秘め事~
静かな夜の暗闇に、雨がアスファルトを叩く音がする。日常生活では気にならないはずのこの音がやけに大きく聞こえる。
出典 「秘め事」/「scarborough」の小説 [pixiv]
シャロは小さく溜息をつく。最近知り合ったチノとココアが働いているというラビットハウスに暇つぶしに訪れただけのはずだった。ところが、大好きなリゼ先輩が自分のために腕を奮ってくれたコーヒーを飲んでしまったがためにカフェインに酔ってしまい、気付けば全身びしょ濡れ。チヤ共々お泊りとなってしまった。
ご注文はうさぎですか?」 5人娘のご注文は?
千夜「リゼちゃん、私のイメージって何かしら?」
リゼ「……いきなりなんだ? 千夜のイメージと言ったら、やっぱり『和』じゃないのか?」
千夜「和、か……」
リゼ「どうした?」
千夜「私、これからラビットハウスに来ていいのかしら…?」
リゼ「マジでどうした⁇」
酔いどれシャロちゃん
冬の寒さと春うららが踊る三寒四温のシーズン。
この日の夜は春の仄かな暖かさが勝り、穏やかな眠りにつけそうだ。
そして、私にとってはインスピレーションの湧く夜。
何よりも大事なことを考えなくてはいけないのだ!
あまうさモザイク!
甘兎庵。
どこかにある、どこにでもあるような喫茶店。
だけど今日は、特別な客が来そうな予感がする。
「ココアちゃん来ないかな~」