アニメキャラの魅力まとめ

検索
キャラペディア公式アイテム

   

0

pt

戦場ヶ原ひたぎss ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」③

戦場ヶ原ひたぎss ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」③

戦場ヶ原ひたぎss ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」③

暦「僕の名前を句読点で句切って〝あら〟を感動詞にして、
  あたかも自然な流れで、らぎさんって呼ぶんじゃない。
  僕の名前は阿良々木だ」

八九寺「すみません、噛みました」

暦「違う、わざとだ……」

八九寺「かみまみたっ」

暦「わざとじゃない!?」

八九寺「あらあららぎさん、どこに句読点が付くでしょうか?」

暦「国語の問題ー!?」

八九寺「さあ、どこでしょう」

暦「そりゃ──あら、阿良々木さんだろ」

八九寺「あら、あらら、蟻酸ですよ」

暦「化学の問題だったのか!?」

────
──
127 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:08:23 ID: h3uWkzcA
八九寺「ところで、どうしてここにいるのですか」

暦「それはこっちの台詞だ、ここは隣町だぞ」

八九寺「幽霊だって電車には乗れます。年中フリーパスですっ」

暦「ちっとも羨ましくない」

暦(あれ、でもよく考えたら──八九寺が電車に乗ってて、
  それを僕が痴漢をしたとしても、バレなくね?)

八九寺「羨ましくないと言った割には、何か希望に満ちた目をしてますね、阿良々木さん」

暦「電車に乗ったら、痴漢にはくれぐれも気をつけるんだぞ八九寺。
  お前が幽霊だからって、いくらフリーパスだからって、油断だけはするなよ」

八九寺「は、はぁ……」

八九寺「近所の方々から噂を聞きまして、せっかくなので来てみたのですよ」

暦「そうだったのか、僕も前に月火ちゃんからここの話を聞いてな」

八九寺「ほほう、お二人でベロチューデートですか」

暦「そんなふしだらなデートがあるかー!!」
128 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:09:00 ID: h3uWkzcA
八九寺「阿良々木さんだけは、私と同じピュアな心を持っていると思っていたのに……!」

暦「心がピュアだったら、ベロチューなんて言葉をさらっと使わねぇよ!」

暦「……それに、今日はデートで来たわけじゃないんだよ」

八九寺「ではお独りですか、淋しい人生をお過ごしですね」

暦「今すぐ反射的に毒づくその癖を、止めるんだ八九寺ッ!!」

八九寺「では、ご家族とですか?」

暦「今日はどこまでも外すな……千石にホワイトデーのお返しだよ。
  ここでいい物を選ぼうと思ってたところだ」

八九寺「なるほど、女の子へのプレゼントですか。
    乙女でしたらやはり──このストラップなどではないですか?」

暦「ハート型ねぇ……なんか在り来たりな気がして嫌だな」

八九寺「では──……こういう可愛いぬいぐるみなどでは」

暦「……もしかして、手伝ってくれるのか?」
129 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:10:03 ID: h3uWkzcA
八九寺「何を今さら。どうせやることもないですし、しょうがなく付き合っているだけですよ」

暦「……お前にツンデレは、似合わないな」

八九寺「べ、別に阿良々木さんのために手伝うんじゃないんですからねっ。
    ただ、たかれると思ってるだけですよっ」

暦「お前の場合ただ正直なだけだな!」

八九寺「ツンデレの方々は何かにつけて、男性に集る人種ですよね?」

暦「お前は戦場ヶ原に嫌われて当然だッ!!」

八九寺「でもその正直な心に、今のご時世を考えるならば賞賛を贈るべきなのかもしれません。
    世の中、結局〝金〟なのですから」

暦「そんなことないって! ほら、ラブコメのヒロイン達はとっても健気だと思うだろ?」

八九寺「きっとラブコメ作品の終焉は、主人公の遺産相続を賭けた地方裁判でしょうね」

暦「現実的だ……!」

八九寺「まぁともかく、外でお相手さんが待っているなら急がなければばりませんねっ。
    ふ~~~~む……」

暦「……ありがとうな、八九寺」

八九寺「いえいえ、お構いなくっ」ニコッ
130 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:10:33 ID: h3uWkzcA
────
──

暦「ただいま、千石」

撫子「おかえり、暦お兄ちゃん」

暦「少し遅くなったな……──はい、これ。気に入るかは分からないけど…」

撫子「っ……、……うわぁ~…!」パァッ…

撫子「カチューシャ…これ、本当に暦お兄ちゃんが選んだの?」

暦「だめ、だったか?」

撫子「ううん、めっそうもないよ。すごく、可愛いよ……」ニコッ


         以下、囘想。
131 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:11:29 ID: h3uWkzcA
 ────────────────────
   ──────

八九寺「ややや!? ややや木さんっ!」

暦「どうした八九寺と言いたいところだが、まずはツッコませてくれ。
  八九寺、驚いた拍子だかは分からないが、僕の名前を感嘆文と繋げるな、
  何度でも言うが僕の名前は阿良々木だ」

八九寺「しつかみ」

暦「なんで略した!?」

八九寺「それより阿良々木さん、これ可愛くないですかっ?」

暦「ふむ、カチューシャか」


 豫メ八九寺ニハ千石ノ特徴、性格等ヲ説明シテイタ。
 何カ大人ブツタ對応デ、分カツタヤウデ居タケレド──
 其レガ、此ノカチューシャナノダラウ。


八九寺「彼女は──百万石さんは、前髪をあげているのですよね?」

暦「超大金持ちの大名みたいな名前にするな、あいつの名前は千石だ」

八九寺「荒稼木さん」

暦「僕ももうちょっと縁起良い名前にしてほしかったなー!!」
132 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:12:14 ID: h3uWkzcA
八九寺「きっと千石さんにとって、カチューシャは勇気の証なのですよ」

