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『ラブライブ!』二期四話に見る矢澤にこの「リスタート」について

『アイカツ!』を貯めこんでたのでいい加減消化するために視聴していたのだが、美月さんがようやく自分と共にアイドル活動出来る仲間と出会えたというのは素晴らしい事だよなぁ。星宮いちごにその可能性を感じるも、

『ラブライブ!』二期四話に見る矢澤にこの「リスタート」について

『アイカツ!』を貯めこんでたのでいい加減消化するために視聴していたのだが、美月さんがようやく自分と共にアイドル活動出来る仲間と出会えたというのは素晴らしい事だよなぁ。星宮いちごにその可能性を感じるも、いちごはいちごで自分のアイドル活動があるわけで美月さんと道が交わることはなかった。
トライスターを結成してみるも、トライスターでも叶うことはなく、スターアニスという巨大ユニットになっても美月さんと共に歩めるような存在は出てこなかった(ということは、シークレットライブがほぼ美月のアイデアが丸々通っているということからも読み取れることではある)のだが、いちごが自分と同格のステージに登ってきたことをその目で確認したあとスターライト学園を飛び出し、プロデューサーの活動を通じてようやく彼女が自分と共に歩んでいける真のパートナーと出会った。それはとてもいいことだし、彼女のアイドル活動をより刺激的なものへと変えてくれる予感のようにも感じられる。「友達でライバル!」と言う言葉があるけど、美月には友達はいてもライバルがいなかった。
ライバルとは互いに意識しあい、競い合いながら高め合える存在のこと。彼女がそんなライバル=仲間と出会って変わっていく!というのはとてもいいことだ。あとその後にトライスターの仲間だったかえでとユリカ様にスポットを当てたのは美しい流れだと思う。「美月にとって彼女達が無意味な存在であったかのように感じさせないフォロー」と言ってしまうのは簡単だけれど、トライスターという経験があったからこそ今の美月に繋がっているわけで、そのことをちゃんと意識した上で、トライスターがそれぞれの道へと歩んでいくと描いたことは「これがあったからこそ自分達の目指すアイドル像がより明確になった」ということでもあると思う。
何にしても『アイカツ!』はこうして群像劇構造のアイドル戦国時代らしい様相になってきたわけで、残りの半年弱も面白いドラマを見せてくれそうだ。


で。
『ラブライブ!』二期四話が放送されたわけなのだが、今回の話をかいつまんで書くと「ラブライブ!本戦への出場を決めたμ'sであったが、本戦で勝ち上がるためにさらなる練習を!と決意した矢先、矢澤にこが何故か練習に加わりたがらない。にこの後をつけることとなった八人はにこが家族の前では『今でも最初のスクールアイドル活動を続けていて、人気になっている』という嘘をついていた事を知ってしまう。このままでいい!というにこに対して、仲間達はどう向き合うのか!」と言う話だった。
このように今回の話は矢澤にこの担当回であり、アイドルオタクでスクールアイドル活動を一度はやっていたものの友達と活動の方向性の違いにより本人の納得出来ない形で終わることとなった彼女のドラマを、今度は「今だからこそ出来るもの」として、そして「μ'sという九人で今やること」として描き直したと言う点で大事な話だったといえるだろう。
この話が面白かった点としては「一度は活動開始したものの、夢に敗れてしまって燻っている」というキャラクターとして当初は描かれていた矢澤にこがスクールアイドルとしてもう一度活動を開始する!という一期五話のエピソードをもう一度別の形で、そして「今の彼女の物語」として描き直したことにある。
一期の五話と今回の二期の四話。
「一度は夢に敗れた矢澤にこがもう一度走りだす」と言う意味では全く同じ物語展開であるとは言えるのだが、二期の四話で描かれたのは「矢澤にこがμ'sの活動を続けてもなお、心の何処かで止まったままである」という事だ。
にこが家族に対してついていた「アイドルとして大成した自分」という嘘の本質とはまさにその停止なのだ。
アイドルになりたくて仕方がなく、スクールアイドルという形で始めた矢澤にこ。彼女がそのアイドル活動に対して、どれだけの楽しみを、そしてどれだけの喜びを見出していたかということは、彼女が仲間に入った直後の五話終盤で描かれたように涙を流すほどであったと間接的に語られているし、最終話で活動停止状態になったμ'sとは関係なく花陽と凛と共にアイドル活動を続けていた事からも彼女がそれだけアイドルに対して強い思いを持ち続け、「やめる!といったからといってやめられるものでもない」という事は描写されている。
だからこそ最も身近な存在である家族に対して「最初の」スクールアイドル活動を始めた時も嬉しく語っただろうし、自分一人になった時もそのことはきっと話したのだろう。どういう形であったとしても。
しかし「ダメになった」ということは言い出しづらい。なにせ誰よりも喜んでくれた最初の「ファン」なのだから。
だからこそ彼女は家族に対して嘘をつき続けたのだが、二回目が予想がけない形でスタートした彼女がなぜそのことを正直に話さなかったのかというと正直に話してしまう事はダメに成ったということも話すこと=ダメになった時期も次文をアイドルとして応援してくれた弟や妹=ファンに対する一つの裏切りだからなのだろう。だから正直には話せないのだが、それでも彼女はやっと出会えた仲間達のことを話したかったからこそ、「バックダンサー」と言う形でも話していたのだろう。
しかしそれでいいのか?と思い続けていたこともやはり一つの事実なのだろう。
仲間達が帰った後、外れたモグラたたきのモグラに貼り付けられた自分の顔を眺めるカットはまさにそんな「それでいいのか?」と問い続ける内なる自分との対話の描写だといえ、その直後の思案しているような表情は自分の中で考え続けているような表情だと見て取れる。

