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徹頭徹尾ハードでダンディー こんなルパンが見たかった

徹頭徹尾ハードでダンディー こんなルパンが見たかった 「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」

徹頭徹尾ハードでダンディー こんなルパンが見たかった 「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」

 昔からの『ルパン三世』ファンの中には、テレビ第1シリーズ(1971年)の前半を熱烈に支持するファンが少なくない。第1シリーズは全23話の短命な作品であったが、途中で路線変更があり、前半と後半でテイストが違うのだ。大隅正秋が監督を務めた前半はハードでアダルト。高畑勲と宮崎駿がペンネームで手がけた後半はコメディー調を取り入れており、その後の『ルパン三世』は、第1シリーズ後半の延長線上に作られることが多かった。お茶の間で家族そろって見ることができる、明るい『ルパン三世』である。その作りを否定はしないが、ハードでアダルトな『ルパン三世』の復活を待ち望み続けているファンたちがいたのも事実だ。今回のコラムでは「僕」という一人称を使ってしまうが、僕もその一人だ。

 この6月に映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』が劇場公開された。その内容は徹頭徹尾ハード。弾丸が人に当たれば肉がえぐられ、鮮血が吹き出る。そういったリアリティーのある世界でドラマが展開する。シリアスを基本としており、ルパンは必要以上におどけたりはしない。今回の敵である殺し屋のヤエル奥崎は腕がいいだけでなく、プライドが高く、独特の美意識をもつ。ヤエル奥崎はルパンと知恵比べをし、次元と早撃ちで対決する。劇中で「次元が使っているマグナムは重いため、早撃ちには向かないのではないか?」という疑問が提示されるのだが、それに対するオチの付け方も見事だ。40年以上も続くこのシリーズで、基本的な設定である次元の早撃ちについて、作り手が改めて捉え直している点が素晴らしい。ラストには、今までの『ルパン三世』シリーズを見てきたファンが思わずうなる仕掛けもあり、その意味でも必見だ。『REDLINE』『アニマトリックス』等で知られる小池健が、監督とキャラクターデザイン&作画監督を兼任。ビジュアルの完成度も高く、なによりもルパンがダンディーに描かれているのがうれしい。

 この作品には「見たかったものはこれだよなあ」という感慨がある。同様の思いを抱いたオールドファンも大勢いたことだろう。そして、ここ数年で『次元大介の墓標』と近しいポジションのタイトルが他にも作られている。『宇宙戦艦ヤマト2199』と『機動戦士ガンダムUC』である。前者はオリジナルシリーズにリスペクトをささげつつ、矛盾点を修正し、現代的なエンターテインメントとして作り直した作品だ。後者は『機動戦士ガンダム』第1作から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』までの「宇宙世紀の物語」を、ドラマについてもテーマについても完結させようとした作品である。少なくとも、僕はそう受け止めている。いずれも、若い頃に『ルパン』『ヤマト』『ガンダム』に出会ったクリエイターたちが手がけた作品だ。

 『次元大介の墓標』までに、テレビ第1シリーズから40年以上も待たされた。見たかった作品ではあるけれど、もっと早く作ってもらいたかったという思いもある。しかし、『ヤマト』『ガンダム』もそうであるように、作り手のスタンスを含めた作品周辺の状況が整理されるまでに、時間が必要だったのだろう。タイトルが成熟するのを待たねばならなかったのだ。それらは、長く待ったからこそ口にできた、甘美な果実なのである。

「アニメスタイル」編集長・小黒祐一郎


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徹頭徹尾ハードでダンディー こんなルパンが見たかった

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