暦「勇気?」

八九寺「ですから、阿良々木さんが『千石、新しいカチューシャだ、それー!』
    と、プレゼントすればいいのですっ」

暦「元気100倍になるのか!? あいつにとっては願ったり叶ったりなんだろうけど!」

八九寺「とにかくっ! 私はこのカチューシャがいいと思います」

暦「……八九寺のお墨付きだ、間違いってことは絶対にないんだろう。
  八九寺がそういうなら、これにするか」

八九寺「もちろん私が選んだことは、秘密ですよっ?」

暦「わかってる、仮になんて説明すればいいんだよ」

八九寺「それもそうですね……では阿良々木さん、
    私はそろそろ帰ろうと思いますっ」

暦「そうか、ありがとな八九寺。気をつけて帰れよ?」

八九寺「はいっ」ニコッ

   ──────
 ────────────────────
  
 
   囘想、終ハリ。
133 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:13:14 ID: h3uWkzcA
暦「ありがとう、暦お兄ちゃん」

暦「15時……そろそろ僕達も帰るか…──それ、つけて帰ろうぜ」

撫子「ぇ……う、うん…」

撫子「……、ど、どうかな?」

暦「うん、似合ってるぞ千石。黄色もいいじゃないか」

撫子「な、撫子は今からドラムを叩けばいいのかなっ?」フリフリ

暦「その叩き方はどちらかと言えば道頓堀の食い倒れ人形だけれど、
  そこのツッコミは保留にしておく。千石、これは神原にも言ったんだが、
  社会現象になりつつあった、超人気日常系アニメを真似るんじゃない」

撫子「じ、じゃあライブでバニーガール姿で演奏すればいいのかな…?」

暦「過度なパロディに飲まれるかは、それこそ神が知るってものなんだけれど、
  最低この話の世界が改変される恐れがあるから、マジで止めるんだ千石ッ!」
134 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:14:22 ID: h3uWkzcA
撫子「本当に暦お兄ちゃんってすごいよね。ここまできれいに突っ込まれると、
   何か賞をあげたいぐらいだよっ」

暦「それは、嬉しい限りだな」

撫子「でも、そのためには50ナデコを貯めなくちゃっ。
   面白いツッコミほど高いポイントが貰えるよ?」

暦「ほぉ、ちなみにさっきのツッコミは、千石からしてどうだったんだ?」

撫子「じゃじゃーん、トリプルナデコ~……なんだか〝トリプルノリコ〟みたいだね」

暦「ッ、どうして庵野秀明先生の初監督であるところの、
  『トップをねらえ!』で話題になった〝トリプルノリコ〟を例えに出したんだよ!
  分かり辛い上に、最低限である意味すらあってねぇよ!」

暦「ってお前へのツッコミ長いわー!!」

撫子「じゃじゃーん、ファイブナデコ~♪」
135 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:15:02 ID: h3uWkzcA
────
──

 ガタンゴトンッ ガタンゴトンッ─

暦「……ふぅ」

暦「……」

暦「あ、ほら千石……夕焼けが綺麗だぞ」

撫子「うん…」

暦「また、行けたらいいな。その時はまた、お化け屋敷に入ったり──…千石?」

撫子「……zzz」コテッ

暦「……疲れたよな、ゆっくり休めよ」


 僕ノ獨リ言二答ヘルヤウニ、千石ノ黄色イカチューシャガ、夕燒ケ色二光ツタ。
136 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:15:44 ID: h3uWkzcA
 ────────────────────
 
   ──3月13日 戦場ヶ原宅──


ひたぎ「……」カキカキ

暦「……」カキカキ

ひたぎ「……ねぇ、阿良々木くん」カキカキ

暦「なんだ?」カキカキ

ひたぎ「私が言うことではないと思うのだけれど、長いわね」

暦「長いなー」カキカキ

ひたぎ「まぁ読んでくれる人がいるのなら、それはとても嬉しいのだけれど……。
    私から言えることは、もう少しで終わるってことぐらいね」

暦「ここカットしていいんじゃねぇのか? ホワイトデーは明日だし」

ひたぎ「ダメよ、私のおジャ魔女トークがあるのだから。もしカットなんかされたら、
    阿良々木くんが魔女ガエルみたいになるぐらいまで、殴り続けるわよ」

暦「こわッ!!」
137 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:17:09 ID: h3uWkzcA
ひたぎ「知ってる? 阿良々木くん。どれみちゃん達が高校生になって帰ってきた話があるのよ、
    みんな相も変わらず可愛いのよ」

暦「あぁ、ライトノベルで出たやつか。噂だけは聞いてたけど」

ひたぎ「昔はおっぱいメガネちゃんにあまり興味はなかったのだけれど、
    大人になって改めて見てみると、とても素敵できれいな子なのよ」

暦「おっぱいメガネちゃんとか言うなや!! 
  はずきちゃんのどこにおっぱい要素がある──って、呪文か…」


 パァーイパイオォーッパイ♪ プールプルルーン♪


暦「お前が変なこと言ったから、
  下手に羽川に似てるなーとか言えなくなったじゃねぇか」

ひたぎ「羽川さん?」

暦「いや、羽川に似てるなー、って思ってさ」

ひたぎ「あ……あぁ、確かに」

ひたぎ「役を取られてしまったわ、これほど悔しいことはないわね」

暦「いや、お前みたいなやつは日曜の朝に出てきちゃだめだろ……」
138 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:18:02 ID: h3uWkzcA
ひたぎ「あいちゃんは神原ね、スポ根なところもピッタリ。
    メインヒロインである私は、じゃあどれみちゃんなのかも……フフッ」ニヤニヤ

暦「だったらもっと主人公らしく無邪気に笑えッ!」

ひたぎ「……ぷっぷのぷー」

暦「可愛いけれども!!」

ひたぎ「それともう一つ、阿良々木くんにはOVAの『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』
    を、おぬぬめするわ」

