アニメキャラの魅力まとめ

検索
キャラペディア公式アイテム

   

0

pt

『シドニアの騎士』静野孔文監督インタビュー「アニメ業界の『革命』を見逃さないでほしい」

現在放送中のテレビアニメ『シドニアの騎士』。デジタルアニメーションと銘打たれ3DCGをベースに制作された本作は、劇場作品と見紛うほどの圧倒的な密度と迫力で視聴者の度肝を抜いた。今回は監督である静野孔文

※ http://www.anisomnia.jp/special/30/ から一部引用

『シドニアの騎士』静野孔文監督インタビュー「アニメ業界の『革命』を見逃さないでほしい」

現在放送中のテレビアニメ『シドニアの騎士』。デジタルアニメーションと銘打たれ3DCGをベースに制作された本作は、劇場作品と見紛うほどの圧倒的な密度と迫力で視聴者の度肝を抜いた。今回は監督である静野孔文氏にインタビュー。本格的な日本テレビアニメーション初参入となる制作スタジオ「ポリゴン・ピクチュアズ」の実態と共に、本作の魅力について伺った。

静野孔文(しずの・こうぶん)
1972年東京生まれ。『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の制作に参加し、その後3DCGの演出家として活躍する。独立後は主にゴンゾ作品を中心に絵コンテ・演出を手がけていたが2005年にアメリカ放送のテレビアニメ『G.I.ジョー:SIGMA6』の総監督に抜擢。活躍の場を北米に移した。以後の代表作に『聖飢魔II』ビデオ・クリップ(監督他全ビジュアルイメージ)、上海万博DEVNET館 立体3Dアニメ ミレニアムベイビー(原作・監督・キャラクターデザイン)などがある。また劇場版『名探偵コナン』では『名探偵コナン 沈黙の15分』以降、2014年の最新作『名探偵コナン 異次元の狙撃手』までの監督を務めている。

インタビュー

―― まずは『シドニアの騎士』の監督に就かれた経緯をお教えていただければと思います。制作スタジオであるポリゴン・ピクチュアズ(以下PPI)さんからお声が掛かったのでしょうか。

静野 いえ、キングレコードのプロデューサーからオファーがありました。自分は海外のPV(プロモーションビデオ)などの仕事を主に請け負っているのですが、海外の仕事をやっていると日本のアニメ市場のギャラは非常に少なく、会社に所属している立場としてはどうしても受けられないんです。ただ今回はPPIさんという制作現場でアニメが作れるということに魅力を感じて、会社には無理を言ってスケジュールを開けてもらったんです。

―― ご経歴を見ますと、PPIさんとの繋がりがあまり見えなかったので不思議に思っていたのですが……。

静野 この作品で初めてPPIさんのスタッフと関わらせていただきました。CG業界は素晴らしいクリエイターたちがいるのだというのが改めて分かりましたね。その表現力、技術をさらに世の中に広めてもらうために、アニメ業界に参入してもらって本当に良かったと思います。

―― なるほど。PPIさんは海外での活躍が多く、日本の読者の方々はあまり馴染みが無いかと思います。よろしければ本インタビュー前半は、PPIさんとはどのようなスタジオなのか、というところに焦点を当てたいと思います。

静野 分かりました。

―― そもそもPPIさんのお仕事はご覧になられていたのですか。

静野 ええ。会社名を伝えられた時に調べたんですよ。そうしたら自分の海外関係の仕事と色々重なっていたりして、「そういえば見たことがある。素晴らしい映像を作っていたな」と思いだしました。もともと自分もアニメより先にCGのほうから入った人間なので、これは自分の知識と技術を活かすチャンスだと思い監督の依頼を受けたんです。ところが、いざPPIさんに席をおくと最新のCG技術としっかりした制作体制に自分の古い知識では対応できないことが分かったんです。であれば当初の目的は忘れ、監督本来の仕事であるシナリオや絵コンテの作業に集中しようと考え直しました。

―― 失礼ながら、今日は初めてPPIさんに伺ったのですけど(インタビューはPPI社内で行われた)、非常におしゃれな会社ですよね。アニメ会社のイメージと違って驚きました。

