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コラム引用:鶴姫とシローズによるリザベーションの強さに納得がいかない

 新道寺女子の鶴田姫子と白水哩によるコンビ技、リザベーションの強さに納得がいかない。『咲-Saki-』のサイドストーリーである『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』の評価は公明

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コラム引用:鶴姫とシローズによるリザベーションの強さに納得がいかない

 新道寺女子の鶴田姫子と白水哩によるコンビ技、リザベーションの強さに納得がいかない。『咲-Saki-』のサイドストーリーである『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』の評価は公明正大に世論を眺めれば賛否あり、かく言う私も九の美点に対して一の不満点を計上しなければならない。そして、その数少ない不満はほぼほぼリザベーションの理不尽な強さに端を発することに思い至ったのだった。
 まずはリザベーションの仕様をおさらいしよう。

 姫子は哩の直後にオーダーしないといけない。
 哩は配牌時、自らに任意の翻数で縛りを課すことが出来る(リザベーション○翻)。一般的な翻数縛りとは異なり、ドラもカウントされる。
 照魔境で能力の本質を見た照いわく、能力を発動するためには一度牌を伏せて戻す動作が必要らしい。
 縛りのリターンとして、哩がそれ以上の翻数で和了ることが出来た場合、姫子が同じ局で縛りの倍の翻数で和了ることが約束される(リザベーションクリア、○○キーゲット)。その際の支配力は折り紙付き。
 リスクとして、哩が和了れなかったり縛りを達成できなかったりした場合、姫子は同じ局で和了ることが極めて困難になる。和了れても1翻が限度らしい。
 哩は縛りを掛けるさい、翻数と同じ本数の鎖で拘束される、感覚を伴ったイメージに襲われる。感覚はパートナーの姫子にリンクする(ビビクン)。

 さて、私が挙げる疑問点の一つ目は、強力無比な支配力・破壊力に対する制約・リスクが上手く機能していない(ように見える)ことだ。
 圧倒的に強い能力に真実味を持たせるために、発動条件として事前準備や予備動作、詠唱の必要性などを付加するのは能力バトル漫画の文法である。ぱっと思いついた例を挙げれば、『HUNTER×HUNTER』のゲンスルー。やっこさんの一つ目の能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」は、対象を握るだけで発動できる代わりに爆発の威力はさほど高くなく、攻撃範囲も限られている。一方、もう一つの能力である命の音(カウントダウン)は、対象に触れながら「ボマー」というキーワードを言う、相手に能力の説明を解除条件まで含めて行う、という七面倒くさい条件を満たさないと発動できない。しかし、その分爆発の威力は「リトルフラワー」より断然高く、しかも複数人に対して、遠隔操作で致命傷を与えることができる。「制約と誓約」ルールのもっとも分かりやすい例だろう。
 鶴姫とシローズのコンビは、インターハイAブロック準決勝において、哩プラス41300、姫子プラス19100と暴れに暴れまくった。単純に収支の数字ももの凄いが、相手はそんじょそこいらの相手ではなく、全国ランキング一位校、二位校、そして主人公チームである点も加味する必要がある。特に姫子は「絶対安全圏」の大星淡、「深山幽谷の化身」の高鴨穏乃という史上最悪のデバッファーたちを向こうに回して自分らのロジックを押し通し、結局リザベーション達成分については全て和了ってしまった。この魔物勢の支配すら退ける攻撃力を捻出するにはそれ相応の制約があってしかるべきだと個人的には思うが、いささか説得力が欠けている。
 始めに、予備動作について。照が語っているように、哩がリザベーションを宣言をするさいには牌をいったん伏せる動作が必要だが、この動作を行いつつ能力を使わないことも可能らしい。であるからして、哩は毎局この動作を行って、縛りを課しているのかいないのか悟られないようにしている。私はこの発動条件については、駆け引きの要素として機能していない点で、死に設定と呼んでも差し支えないと思っているのだがどうだろうか。少し妄想が入るが、もしこの動作でリザベーションが自動で発動して撤回できない仕様だったなら、対戦相手は過去の試合で哩が奇妙な動作を行って和了った局と姫子が高得点で和了した局から法則性を見出し、間隙を突いて攻略する、という展開も考えられたのではないだろうか。その役目はやはり赤土さんちの晴絵さんになるのだろうか、過労死しそう。例えば、リザベーションが失敗していることが分かっている局は、姫子の手は警戒せず攻撃に注力できるし、哩が和了っていても能力を使っていないのが分かっている局は、姫子に必要以上の警戒をする必要が無くなる。この二点だけでもかなり大きい。個人的に、強力な能力にはこれくらいの弱点があってくれた方が燃える。