暦「頼むからおぬぬめとか言うのはやめて!」

ひたぎ「これはね、どれみちゃん達が5年生の時の、描かれていなかったストーリーが凝縮された、
    ファンにとっては発狂するほどのものなのよ阿良々木くん」

暦「へぇ、ちなみに戦場ヶ原はなんのストーリーが一番好きなんだ?」

ひたぎ「それは──」

ひたぎ「──な・い・しょっ♪ よ、阿良々木くん」ドヤァ

暦「うまくまとめやがった!!」
139 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:18:41 ID: h3uWkzcA
 ────────────────────
 
   ────3月14日────


暦「」コツコツ…

暦「……」ガラッ─

翼「おはよう、阿良々木くん」

暦「おはよう羽川、相変わらず早いな」

翼「相変わらずの流れだね」ニコッ

暦「……羽川。何か、ほしいものとかあるか?」

翼「えっ? どうしたの──…って、そういえば、今日ってホワイトデーだっけ」

翼「そうだねー……これといってほしいものってのは、ないんだけれど…」

暦「すぐじゃなくてもいい、ゆっくり考えてくれよ」

翼「うんっ、ごめんね。いまいちパッと思いつかないや。
  昼休みまでには考えておくね」

暦「ああ、分かった」
140 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:19:28 ID: h3uWkzcA
 ────────────────────
  ────昼休み────

翼「阿良々木くん、ちょっといい?」

暦「ああ……──それで、決まったか?」

翼「ものって言ったら、少し違うのかもしれないんだけれど……それでもいいかな?」

暦「もちろんだ。僕の出来る限りのことだったら、何でも言ってくれ」

翼「想い出が、ほしい」

暦「ひと夏の?」

翼「今は3月でしょっ」

暦「想い出とは、また掴みどころのないお願いだな……」

翼「うん……私が旅に出るにあたって、やっぱり寂しくなると思うんだよね、
  自分で決めておいて恥ずかしいけど。ホームシックになるっていっても、
  なるアットホームを私は持っていないし」


 羽川ハ小サク息ヲツイタ、トテモ小サク。
141 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:20:01 ID: h3uWkzcA
翼「阿良々木くんとか戦場ヶ原さんを思い出して、
  それで旅を続けられたらなって。どうかな?」

暦「……よし、今までになかったかたちの想い出を作ろうぜ羽川」

翼「ありがとう、阿良々木くん」

────
──
142 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:20:49 ID: h3uWkzcA
暦「ひと夏の想い出はどうだ」

翼「句切ってから急にひどくなったね……」

暦「僕と一緒にお風呂に入ろう」

翼「怒っていいのかな?」

暦「……じゃあ、どうするか…」シュン─

翼「え、待って待って阿良々木くん、何でそんなに悲しい顔するのかなっ?
  そんなこと、望み薄どころか、絶対無理なことなのに……」オロオロ

暦「だめだ、お風呂以外思いつかない」

翼「色々まだあるでしょ!」

暦「……羽川、キスをしよう」

翼「そういうことしか思いつかないの!?」
143 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:22:04 ID: h3uWkzcA
翼「どうせだったら、形が残るもの、とか……」

暦「キスマーク?」

翼「そろそろ戦場ヶ原さん呼んでこよっか」ニコッ

暦「ごめんなさい、ボケすぎました反省してます……」

翼「阿良々木くん、〝ボケ〟なんていって言い訳してたらだめだよ?
  性欲にまかせて、良かれば実行しようとしてたでしょ、
  だったら素直に謝るべきだと思う」

暦「ごめんなさいッ……!!」

 
 深層心理ヲ讀取ラレテイル……。


翼「よしよし、素直でよろしい」

暦「分かった。真面目に考える……──あっ、写真とか?」

翼「写真?」

暦「みんなで写真を撮るんだよ、羽川。写真なら旅にも持っていけるだろ?」

翼「……うんっ。それいいよ阿良々木くん」
144 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:22:39 ID: h3uWkzcA
────
──

暦「ってなわけだけどさ、戦場ヶ原」

ひたぎ「阿良々木くんにしてはいい案じゃないの。
    羽川さんも、とても喜んでいたんじゃない?」

暦「ああ、学習塾跡の屋上で撮ろうと思ってるんだが、
  放課後になったらお前は羽川と神原を連れて、先に行っててくれ。
  すぐに僕も向かうからさ」

ひたぎ「あら、一緒に行かないの?」

暦「カメラを買うってのと、あと──八九寺を、探してくる」

ひたぎ「……あらそう、分かったわ。
    早く探してきなさいよね、あの子どこかで迷ってるんでしょう?」

暦「あいつは、そこらへんでウロウロしてるだけの、ただの小学生だよ」
145 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:23:11 ID: h3uWkzcA
 ────────────────────
  
  ────放課後────


暦「はっ……はっ……!」キコキコ─

暦「八九寺ーーー!」キコキコ─

暦「戦場ヶ原にはああ言ったけど、当てになる場所なんてないんだよな…」

暦「あっ、それと──」ピッピピ…

 prrrrr… prrrrr…

神原『もしもし、どなただろうか? ちなみに私は神原駿河、変態だ』

暦「変態ってのは大正解なんだが、まずは携帯のディスプレイをみろ神原ッ。
  僕じゃなかったらどう弁解していたんだ」

神原『おぉ、その世界最強の男みたいな声は阿良々木先輩か』

暦「今この切羽詰ってる時に下らない声優ネタでボケるなアホッ!!
  みたいじゃない、そうなんだよ!」
146 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:23:45 ID: h3uWkzcA
神原『すまないすまない。で、どうしたのだ阿良々木先輩。
   今は戦場ヶ原先輩と羽川先輩と学習塾跡に向かっているぞ』

暦「神原、千石を迎えに行ってやれないか。僕は八九寺を探すのとカメラを買ってくるから、
  二人には先に行ってもらってくれ」

神原『了解した。あっ、あと阿良々木先輩、カメラなら私が持っているから、
   それに関しては心配いらないぞ』

暦「学校に持ってきてたのか?」

神原『いつも阿良々木先せ──おっと、おっとっと』

暦「誤魔化し下手くそだな!」

神原『はっははは、なんのことだ阿良々木先輩。分かった、千石ちゃんは迎えに行こう。
   ついでに新しいメモリーカードも買ってこよう、ではッ!』ピッ

暦「……まぁいい、それより──」キコキ─

暦(八九寺、お前はどこにいる……!)


