしか結論付けられなかったのだ」

暦「……うわぁ! 思い当たる節がありすぎる!!」

暦「……いや、待てよ。『面白い人間』の縁、とかにできないのか、神原。
  お前はもちろん、僕も自分自身のことは面白いやつだと一応自負できるし」

駿河「私が証人となろう。阿良々木先輩はとっても面白い御人だっ」

駿河「ふむ、『面白い人間』の縁か。それも一理あるな……じゃあ、『ユーモアのある変態』の縁ってところか」

暦「足すんじゃない! 上書きしろ!」

────
──
50 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:35:29 ID: 6wELC6Cs

駿河「……まあとりあえずは、私達二人の間にあるのは『SM』の縁ということでいいのだな?」

暦「全然違うぞっ!? 区切られた間、一体お前に何があったんだ!?」

駿河「……でも、深く考えなくとも、私達はどちらにしろ、いつか出会えていたというわけだな。
   阿良々木先輩に出会えたことに、何かの縁とかそういうことは、あまり関係ないのかもしれない。
   うん、きっとそうだな」

 
 自己完結シヤガツタ……。


暦「考えても無駄、か。そういう言葉で片付けられないのって、好きだぜ僕は」

駿河「私もだ阿良々木先輩」

 テクテク… テクテク…

駿河「……阿良々木、先輩」
51 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:39:28 ID: 6wELC6Cs
暦「ん、どうした神原」

駿河「擽られると、どうしてああも身体が敏感に反応してしまうのだろうか」

暦「大分と話変わったな!? せっかくいい感じにまとめたんだから、今ので素直に雑談パート終わらせろよ!」

駿河「乳首を擽られた場合、快感が陰部の80~90%ぐらいらしいが……」

暦「こんなこと後輩の口から聞きたくなかった!!」

駿河「では、脇の下などはどれくらいの快感なのだろう。というより、脇の下であれだけの感覚なのに、
   では、おっぱいを触られたりしたら、どうなってしまうのだろう……!」

駿河「阿良々木先輩、揉んでくれ」

暦「くると思ったけど!」

 
 本氣デキヤガツタ。


暦「でもさ、神原。僕はそんなことのために、後輩の胸を揉むことなんてできないよ。
  先輩として、神原のことを──」

駿河「何を言っているのだ阿良々木先輩。私は肩を揉んでほしいのだが」

暦「またかああぁぁぁぁーーーー!!」
52 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:53:53 ID: 6wELC6Cs
────
──

暦「神原。実はさ、僕今の流れ三回目なんだよ……」

駿河「そうだったか。ネタ被りとは済まなかった阿良々木先輩、私としたことが」

暦「それよりも、三回も同じことで釣られてしまった自分が不甲斐無くて……!!」

駿河「入れ食い状態だなそれは……よし、
   今度からは阿良々木先輩のことを〝小アジ先輩〟と呼ぶことにしよう」

暦「勘弁してくださいッ……!!」

駿河「それよりほら、阿良々木先輩。足を止めずに」

暦「あ、おう……」

 テクテク… テクテク…

駿河「阿良々木先輩」
53 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月18日 (木) 23:54:33 ID: 6wELC6Cs
暦「なんだよ」

駿河「揉んでくれ」


 三歩。


暦「僕はニワトリほど馬鹿じゃねぇよ!!」

駿河「……うむ、気負いするな阿良々木先輩。その私の心情を的確に読んだ上での返し、
   ニワトリだったら到底できないことだ」

駿河「それよりか、その先見の明で、阿良々木先輩なら後の世界の在り方を予見出来るかもしれないぞ。
   現代の佐久間象山の誕生だ!」
 
暦「本当にあったらいいな、そんな力」

駿河「阿良々木先輩。私の曾々孫の、セワシくんは元気でいるか?」

暦「知らねぇよ! 僕はネコ型ロボットじゃない、ていうか猫はもう沢山だッ!」
54 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 00:00:39 ID: 8KDSU/cg
────
──

駿河「小学生の頃の卒業式練習の際、五年生と一年生の台詞の読む早さが合わなくて、
   しどろもどろになった経験は無かったか? 阿良々木先輩」

暦「……まあ、あったな」

駿河「その時の一年生の読む早さが、ちょうどドラえもんが道具を出すときの台詞の早さにそっくりでな。
   あれは私だけだったかもしれないが、すごく面白かったなっ!」

暦「うーん……何となく分かるかも。ていうかよくそんなことに気付いたな、
  小学生が面白がるようなことじゃないぞ、それ」

駿河「『みんなで通った、ガリバートンネル』」

暦「ガリバートンネル~、って感じか」

駿河「それだ阿良々木先輩っ! ハッハッハ!!」

暦「これ、絶対に声に出さないと分からない話だよな……」
55 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 00:01:18 ID: 8KDSU/cg

駿河「……ときに阿良々木先輩。
   先輩は映画版の主題歌では、何が一番好きなのだ?」

暦「ん、難しい質問だな……僕は『のび太の小宇宙旅行(リトルスターウォーズ)』の主題歌かな」

駿河「やはり阿良々木先輩の審美眼、いや、感性は本物だ! 
   私もそれだと思うのだが、だったら『のび太の雲の王国』の主題歌も良いと思うのだ」

暦「うわぁ~懐かしい! レンタルビデオ店で借りたのを憶えてる! 
  お前も良いセンスだよ、神原」

駿河「いや、阿良々木先輩はやはり素晴らしい御方だッ!」
 
暦・駿河「ハッハッハッハッハ!」


 僕ハ──僕等ハ『ドラエモンノ縁』デ結バレテイルノダト、サウ確信シタ。
56 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 00:03:24 ID: 8KDSU/cg
もうこんな時間か、誰か保守頼む
風呂はいって寝る、寝る前に少し書くかもしれないけど
58 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 16:45:15 ID: 8KDSU/cg
────────────────────
 