静野 そうですね。私も当初は凄くキレイでびっくりしました(笑)。質問とはまた違う話になってしまいますが、テレビシリーズのアニメは「納品がギリギリ」というイメージがあるじゃないですか。ところがPPIさんは制作がしっかりしていて、スケジュールが大幅に遅れるようなことが無いんです。だからアニメ業界では珍しく完成した映像でダビング作業ができる。戦闘シーンの細かなエフェクトやモニター映像の動きが全て分かるので、とことん拘った分厚い音付けをしてもらえるんです。でも、その分音響スタッフは作業量が増え大変だったと思いますが…(笑)。通常のテレビシリーズだとダビング作業までに画が上がっていないことが多くて、「画もないのにどうやって音を付けるんだ!」と音響さんに怒られることが多いんです。ところがPPIさんに関してはそれが無い!スタッフの技術力の高さとスピード感にはビックリさせられます。

―― 今おっしゃられたような、PPIさんならではの制作手法で驚かれたことなどありますか?

静野 絵コンテですね。内容が悪いコンテの場合、監督が全修(全修正)することが多いんですよ。それはアニメ業界では当たり前のことなんですが、PPIさんでは衝撃的だったようなんです。

―― 全修することがでしょうか?

静野 いや、描き終わって監督に出してしまったら、打ち合わせと違うものを描きあげたとしても、その人にギャラを払わなくちゃいけない。そういうアニメ界の慣習がどうしても納得できかったようなんです。僕は当たり前として描き直したのですが「監督がおかしいと判断すれば、受けた人間に戻してリテイクとして対処してもらうのが当たり前だ」と言われてですね。まあ、確かにそうだなと。

―― そうですね。

静野 スケジュールがある程度しっかりしていたので、10話くらいまではダメなところがあれば自分で描き直していたのですが、11、12話は絵コンテが内部スタッフだったんですね。上がってきたものに対して「どうでしたか?」と問われたので、「やっぱりある部分は描き直さないと」と話をしたら「描き直します」と言ってきたんです。監督が納得するまで徹底して直してくれるんですよ。これまでだとリテイクを出すと、絵コンテマンのやる気がなくなって、次にいつあがってくるか分からない…なんてことがざらにあるんですけどね。

―― 「よろしくお願いします」であとは放り出すというようなことですか。

静野 ええ(苦笑)。でも、制作現場のスタッフは皆、PPIさんの社員なので、ちゃんと仕事をこなしてスケジュールを守ってくれる。そういうシステムが、一番の衝撃でしたね。

―― それは素晴らしいですね。

静野 そんなしっかりした体制なので、コンテも多少のズレはあったものの、大幅な遅れもなくCGに入ることができました。今日(インタビュー日当日)は11、12話の編集をするのですが、コンテ撮やラフ原撮といった途中素材ではなく、きちんと動いている映像の中でできています。副監督をやってくださっている瀬下(寛之)さんが「我々は生産工場として確立したシステムを作り上げていきたい」という話をよくしてくれるのですが、今まさにそれができてきているのを実感していますね。今回は日本のテレビアニメ参入第一回目なので、アニメ業界で課題になっていたところをまず直していこうということがひとつの目的なんだと思います。そういうことを、(アニメ業界とは)違うジャンルのスタジオがいち早く始めているんですよ。

―― それは手描きの業界も見習っていかないと、置いていかれそうな気がしますね。

静野 喜んでいいのか、恐れたほうがいいのか……自分としてはちょうどその中間に入っているので、なかなか複雑な心境ですね(苦笑)。でも業界全体としては良くなっていくのではないかなと。これに感化されていろんな会社が「PPIさんは全部スケジュールを守って、このクオリティで作っている」というのを分かった時に、やはりどうやって作っているのかと学びたがると思うんですよ。

―― そのワークフローが完成したところで、そのやり方を学びたいということで何社かが追随するかもしれないですね。

静野 「ここまでやれるかな?」とスタッフにお願いすると「なかなか難しい」と言ってくるのですが、いざ創りだすとクリエイター魂が燃え始めてしまうみたいで「そこまで作っちゃったの?」という映像を作り上げてくれるんです。これはもう細かい指示は演出チーフの安藤(裕章)さんに任せたほうが素晴らしい物があがるなと思って、今は現場に任せっきりになっています。