 ……─、…──着─…忘れ────…て──……てし──た…。
147 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:24:38 ID: h3uWkzcA
暦(ッ……!? 待て、何か、何か当てになりそうなことがあった気が……)


 ……あっ、─……着を─…───忘れて………──しまい…─した──…。


暦(あいつが、何かを忘れて……どこに何を──……ッ!)


 ……あっ、下着を忘れてきてしまいました…。


暦「…もしかしたらッ──!!」キコキコ─

 ────────────────────
  ────自宅前────
148 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:25:16 ID: h3uWkzcA
暦「ッ……ッ……」

暦「……」


 ヤツパリダ。


八九寺「……──阿良々木さんっ、おかえりなさい。丁度いいところにきてくれましたっ」

暦「……それは、こっちの台詞だよ」


 ヤツパリ居タ。


八九寺「私のお気に入りのパンツ、返してくださいっ!」
149 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:26:12 ID: h3uWkzcA
────
──

八九寺「羽川さんへのプレゼントに、写真ですか」

暦「最後にみんなで記念撮影して、大団円だ」

八九寺「阿良々木さんにしては、いいプレゼントなのではないですか?」

暦「なんだその他人行儀な言い方は、お前もくるんだよ」

八九寺「は?」

八九寺「いえ、いえいえ私は別に…」

暦「何言ってんだ。お前も友達だろ」

八九寺「写真、ですよね……」

暦「……写らない、とかか?」

八九寺「はい、実際試したことはないですけど…」

暦「だったら行くしかないだろ、羽川に挨拶もしたいだろ?」

八九寺「…分かりました、では……行きましょう」
150 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:26:44 ID: h3uWkzcA
暦「よしッ、じゃあ乗れよ。リュックは前のかごに置け」

八九寺「よい、しょっと。羽川さんほど、胸はありませんが…」ギュゥ…

暦(おほ)

月火「あーーーーーーーっ!!!!」

火憐「真宵ちゃんっ!」

八九寺「あっ、お二人とも、数日ぶりです」ニコッ

月火「えっ、何。真宵ちゃん大丈夫!? 攫われる前で良かった!」ヒシッ

暦「待て待て、ややこしくなるようなこと言うな!」

暦「……お前らも帰りか。丁度いい、火憐ちゃんと月火ちゃんも来い」

月火「え、行くってどこに?」

暦「みんなで記念撮影だ、羽川のためのな。
  じゃあ行く──」

月火「待ってお兄ちゃん。まず、火憐ちゃんに言う事があるんじゃない?」
151 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:27:16 ID: h3uWkzcA
火憐「月火ちゃんっ…いいよ」

暦「……」

月火「登校中に聞いたんだけど、言う事あるでしょ?」

暦「……八九寺、一回チャリ降りるぞ」

八九寺「はぁ……」

暦「……」

火憐「……」

暦「すいませんでしたァ!! ごめんなさい火憐ちゃん、悪ふざけが過ぎたッ!
  もうお前が嫌がることはしない、だから僕を許してくれェ!!!」

八九寺「うわぁ……これは何時ぞやの逆立ちより酷いですね、ドン引きです」
152 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:27:49 ID: h3uWkzcA
火憐「に、兄ちゃんっ。顔上げてくれよ、もういいから」

暦「え……?」

火憐「もう、気にしてねーよ。確かに昨日は傷付いたけどさ、反省してるんだろ?」

月火「反省してるんだよな?」

暦「も、もちろんだ」

暦(月火ちゃんはいつか殺します)

火憐「じゃあ、いいよ。兄ちゃん、あたしも思い切り殴ってごめん……」

暦「……なんで火憐ちゃんが謝ってんだよ、ほら──じゃあいくぞ。  
  暗くならない内に行かないと」

火憐・月火「「うんっ」」

八九寺「……阿良々木さん、一体なにを仕出かしたのですか?」コソコソ

暦「妹に目隠しさせて、『いま僕、全裸だぜ』って嘘をついた」コソコソ

八九寺「うわぁ……元からおかしな人だと勘ぐっていましたが、まさかここまでとは。
    さっさと社会にとっての害悪は捕まっちゃってくださいっ」コソコソ

暦「やっぱお前に言われるのが一番堪えるよ……じゃあ、出発ー…」キコキコ─

火憐・月火「「しゅっぱーつ!」」
153 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:28:49 ID: h3uWkzcA
────────────────────  

  ───学習塾跡、屋上───


暦「待たせたな四人とも」

ひたぎ「遅かったわね阿良々木くん、もう少しで日が沈んでしまうところだったわよ」

駿河「ひぃふぅみぃ……──なんだこの阿良々木先輩を囲む女性陣の数は……」

暦「そういうと、意識しちゃうからやめるんだ神原」

撫子「ララちゃんと、火憐お姉ちゃんもー」

月火「せんちゃんも来てたんだねっ」

火憐「久しぶりだなせんちゃん~」

ひたぎ「……で、阿良々木くん。この可愛げなカチューシャをつけた、可愛い女の子は誰?」

暦「千石、千石撫子だ。月火ちゃんとは同い年の中学2年生だ」

ひたぎ「そう、よろしくね。撫子ちゅわん」クネクネ

暦「怪しい動きで迫るなッ」
154 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:29:31 ID: h3uWkzcA
撫子「ふぁ、はいぃ……暦お兄ちゃん、このお姉さんは…?」

暦「こいつはせん──」

ひたぎ「戦場ヶ原ひたぎよ、阿良々木くんの彼女をさせてもらっているわ」

撫子「えっ……?」

暦(うわぁ……!)