だからこそ自分の嘘を弟や妹の前でアイドル・矢澤にこにしてくれた仲間達の事を「仲間」として紹介する描写が誇らしげで心地よい。嘘をつきながらも「それでいいのか?」と問い続け、こうして弟や妹という最初のファンに対して「今の自分」を一緒に創り上げてくれた仲間達の存在をこうして公表する事ができたのだから。
最初で最後のアイドル・矢澤にこのステージが「これでいい」としていた時の彼女にはない実の伴った誇らしさにあふれているように見えるのは、きっと「仲間達」といたからだろう。

「これからはもっと新しい自分に変わっていきたい。この九人でいられる時が一番輝けるの。一人でいる時よりも、ずっとずっと。今の私の夢は宇宙No.1アイドルにこちゃんとして、宇宙No.1ユニット、μ'sと一緒により輝いていくこと! それが一番大切な夢……私のやりたいことなの!」


ところで東條希が作中で死神のカードを出す描写があるのだが、『ラブライブ!』において東條希はタロットカードを提示することで作中の描写に対する説明をしている描写がしばしば見られる。

これにはもちろん現在の描写に対する回答であることも多いのだが、今後の展開にも繋がるようなタロットカードの使い方をしていることがある。
例えば六話では星のカードを逆位置で提示しているのだが、星自体は希望や明るい見通しを意味するがその逆位置とは失望や無気力という意味合いを持つ。
六話という絢瀬絵里が加入する前のμ'sといえばダンスの基礎中の基礎ができていないことを指摘される前だ。その段階で提示された星の逆位置には「このままでは失望=失敗する」という意味合いが込められている。
同じことは序盤(何話だったかは確認できてないけど)の太陽のカードにも言え、太陽の大アルカナが暗示するのは成功や幸福である。すなわち「彼女達が廃校の危機にある音ノ木坂学院に成功と幸福をもたらす」ということが、あの段階で明示されているのである。
さて今回、ついに嘘がバレた仲間達に詰め寄られるにこのシーンで使われた死神のカードであるが、死神の大アルカナが暗示するのは死や停止といった意味合いである。したがってこのシーンで提示された死神のカードは、そのまま希の怒り具合を表しているとも取れるのだが、死神のカード自体に描かれたイラストの解釈の一つには「死と再生」というものもある。この場合の死とは「精神的な死」のことであり、内面的な変革を意味する。そしてそこから再生するということは「内面的変革を経て生まれ変わる」と言う意味だといえる。
このことを踏まえて二期四話の内容を見ていくと「「自分はアイドルだという嘘を家族についていたにこが、自分をもう一度見つめ直しその嘘を一度やめる(精神的な死)。そして九人で走りだす事を宣言する(生まれ変わり)」という物語になっていて、死神の大アルカナが明示するとおりの物語になっていることがよく分かる。
またタロットカードには「位置が逆になることで真逆の意味になる」と言うカードも数多く存在しているのだが、本作でそれらのカードが逆位置で提示された場合、大体「このままでは」と言う意味合いになっていることが多い。
作中の描写を見ていくと、タロットカードが逆位置で示すような展開にはなっていないのだから。
このタロットカードの演出を見るに、希の出すタロットカードには「今を頑張ることが、未来を変えていける」というメッセージが込められているのかもしれないのだが、いずれにせよ本作のタロットカードが提示された時、今やっている話のコンセプトを表す事が多い事は間違いない。
あのタロットカードはしばしば出てくるのに無意味だと思われがちだが、少なくともあれらの意味はちゃんと通っていることは今まで書こうと思って忘れてたので今書いた。

ところで今回の絵コンテは誌村宏明氏、演出は齋藤徳明氏だったのだが、誌村宏明氏といえば『ラブライブ!』の監督を務める京極尚彦氏とは『プリティーリズム・オーロラドリーム』などで一緒に仕事をしている繋がりでもある。
本作は京極尚彦監督自ら絵コンテを切ることが多いが、四話という中盤の始まりの話に『プリティーリズム』シリーズで重要な話を担当することが多かった誌村宏明氏に絵コンテを任せているのは彼の仕事っぷりが今後の話の展開に重要だからなのかそうじゃないのか。それは今後の展開次第だが、分かりやすくそして表情で見せてくれる描写の多さには感心させられる。
ここからはしばらく個人担当回が続きそうだが、今後どうなるのかは気になるところだ。

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『ラブライブ!』二期四話に見る矢澤にこの「リスタート」について

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