 

(こん巡目にこん手で親リー相手…
 フツーはオリも考えゆっ)

ばってん 私はオリん
点差のこともあっけど 私の和了りは普通の期待値では測れん――

「リーチ!」
姫子との―― 二人の和了になるとやけん!!

(『阿知賀編』第16局「憧憬」)

 

 また、哩がリザベーションをクリアするために無理して手を高くしつつ速度を上げる必要があることも、打牌の選択肢が狭まるという見方をすれば制約と言えるだろう。しかしながら、『咲-Saki-』の世界観において、自分の闘牌スタイルに非論理的なこだわり、非効率的な制限を取り入れることが必ずしもマイナスになるとは限らないのは、今さら言うまでもない。むしろ制約をバネにし、自分勝手なロジックに合わせて因果律や波動の収束をねじ曲げてしまうのが彼女たちなのである。効率や期待値を無視して、あえて分の悪い賭けに出ることに楽しみを見出し、結果勝利してきた部長しかり。日本の麻雀に自分を合わせようとしたが上手くいかず、役を度外視してリーチを封じ、慣れ親しんだ中国麻将のスタイルに戻したことで再び牌が応えるようになったハオしかり。この二人と同様に、窮地に立たされたチームの命運を握り、鎖で物理的(?)に拘束され、翻数の制限というプレイングの縛りも受けて、姫子の和了も自分の双肩に掛かっているいうプレッシャーまで背負った哩は、却って水を得た魚のように生き生きとしていた。逆境を糧に哩は翔んだ(意味深)のだ!
 感覚的な話だが、姫子が受ける恩恵を考えれば、哩の役割は自分が犠牲になるくらいでもよいと思う。しかし、本編の描写では、哩は縛りによって思いっきりブースト(意味深)が掛かって、姫子はさらにそれを増幅した恩恵を受け取っている、という印象を受けてしまった。これではあまりにも強すぎる。
 そして、哩がリザベーション未達だった場合に姫子の和了の芽が潰れるデメリットも、パートナーが「倍の翻数で」「確実に」和了るというメリットに比べると若干弱いと思う。まず、前段で語ったように、哩の和了率=能力の成功率が高すぎる。たとえデメリットがもう少し重かったとしても、到達の割合があれだけ高かったら余裕でお釣りが来てしまう。そして、確か部長が言っていたと思うが、麻雀は四回に一回和了れれば充分な競技である。全局全ツッパする必要は無い。姫子は和了れてもクソ手にしかならないことが分かっている局は防御に徹して、被害を最小限に抑えればよいのだ。麻雀という競技の性質を考えれば、ちょっぴりぬるい。

 そして、哩と姫子の間で感覚と和了がシンクロするオカルトの根拠として、劇中では二人の絆(意味深)と積み重ね(意味深)が示されていたが、それだけではどうにも腑に落ちない。何故なら、その理屈なら、他のバカップルであるかじゅももや怜竜にだってやってやれないことはなさそうだからだ……怜竜は似たような芸当をやっていたか。りつべは、全国編に入ってからは特に、オカルト能力の説得力を補強するために伝奇要素を絡ませる手法をよく用いている。しず然り、シロ然り、怜然り、小蒔然り。哩姫の伝奇ネタは「佐用姫伝説」だともっぱらの噂だが、それをちゃんとした記事にしてまとめているサイトさんは見つからなかった。おそらく大多数の読者には伝わっていないのではないだろうか。

個人的には、怜と竜華による「怜ちゃん」はリザベーションと同じくらいのトンデモ能力だと思っていて、今でも100%受け入れられているかというと怪しい。しかし、しず(蔵王権現)と絡めた伝奇ネタを理解することでいくらか違和感が払拭された記憶がある。神代の再演まで取り入れているのは素直に感心した。そこまで踏み込んでいる伝奇ゲーもそうそうないぞ。怜と弥勒菩薩については解説記事がそれなりに出そろっているので、りつべの情報提示のさじ加減も適切だったのではないかと思う。哩姫についても、伝奇要素がもう少し分かりやすく匂っていれば、違和感を軽減する一助になったのではないかと思う。