駿河「そして私は阿良々木先輩の性奴隷だッ」

暦「ふざけんな神原ッ!!」

撫子「え、ぇえ……えぇ!」オロオロ

翼「初めましてだよね? 私は羽川翼、阿良々木くんの家庭教師をやってるんだ」

暦「今ここで家庭教師と言うワードは、あっち方面で認識されかねないっ!」

撫子「ふぇえぇぇぇ……」キュー─…バタン
155 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:54:16 ID: h3uWkzcA
月火「うわわぁ、ち、ちょっとララちゃん!?」

ひたぎ「あまりに混乱しすぎて、倒れちゃったのね。可愛いじゃない、この子」

暦「冗談とはいえ、中学生相手に高校生三人が結束していじめる図は、 
  あまりよろしくないぞ……」

八九寺「果たして、阿良々木さんが言えることなのでしょうか」ボソッ

暦「う、うるさいっ」ボソッ

翼「ふふふっ……撫子ちゃんが起きるまで、少しゆっくりしよっか」

ひたぎ「そうね。まだ日は落ちないし、三十分は明るいままだと思うわ」

駿河「いやぁ、夕日が綺麗だッ。亀仙人が消してしまうのがもったいないぐらいだ」

暦「それは月だろうが。もう一回、天下一武道会んとこ読んでこい」
156 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:54:53 ID: h3uWkzcA
────
──

ひたぎ「……阿良々木くん」

暦「ん、どうした戦場ヶ原」

ひたぎ「あの子、いるのよね」

暦「……いるぞ。羽川が空気を読んで、今は下の階で二人で話しているけど。
  羽川もこれを見越して時間を空けたんだろう、やっぱりすげぇよな、あいつって」

ひたぎ「そう。なんだか、こう大人数だと…あの子可哀想ね。その切なさは……そう、
    key作品の類のものね」

暦「真面目に話すのかボケるのかどっちかにしろッ」

ひたぎ「うぐぅ~……」

暦「可愛いから許すッ!」

ひたぎ「……阿良々木くん」

暦「なんだよ戦場ヶ原」

ひたぎ「待ってるからね」

暦「……ああ」
157 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月22日 (月) 20:56:16 ID: h3uWkzcA
ひたぎ「ここまで引っ張っておいて、『これが僕からのプレゼントだ』
    とかいって、キスで終わらせないでしょうね」

暦「えっ」

ひたぎ「えっ? 聴こえなかったかしら。だから、他の子や羽川さん相手にこれだけ行動しておいて、
    まさか本命である私を、そんな適当なことで済ませたりしないわよね、って言ったのよ」

暦「いや、重さってものがあるだろ…?」

暦(え、ダメなの?)

ひたぎ「重さ、ねぇ……」

暦「キスなめんなよ?」

ひたぎ「え、別にそこまで求めているわけじゃないわよ……」

暦「なめるって、物理的に舐めるって意味じゃねぇよ!」

ひたぎ「まぁともかく、期待してるわ」コツコツ…

暦「あ、あぁ……」

暦(どうしよう、キスしか考えてなかった)
160 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月27日 (土) 23:53:44 ID: /WrLMVF.
────────────────────

  ─────三十分後─────


月火「ララちゃん大丈夫? 立てる?」

撫子「う、うん……もう大丈夫。ちょっとだけ混乱しただけ」

駿河「それは立派な高校生だと千石ちゃんは思っていたけれど、
   実は私が阿良々木先輩の性奴隷であったことかっ?」

暦「それは混乱を通り越して警察沙汰だ!」

ひたぎ「うるさいわよ阿良々木くん。ほら、そろそろ撮るわよ。
    みんな阿良々木くん中心で固まりなさい。
    無礼講よ、どうくっ付いたってオーケー」

暦「お、おい戦場ヶ原。そのよく分からない前置きはなんなんだ……?」
161 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月28日 (日) 00:05:22 ID: aPmB6DtI
翼「じゃあ私はお隣にお邪魔するね」

八九寺「では私は羽川さんの前にっ」

駿河「私も撮影係ではあるが、選択の自由を申し出るぞー!
   阿良々木先輩の股下はとっておいてくれー!」

暦「もう面倒だからツッコミを放棄していいかー!?」

火憐「んじゃああたしは月火ちゃんを肩車するぜー」

月火「うわわっ、たかーい! わははは止めてよ火憐ちゃんっ」

暦「千石ほら、隣こいよ」

撫子「え、でも……」チラッ

ひたぎ「あら、どうしたのかしら千石ちゃん。私まだ何も言っていないのだけれど」クネクネ

暦「だからその気持ちの悪い動きをやめろッ!」
162 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月28日 (日) 00:23:43 ID: aPmB6DtI
ひたぎ「別に捕って喰おうとなんてしないわ。千石ちゃん、
    どうぞ阿良々木くんの隣に、座って頂戴。
    私は先頭で寝そべることにするわ」ゴロンッ

暦「今までだけでけっこう混沌としていたのに、ますますひどいことに!?」

ひたぎ「なにその煽り文句みたいな言い方、つまらないわよ」

暦「もう黙って寝そべってろ!」

撫子「じゃあ……」スッ─

駿河「うむッ、では私は羽川先輩の後ろに立とう。
   ではタイマーモード、オン!」

 ジー……──

駿河「っとと、……それでは、私は合図をとろう。
   残りが10秒だ! さあ、皆笑ってくれ。羽川先輩の宝物になるのだからな、
   今まで見せたことのないぐらいの満面の笑みでよろしく頼むッ!」

暦「妙に重々しくて笑えんわー!!」

 パシャッ─
163 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年07月28日 (日) 00:38:33 ID: aPmB6DtI

 ────
  ──

ひたぎ「みんなで写真撮る時ぐらいツッコミを止められないのかしら。
    みんなにっこりよ、はい神原」

暦「僕だけ神原の方見てる……」

駿河「どうにしろ既成事実だ阿良々木先輩。皆いい笑顔だし、
   やり直しは効かないぞ? はっはっは!」

羽川「そうだよ阿良々木くん、ほら──」スッ─

羽川「〝みんな〟、いい笑顔でしょ?」

八九寺「」ニコッ

暦(見えるやつと、見えないやつがいるのかな)