―― 通常のアニメーションにおける監督という職業と、今回では何か違いがありましたか。

静野 通常の監督の場合、別の役職まで手を出さないと作品全体が良くならないことが多いんですよね。「監督ができるなら、なんでもやってほしい」と言いますか。例えば、デザインが自分の求めるものと違えば、こちらでラフを描くといったことがよくあります。でもこの会社に関しては、それぞれのセクションごとにプロフェッショナルがいる。モニター、モデリング、美術、モーション、ライティングなど、それぞれにプロフェッショナルが立っている。要望して100%同じものが上がってくるわけではないのですが、上がりで納得させる力があるんですね。ですので、監督としては他の職域に入り込むことなく、ちゃんと監督業のみをやれています。海外で仕事をする時もこれに近いんですよ。そういった部分では本当に制作工程が確立されているなと思いますね。他のアニメ業界の監督さんも、この会社の生産ラインがさらに増えて一緒に仕事をすることになったら、自分の求める作品作りができるのではないかと思います。

―― 未来の制作スタジオの姿がここにあるような気がしますね。それでは、このあたりでお話を作品に移させていただければと思います。この作品を見て驚いたことに、キャラクターの可愛いらしさがありました。本来2Dが得意とする分野だと思いますが、制作工程的にはどういうフローを踏んでいるんでしょうか。

静野 極力原作の世界観を壊したくないというところからデザインを始めました。キャラクターデザイナーの森山(佑樹)さんが、まず弐瓶(勉)先生と今風のアニメの中間みたいな画を描いてくれて。凄く可愛いものがあがったのですが、『シドニアの騎士』とはまた違う作品になってしまいそうだったんです。それで、こちらでデザインをしたものと、漫画原作と非常に近いデザインをCGモデリングし、モーフィングして徐々に立体モデルをうまく混ぜあわせていきました。どのぐらいのパーセンテージだと原作の世界観を損なわないかというところで、半分入れたのが現在使用されているものです。これなら原作を知っている人も、原作の画を踏襲していると納得していただき、今風でもあるという中間的な作りにできました。そうやってメインキャラができあがったら、それをもとに他のキャラクターを作っていきましょう、というかたちで他のキャラクターもできあがっていきましたね。

―― その作り方はちょっと驚きですね。原作風50%、今風の画50%にしてキャラクターができあがるなんて、こんな作り方は初めて見ました。

静野 そうですね(笑)。私も驚きました。キャラクターのデザイン画を立体化する時に、角度によってはそれ専用のモデルを何体か作るのかと思ったら、造形監督の片塰(満則)さんが「そういうことは制作工程的に無駄なので、どの角度からも100%よく見えるモデルを作る!」と言い、アオリや俯瞰、横斜め、全部の角度で見た時にちゃんと可愛いキャラクターを実際に作ってしまったんですよ。

―― そんなことができるんですね。

静野 PPIさんにはできるんです。ただ、実際にモデリングしたスタッフ達は、「もっと改良しなくてはならない部分がある!」と言っているようです。現段階でもアニメファンを納得させることが出来るレベルまできてると思うのですが(笑)。

―― そうなのですか。キャプチャー写真を見ても、もう一枚絵として可愛くできているように思えるのですが。

続きは引用元の記事から


記事タイトル:

『シドニアの騎士』静野孔文監督インタビュー「アニメ業界の『革命』を見逃さないでほしい」

関連ワード :

谷風長道

シドニアの騎士

イケメン

髪色(黒)

主人公

逢坂良太(声優)

コラム




毎週木曜日の21時から生放送でお送りしています


>>ニコニコ生放送の公式チャンネル





>> 記事内容の規約違反を報告


 キャラペディア アニメファン10000人ランキング 
148回
147回
146回
145回
144回
143回
142回
141回
140回
139回
138回


キャラペディア公式TWITTER
← こちらの【フォローする】ボタンからフォローをお願いします(^^)v
配信内容:アニメランキング / キャラクターコラム / アニメニュース等
配信頻度:毎日3本~20本程度
毎日、アニメキャラクターを3人ピックアップ!キャラクターの魅力についてのコラムを配信しています。あなたの好きなあのキャラクターのコラムが、今日配信されるかもしれません(^^)vアニメ好き必見の公式TWITTER!要チェックです!週1のアニメランキングもお楽しみに!