 また、これは個人的に由々しき問題だ! と思っていることがある。哩がリザベーション発動時に鎖で拘束されて、痛みに耐えつつ制限された動きでゲームを進行しなければならないのは、本来であれば哩が受けるデメリットであって然るべきだ。怜や塞の疲労と同列で扱われるべき事象のはずだ。しかしながら……私の目が節穴でなければ……疼痛を堪える哩の表情にはいくらか悦びのニュアンスもあり、さらにパートナーと感覚を共有することで性的昂揚を得ているようにしか見えないのだ! 姫子なんて完全にヘヴン状態ではないか。二人してあれだけ荒稼ぎできる上に、えっちなご祝儀まで付いてくるなんてどんだけ優秀な能力やねんな! と言わざるを得ない。

 要するに、私はリザベーションがの「オカルトの根拠が弱くて」「制約もそれほどでないのに」「あまりにも強い能力の恩恵を」「哩と姫子の両名が受け取っているように見える」点に不公平さを感じるのである。みなさんはどうでっしゃろか。

 さて、私が何故、横暴な強さにも関わらず「説得力」を欠いた能力に対して目くじらを立てているかと言えば、『咲-Saki-』はそれを大事に守ってきた作品で、そこが能力バトル漫画として傑作たるゆえんだと個人的に思っているからだ。信者丸出しの発言だが、完成度の拠り所を「説得力」に設定するならば、県予選までの『咲-Saki-』は完ぺきである。ケチの付けようがない。しかし、話が膨らんで能力者の数が増えることで、最初に設定したルールから多少逸脱した例が出てくるのは仕方ないことだ。さっき名前を出した『HUNTER×HUNTER』にしたって、後半からは「メモリの無駄遣い」をしている連中が割と出てきているではないか。『咲-Saki-』についても印象は似ていて、私は県予選までの「パーソナリティ」を中心にした能力形成に最も魅力を感じるが、全国編から登場した能力にも好きなものはいくらでもある。マヨイガも好きだし六曜も好きだしあったか~いも好きだ。要は魅せ方次第なのだ。面白くて魅力的ならばそれでいいのだ。今回取り上げたリザベーションについては、支配力やオカルトの根拠がゆるく、基本的にパワープレイという点で面白味を欠いているので、どうしても納得できないところがあった。
 また、哩はともかく姫子には、強すぎる能力を(言い方は悪いが)笠に着てごり押ししている印象をどうしても受けてしまう。そして能力が強すぎるが故に「それだけ強力な武器を持っているのに負けたら世話無いぜ」と、使い手の対応力・判断力に対して疑問点が生じ、ひいてはキャラクターの魅力すら損なわれているように感じてしまうのは残念なことだ。姫子には素人の目から見ても不可解な闘牌が見受けられたのでなおさらだ。「リザベの局だけ和了って後は防御を固めれば順当に勝てたやん」という。

 記事のまとめとして、改善案をいくつか挙げてみる。このうち何個かを取り入れる感じで。

1.哩は縛った翻数丁度で和了ったときのみリザベーションクリアとする。和了れなかった時、指定した翻数以下で和了った時はもとより、指定をオーバーした場合でも不成立になり、姫子がリスクを背負う。
2.通常の翻数縛りと同様に、ドラ(赤ドラ、カンドラ、裏ドラ全て)をカウントしない。例えば、リザベーション3翻でリーチ・タンヤオに裏ドラが乗った場合も不成立にする。 
3.配牌を一度伏せる動作を行った場合はリザベーションが強制発動される。すなわちフェイクの動作は行えなくなる。
4.でなければ、哩の基本性能であるところの豪運をもう少しひかえめにする。姫子への過剰な供給を絞る。
5.佐用姫伝説はもう少しヒントを増やす。
6.「ほぼイキかけました」というような二人の表情を柔らかくする。