暦「……そうだな、みんないい笑顔だ」
164 : 翼を間違えて羽川にしちゃった 2013年07月28日 (日) 00:50:01 ID: aPmB6DtI
翼「……みんな、本当に私のためにありがとう」

ひたぎ「貴方のためなのだから当たり前でしょう?」

駿河「そうだぞ羽川先輩。それをその大きな胸に……めげずに旅立ってくれ」

暦「〝その大きな〟は余計だッ。僕からも今までありがとうと言わせてくれ。
  楽しかったぞ、お前といるの。
  まあ、お別れってわけでもないけどさ」

撫子「お、お達者で……」

月火「羽川さんッ、私達のことも忘れないでね!」

火憐「あたし達が頼ってばかりだったけど、今度会ったら何か埋め合わせさせてくれよ。
   月火ちゃんと二人で何かプレゼントするぜ!」
165 : 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2013年07月28日 (日) 07:41:05 ID: h0eKc/ko
>>160
ララちゃんは月火ちゃんでしょ
撫子はせんちゃん...
166 : またミスった、だと…… 2013年07月28日 (日) 21:16:31 ID: aPmB6DtI
>>165
その通りだよ……ご指摘ありがとう
167 : またまたミスった、だと…… 2013年07月28日 (日) 21:29:44 ID: aPmB6DtI
>>155もみすってんな、ララちゃん→せんちゃん
170 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 11:15:42 ID: EQ0LssJo
翼「ありがとう……みんな、本当にありがとう」ニコッ

駿河「……では、解散かな。もう大分と暗くなってきた、
   中学生諸君も両親が心配する時間だろう」

撫子「そ、そうかもしれないです……」

暦「そうだぞお前ら、僕たちは少し話してから帰るから、
  月火ちゃんと火憐ちゃんは千石を送ってやってくれ」

火憐「アイアイサー! じゃあせんちゃん行くかー!」

月火「夜道は我々ファイヤーシスターズにまかせてっ!」

撫子「うんっ……では、みなさん…暦おにいちゃん、さよなら」

駿河「うむッ、3人とも達者でな!」

ひたぎ「またお話ししましょうね千石ちゃん。
    私、貴女がとてつもなく気に入ってしまったのよ」ニヤ

暦(こえーー……)
171 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 11:23:53 ID: EQ0LssJo
翼「うん、本当に夜道は気をつけてね。
  私もずっと旅を続けるわけじゃないんだから、また会えるわ」

八九寺「では御三方、また会いましょうっ」

月火「うんっ、じゃあねーみんなー!」

火憐「せんちゃん、足元に気をつけろよ。
   なんだったらあたしが肩車で…」

撫子「ち、ちょっと火憐お姉ちゃん…!」

暦「やっぱり心配だ……」

八九寺「おっと…じゃあ私もそろそろ帰らせていただきます。
    どうやら千石さんには私が見えていないそうですし、
    彼女たちちは別行動になりそうですが」

暦「おう、じゃあな」

八九寺「はいっ」ニコッ

駿河「ん? 阿良々木先輩、今誰にさよならを……?」
172 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 11:31:19 ID: EQ0LssJo
翼「うん、本当に夜道は気をつけてね。
  私もずっと旅を続けるわけじゃないんだから、また会えるわ」

八九寺「では御三方、また会いましょうっ」

月火「うんっ、じゃあねーみんなー!」

火憐「せんちゃん、足元に気をつけろよ。
   なんだったらあたしが肩車で…」

撫子「ち、ちょっと火憐お姉ちゃん…!」

暦「やっぱり心配だ……」

八九寺「おっと…じゃあ私もそろそろ帰らせていただきます。
    どうやら千石さんには私が見えていないそうですし、
    彼女たちちは別行動になりそうですが」

暦「おう、じゃあな」

八九寺「はいっ」ニコッ

駿河「ん? 阿良々木先輩、今誰にさよならを……?」
173 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 11:32:10 ID: EQ0LssJo
翼「うん、本当に夜道は気をつけてね。
  私もずっと旅を続けるわけじゃないんだから、また会えるわ」

八九寺「では御三方、また会いましょうっ」

月火「うんっ、じゃあねーみんなー!」

火憐「せんちゃん、足元に気をつけろよ。
   なんだったらあたしが肩車で…」

撫子「ち、ちょっと火憐お姉ちゃん…!」

暦「やっぱり心配だ……」

八九寺「おっと…じゃあ私もそろそろ帰らせていただきます。
    どうやら千石さんには私が見えていないそうですし、
    彼女たちちは別行動になりそうですが」

暦「おう、じゃあな」

八九寺「はいっ」ニコッ

駿河「ん? 阿良々木先輩、今誰にさよならを……?」
175 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 11:54:58 ID: EQ0LssJo
暦「ただの、僕の幻想の友達にだよ」

八九寺「ではっ」ニコッ タタタ─

駿河「そうか……私にもいっぱいいるぞ」

暦「お前の場合とは絶対違う気がする」

駿河「阿良々木先輩をガッチリ押さえつけるための、屈強な友達だッ!」

暦「まさかのサポートかよ!? それ最早友達じゃねぇよ!」

駿河「まあそいつ等はまた連れてくるとして、
   私も失礼させて頂く。中学生にああは言っていたが、
   うちも連絡なしだとお婆ちゃんが心配するのでな」

ひたぎ「そう、じゃあまたね神原。これからの受験、貴女らしく頑張りなさい」

暦「まぁ僕たちが心配するようなものじゃないけどさ、
  僕だって受かったんだ。神原は今までどおりやっていけばいい」
176 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 12:00:56 ID: EQ0LssJo