  ──────────


暦「ただいま~」

駿河「お邪魔しますっ」

月火「おかえり~、ってお兄ちゃん? 
   今日はまた違う女の子を連れているんだね」

暦「それ、お前の台詞じゃないぞ月火ちゃん」

駿河「妹さんか? 初めまして、神原駿河だ。
   本日は阿良々木先輩の、性奴隷としてここに連れてこられた。
   以後、宜しくなっ」

暦「月火ちゃん、この通り、大分と頭のおかしい人間なんだ。仲良くしてやってくれ」

月火ちゃん「え、神原さんって……火憐ちゃんがいつも言ってる神原先生?」

暦「そうだ」

駿河「ツッコミが無いと思ったより、傷付くものがあるのだな……」
59 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 16:45:54 ID: 8KDSU/cg
 ダダダダダダダダッ────

火憐「えっ、ええ!? な、なんで大御師様がここにっ!?」

駿河「おう、ペテロか。今日は阿良々木先輩との用で来た、戒律は破っていないな?」

火憐「はいっ!」

暦「僕の知らない所で何があったんだ!?」

駿河「いや、ただのお遊びだ阿良々木先輩、私らだけの師弟ごっこだ。でも、流石は阿良々木先輩の妹さんだ、
   ノリが他の子達より遥かに良い、群を抜いている!」

火憐「戒律の一! 『一日五エロ』!」

暦「てめーは僕の妹になんてこと教えてんだよ!?」

暦「お前らが初対面の時教えたじゃねぇか、『火憐ちゃんはバカだから気をつけろ』って」

駿河「うむ、それは承知の上だ。ただ阿良々木先輩、〝バカ〟ということは、良い捉え方をすればつまり、
   それは〝単純〟ということなのだ」

火憐「いや~」

暦「言っておくが火憐ちゃん、褒められてないからな」

駿河「ペテロはバカだが──あ、いや阿良々木先輩の妹さんなのに済まない……でも、
   この子は要領がいい。実際戒律をたててくれとはじめに言ったのも、ペテロなのだ」

暦「うん、真面目な話の腰を折るようで悪いけどさ。僕の妹を〝ペテロ〟って呼ぶのを止めるんだ神原」
60 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 16:47:23 ID: 8KDSU/cg
駿河「それで結局、ケファがどうしても私の教えの元で、自身を磨いていきたいと言うので、
   私なりに悩み考え、きちんとした戒律をたててやったのだッ」

暦「悩み悩んだ末になんで『一日五エロ』がランクインするんだ!! そして神原、
  ペテロと呼ぶなと言ったからって、イエスが実際ペテロのことをそう呼んでいたかのように、
  火憐ちゃんのことを〝ケファ〟と呼ぶんじゃない!」

火憐「大御師様、兄ちゃんの部屋はこちらです」スタスタ

駿河「知っている、案内されるまでもないぞ」スタスタ

暦「……ったく、もしかしたらこの街で最凶のコンビかもしれないな……」

月火「仲良さそうだね二人とも」

暦「まあ、神原と会った時から、火憐ちゃんと気が合いそうだなーとか、
  頭の隅でそう思っていたけれど……」

月火「懐かしんでいるところ悪いけど、お兄ちゃんの部屋にあの二人だけでいかせていいのかな?
   私はたいへんなことになると思うんだけど」

暦「ナイス月火ちゃんッ!!」ダダダッ
61 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月19日 (金) 16:58:23 ID: 8KDSU/cg
────
──


結局ノトコロ、僕ト神原ハ家ヲ出ル事ト成ツタ。
例ノ遊ビハ、神原ノ家デ行ハレル事ニ成ツタノダケレド──
今囘ノ教訓ハ、決シテ僕ノ部屋デ、神原ト火憐チヤンヲ一緒ニサセテハナラナイト云フ事ダラウ。


駿河「なんだ、あれでは阿良々木先輩の家に行った意味がないではないか」

暦「僕の家にエロ本探しにきたんじゃないだろ、神原。
  それに僕の洗濯前のパンツを盗むためでもない」

駿河「できれば使用済みティッシュの確認もしておきたかったんだが」

暦「反省しろ!!」
62 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月20日 (土) 19:48:33 ID: B9QKN0IA
暦「……まあ、それももちろんあるんだけど。なんかあいつ等見てたらさ、絶対聞き耳立てやがるなと思ってさ」

駿河「私の遊びの話か?」

暦「ああ。そう考えたら僕の家って、かなりのデンジャラスゾーンになるって言うか……。
  お前だってお婆さんに見られて嫌なことぐらいあるだろ、親しき仲にも礼儀ありだ」

駿河「いや、お婆ちゃんはもう私の全裸を見ても何も言わなくなったぞ」

暦「もう手遅れだった!!」

駿河「ほらっ、阿良々木先輩。走るぞッ」タタタッ

暦「っていきなりだなおい!」キコキコ─

駿河「私だけで、こんなに尺をとってしまっては、悪いのでなっ」タタタッ

暦「僕達は>>1が力尽きるまで、走り続けるぜっ!」キコキコ─

 


記事タイトル:

戦場ヶ原ひたぎSS ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」①

関連ワード :

戦場ヶ原ひたぎ

〈物語〉シリーズ

美少女

ロングストレート

髪色(紫)

ヒロイン

斎藤千和(声優)




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