 案4一つでだいたい解決する気がしてきた。案1は自分で書いておいて何だが、ちょっときつすぎるだろうか。


 以下は半分私信な上にほとんどが妄想話なので、読み飛ばしても問題ない。以前Mukkeさん、DG-Lawさんと『阿知賀編』について語る機会があり、この記事の草案もその時お二方に話したものである。また、DG-Lawさんが聞かせてくれた「説得力」に関する話が以下の記事にまとまっていて、この記事を書く上で参考にさせてもらった部分もあるので触れておく。

 

まずよくあるのは猛烈な努力の描写や特殊な人生経験で,その結果人としての領域を逸脱したというのは比較的作りやすい説得力だ。

人生経験に関連するが,血筋を持ってくるというのもある。「○○の息子という特別な系譜だから能力を持ってる」は使い勝手がよい。『咲-Saki-』では永水女子の面々のほか,宮永姉妹がこれにあたる。

3つ目に,その作品独自の論理を持ち込んで,それに関連付けること。たとえばリザベーションは作中最大の”力”を持った能力と言ってよい。これは『咲-Saki-』という作品が,iPS力もとい「絆」の力が最上というのを体現している。しかし,それができたのはすでに本編の長野県決勝大将戦に代表される布石があり,十分にiPS力アッピル作中独自の論理が示されていたからこその説得力ではあった。

4つ目が伝奇要素を持ってくる。神々や妖怪の力を持っているから強い”力”を持つというのは若干猫だまし的手法ではあるものの,とりわけ能力の存在が前提となっている世界観では極めて強い説得力を持つ。特に日本神話を持ってきたときの効果は高い。

5つめが作中の戦績による格付けだ。「過去に大会○連覇」や「全国ランキング○位」というやつである。本作ではシードの4校や姫松,長野県では風越がその恩恵に預かっている。もちろん和のインターミドル覇者もこの類だ。

最後に工夫でも何でもないが,説得力という点で何より強いのは「作中での丁寧な描写」である。そのキャラが/能力が/チームがいかに強いかを見せるためには,実際にそれが活躍するところを丁寧に,誰が読んでもわかるように描写することだ。

 

 このDG-Lawさんの分類に則って哩姫を語ってみんとす。3番の例に奇しくもリザベーションの名前が出てきているが、ここが私とDGさんで少し意見がずれるところで、個人的に積み重ね単体ではオカルトの根拠として少しパンチが足りないと感じる。4番の伝奇要素についても既述。この前DGさんと会話したときも「全国編から増し増しになった伝奇要素は、やっぱり能力に説得力を持たせる側面もあるよね」ということで意見の一致を見た。5番、これも新道寺女子並びに哩の「北部九州最強の高校で3年間エースを務めている、本物のエース」では若干弱いと思う。6番の丁寧さについては……リザベーションはある意味『阿知賀編』のアニメ先にありきの制作(尺の都合)、露骨な点数調整の必要性という負の部分の煽りを一身に受けていると言っても過言ではないので、その点については不運だと思う。
 弄ってみて面白そうなのは1番だ。例えば、設定を思い切って変更して、7.哩と姫子を一卵性の双子にする、というのはどうだろうか。それも四六時中くっついているほど仲の良いやつ。双子のテレパシー、シンクロニシティはフィクションにおいてはメジャーなガジェットで、それなりに説得力があると思う。あるいは、8.哩と姫子は偶然同日の同時刻に生まれて、その上両親の交流があったことから幼少期からほとんどの期間を一緒に過ごし、そのうちに共感覚が発現した、とか。個人的にはこのくらい特殊な生まれ、育ちの方が得心がいく。このようなことをMukkeさんに伝えたら「いやー、哩姫は先輩後輩で、しかも中学生からの付き合いだからこそ愛が重いんですよ」と返された。一理ある。そして、最後の案はお二方に言い忘れていた。9.哩姫は付き合い始めから連日連夜SMプレイの神秘深奥について探求を重ねていて、ついには相手の苦痛と快楽が伝わってくる境地にまで達し、その影響が麻雀にも発現した、というエピソードを盛り込むのはどうだろうか。猛烈な努力(意味深)。えっ、そんな話を少年ガンガンに載せられるわきゃあねーだろ? お後がよろしいようで。
 SMの語源は「スレイブ」と「マスター」だという説もあるそうだよ、奥さん。


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