翼「違うかたちだけれど、お互い長い道のりだね。
  神原さんも頑張ってね」

駿河「…今の言葉を糧に私はいくらでもやれる、そう確信した…!
   ッ、ありがとう先輩方、一年だけ待っててくれ……──」

駿河「──ではッ」タタタ─

暦「おい、走って怪我するなよ神原、気をつけろよー……。
  …まったく、あいつも素直じゃねぇな」

 
 御前ノ知ラナイ、八九寺ツテ奴ト一緒ダ。


翼「……戦場ヶ原さん、阿良々木くんを少しだけ借りていい?」

ひたぎ「えぇ、いいわよ。じゃあ私は先に帰る──」

暦「ひたぎさん、少し待っててくれ」

ひたぎ「……分かったわ阿良々木くん。待ってる」
177 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 12:24:09 ID: EQ0LssJo
 ────
──

翼「まずはありがとうって言わせて、ホワイトデーのお返し、
  すごい良かったよ」

暦「改めて言われると、なんか恥ずかしいな」

翼「阿良々木くんたちに会えて、本当に良かった。
  旅をするにあたって、私は実は怖かったんだよ、
  この世界には、私の味方なんていなんじゃないかって」

翼「戦場ヶ原さんや真宵ちゃんやみんなのことを──私は初めて人を、
  心から信じることが出来るようになったの。
  一番最初は、阿良々木くんだよ」

暦「光栄だよ、羽川にこんなこと言われるなんて」

翼「最後に、聞いてくれるかな阿良々木くん」
178 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 12:49:38 ID: EQ0LssJo
翼「私──阿良々木くんのことが、好き。
  異性として、結婚したいぐらいに、好き」

暦「……そうか…羽川、僕すごい嬉しいよ。  
  僕もお前が好きだ」

暦「だけど……──僕は、お前よりも好きなやつがいるんだ。
  ごめんな」

翼「……うん、分かってたよ。ごめんね、分かってたのに……っ」

暦「泣くなよ羽川、お前は素直だな」

翼「ッ…これで、後腐れなく旅ができるよ……ありがとう、
  私を好きにさせてくれて」

暦「羽川、行ってこい。それで、もっと素晴らしいものを見てこい。
  世界はきっと、お前が思っているよりも、遥かに美しいぜ」

翼「うん、じゃあね阿良々木くん……──」

翼「──行ってきます」ニコッ


 羽川翼、僕ガ最初ニ好キニ成ツタ少女。
 心ニ闇ヲ抱ヘテイタ、其レガ怪異トシテ顯現シタ少女。
 長イ道ノリヲカケテ、羽川ハ──更ニ長イ道ノリへ、羽バ度イテ行ク。
 其ノ──綺麗ナ白イ翼デ。
179 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 13:03:52 ID: EQ0LssJo
────────────────────
 
  ─────────


ひたぎ「ふぅ、日もすっかり落ちたわね」

暦「あぁ」

ひたぎ「みんな帰っちゃったけど、阿良々木くん。
    この小汚い廃墟に、まだいる意味があるのかしら」

暦「あるよ、ここじゃないと綺麗に見えないからな」

ひたぎ「見える? 何がよ、勿体つけないで教えてちょうだい」

暦「……すわれよ、戦場ヶ原」

ひたぎ「……」スッ…

暦「っしょと……ほら、上を見ろ」

ひたぎ「……あら」
180 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 13:26:36 ID: EQ0LssJo
暦「今日が晴れてて良かったぜ……」

暦「あれがシリウス、プロキシン、ベテルギウス」

ひたぎ「知ってるわ、私が教えてんじゃないの」

暦「ははは……でもさ、これも戦場ヶ原の受け売りだけど、
  お前が僕に教えられることが限られるように、
  僕が戦場ヶ原にしてやれることにだって、限りがある。
  むしろお前よりも少ないぐらいだ」

暦「実際に今のだって、僕がお前に教えられたものであって、
  お前にあげるものじゃない」

暦「でも、知識も乏しい僕だけれど、
  それでも僕には絶対に自信を持って言えることがある」

ひたぎ「……なにかしら」


 暦「僕が世界で一番──戦場ヶ原ひたぎを愛しているってことだ」
181 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 13:42:59 ID: EQ0LssJo
ひたぎ「ズッキューン……この手の会話、何度目かしらね。
    自分の単純さに、本当に呆れるわ。何度焼き直ししたって、
    嬉しいものは嬉しいのね」

暦「ズッキューンとか自分で言うな……戦場ヶ原、
  僕のプレゼント、受けとってくれるか?」

ひたぎ「『どんなプレゼントだったとしても、それは阿良々木くんがくれたものなのだから、
    ありがたく受け取るつもり』と、言った筈よ」

暦「そうか……」

暦「……戦場ヶ原」

ひたぎ「はい、阿良々木くん」

暦「これが、僕からのプレゼントだ──……」


 學習塾跡ハ欝蒼トシテイテ、僕ラヲ受ケ容レルヤウナ情景トハ言ヘナカツ度ケレド、
 其レデモ夜空ガ僕ラヲ照ラシテ──靜カニ見守ツテイタ。
182 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 13:55:09 ID: EQ0LssJo
────────────────────
 
 ────3月15日────

火憐チヤント月火チヤンヘノプレゼントハ、トリ敢ヘズ置イテオクトシテ、
結局ハ金髮ノ少女ノ御話ヲシテカラ、此ノ僕ラノ物語ハ幕ヲ下ロスコトニ成ル。


暦「……」スー…スー…

忍「起きろッ起きろッ、朝じゃぞー!」ユサユサ

暦「……、ん…って、何してんだよお前」

忍「今日が何の日か分かるかのー?
  そう、今日は儂にとってのホワイトデーじゃ!」ユサユサ

暦「とりあえずどけよ、起きれないだろうが」

忍「どくどくー、わっははー!」

暦「テンションたか!?」
183 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 15:12:49 ID: EQ0LssJo
────
──


 實ノトコロ、休ミマデ待テナイト忍ガ言フノデ、
 ドーナツヲ買ヒニ行クノハ、皆ヘノ御返シガ終ハツテカラ直グ、ト云フトコロデ、
 互ヒニ合點ガツイテイタノダツタ。


暦「……」テクテク

忍(まだかのまだかのー)

暦(うるせぇよ! 今日も普通に学校なんだから、放課後までおとなしく寝てろ!) 

忍(しかしそう言われてものう……今日のために夜中、
  身体を休めたからの。今日は目が冴えているのじゃ)

暦(あーそうかよ。まぁとにかく黙ってろよ)

忍(良いではないか。学舎に向かう時ぐらい儂と戯れよ)
184 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 15:21:31 ID: EQ0LssJo
暦(ったく、しょうがねぇな。で、何を話すんだ?)

忍(そうじゃの……あ、昨日の接吻はどうじゃったか?)

暦「ぶッ!!!?」

暦(な、何を言い出すんだッ!)

忍(まぁ言うても初めてでではないからの。
  なに、ただの話題作りじゃよ)

暦(もう少し違う切り込み方をしてほしかったッ!)

忍(ハァ、まったく青いのお前様は……所詮はまだ、
  ただの小童と言うわけじゃな)

暦(うるさい。そりゃ何百年も生きれば恥もクソもねぇんだろうけどさ、
  そうだよ、僕がただの男子高校生だってことを忘れるなよ)

忍(子供じゃのう……)

暦(……お前にだけは言われたくなかった)
185 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 15:41:10 ID: EQ0LssJo
────────────────────
 
 ────放課後────


忍(さぁさぁ今はアフタースクールじゃ! 
  まるでアフタヌーンティーのうな洒落な言葉じゃのう!)

暦「……」

忍(アフタヌーンドーナツ……わっははー!)

暦「……うるさい」

ひたぎ「えっ? 何か言った阿良々木くん」

忍(はっ! ゴールデンチョコレートが儂を呼んでおる!)

暦「いや、何でもない…」

ひたぎ「あらそう、よく見ると少し顔色も悪いわね」
186 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 16:10:06 ID: EQ0LssJo
暦「…そうか? 戦場ヶ原、今日は僕こっちに用があるんだ」

ひたぎ「じゃあここで、じゃあね阿良々木くん」

暦「ああ、じゃあな」

────
──

暦「……」テクテク

忍(ドーナツとは、何故あれほどまでに美味なのか……うーむ)

暦「……忍、でてきていいぞ」
187 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 16:19:35 ID: EQ0LssJo
忍(そうかそうか、よし──日も良い感じに沈ッ!?」ゴンッ

忍「な、なにすんじゃい!?」

暦「だからうるせぇんだよ!! 一日中頭ん中で騒ぎやがって!」

忍「まぁまぁ、今日だけじゃ我が主様よ。
  何せ今日は、ドーナツデーじゃからの」

暦「最早ホワイトデーじゃない!?」

忍「おぉ! ここらはもうすぐ近くではないか! 走るぞー!」ダッ─

暦「って早すぎる!」

 ────
  ──
188 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 16:30:57 ID: EQ0LssJo
忍「今日も素晴らしく綺麗に陳列されておるのぉ……」

忍「して、お前様。今日こそは、
  ここの全てのドーナツを頂けるのかの?」パァッ…

暦「頂ける訳ないだろうが」

忍「っち、しけてるのぅ……いくらまでなのじゃ? 1200円ぐらいか」

暦「2000円だ、2000円出してやる。いつもの2倍だ」

忍「おお……おおぉ! 本当かっ!?」

暦「他のみんなにあれだけしておいて、
  お前だけぞんざいにするわけには、いかないからな。
  ましてや、お前なんだから」

忍「うむうむ。これでも、まぁ足りないぐらいじゃがのう。
  今日のところは、ここを及第にしておいてやるわい!」ニコニコ

暦「ふっ、可愛いやつめ」

忍「どれがいいかのぅ……どれがいいかのーっ」
189 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 16:41:54 ID: EQ0LssJo
 ────
  ──

忍「ッ……ふむッ…」モグモグ

暦「落ち着いて食えよ、ったく」

忍(儂もう、死んでもいい)

暦(キャラを壊しかねない台詞を吐くなっ。
  どんだけドーナツ好きなんだよ……)

忍「んぅ……っ……」モグ…モグ

暦「……まったく」
190 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年08月06日 (火) 16:50:08 ID: EQ0LssJo
忍「っ……、ふぅ……」

暦「うまかったか?」

忍「……満足満足じゃ。あぁ、次が楽しみじゃの~ホワイトデー」ニヤニヤ

暦「まだ一年もあるぞ、気が早いな…」

忍「一年など寝ていればすぐにやってくるわい、カカッ」

暦「……」


 目ノ前ノ、ドーナツヲ頬張ツテイタ少女ガ、
 實ハ由緒正シイ吸血鬼ナノダト──僕ハ久々ニ實感シタ氣ガシタ。




 
                            ──完──

 


記事タイトル:

戦場ヶ原ひたぎss ひたぎ「そういえば、あと少しでホワイトデーね」③

関連ワード :

戦場ヶ原ひたぎ

〈物語〉シリーズ

美少女

ロングストレート

髪色(紫)

ヒロイン

SS




毎週木曜日の21時から生放送でお送りしています


>>ニコニコ生放送の公式チャンネル





>> 記事内容の規約違反を報告


 キャラペディア アニメファン10000人ランキング 
148回
147回
146回
145回
144回
143回
142回
141回
140回
139回
138回


キャラペディア公式TWITTER
← こちらの【フォローする】ボタンからフォローをお願いします(^^)v
配信内容:アニメランキング / キャラクターコラム / アニメニュース等
配信頻度:毎日3本~20本程度
毎日、アニメキャラクターを3人ピックアップ!キャラクターの魅力についてのコラムを配信しています。あなたの好きなあのキャラクターのコラムが、今日配信されるかもしれません(^^)vアニメ好き必見の公式TWITTER!要チェックです!週1のアニメランキングもお楽しみに!