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名探偵コナンSS:光彦「エスポワール……?」

名探偵コナンSS:光彦「エスポワール……?」

名探偵コナンSS:光彦「エスポワール……?」

光彦「阿笠博士の発明が大失敗し、町に大きな損失を与えてしまい」

光彦「その一件で博士は多額の負債を負い、何故かそれに僕とコナン君も巻き込まれてしまい」

光彦「金融会社の人から紹介された船に乗ることになりました……」

光彦「一体ここで何が行われるんでしょう……?」

阿笠「おお光彦君、待っておったぞ」

コナン「遅かったな」

光彦「博士、コナン君……!」

光彦(この状況でも、知ってる人がいるというのは安心します……元はと言えば博士のせいですが)

黒服「軍資金がどうたらこうたら金利がうんぬん」

ざわ……ざわ……

光彦「ええと……つまりお金をこの場で借りろってことですよね」

コナン「ああ……しかし、『軍資金』を貸しつけてくるということは、その後あの金で何かをする可能性がある」

阿笠「なるほど、では軍資金はできるだけ多い方がいいかもしれんな」

コナン「よし、じゃあみんなで一千万借りよう!」

光彦「わかりました! 行ってきます!」タタタ

阿笠「しかし金利は発生するんじゃろう? となると一千万というのはちょっと大きすぎるんじゃないか?」

コナン「そうだな……じゃあ俺は二百万程度に抑えておくか」

阿笠「ワシもそうしよう。光彦君は……ああもう借りてしまったようじゃ」

コナン「仕方がない、あいつには黙っていよう」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 22:50:26.43 ID:Pyo2YRun0.net

利根川「出す回数の限られたジャンケンして星をだね」

利根川「あっでも負けた後君らがどうなるとかそういうのは説明しないからね」

 ざわ……ざわ……

光彦「ま、負けたらどうなるんでしょう……?」

コナン「さあな。まあ間違っても負けちゃいけねえってのは雰囲気で十分伝わる」

阿笠「要するにカードを使い切って星が三つ残ればいいんじゃな」

光彦「でもそんな簡単なゲームなんでしょうか? 何だか裏があるというか……もっと奥の深いゲームな気がします……」

コナン「そうだな……ゲームが始まったら、一旦散らばって周りを観察してみよう」

コナン「しかし借りた金は時間に応じて金利が増していくから、観察はできるだけ早く済ませたい……」

コナン「とりあえず散ってから10分後、もう一度この辺りに集合だ」

阿笠「わかった」

光彦「10分後、また集まりましょう!」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 22:56:23.74 ID:Pyo2YRun0.net

光彦「もうゲームを始め……早くも星を三つ失って別室行きになってる人もいます……」

光彦「負けたことに関して大した問題じゃないような……まあいいやみたいな顔になってます……」

船井「ククク……アホな奴ばっかりやなぁ、光彦君?」

光彦「!?」

船井「君、俺の直後に一千万、限界まで借りた子やろ? 印象深かったんや、そのソバカスが」

光彦「え、あ、はあ……」

船井「ワイは船井言うんやけどな……」

船井「どや? ワイと組まんか?」

船井「ええか? この勝負で勝つんは、カードを全部使い切って、星が三つ残ればええ……」

船井「っちゅうことは、や」

船井「今持ってる星三つ……これが現状維持のまま残っとったらええねん」

光彦「現状維持……?」

船井「せや……」

船井「持ってるカード12枚……」

船井「これを誰かと組んで、12回連続あいこにしたらええんや……!」

光彦「あ……!」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:02:15.57 ID:Pyo2YRun0.net

船井「どや? これなら簡単に勝負に勝てる……」

船井「100%な……」

光彦「……で、でも」

船井「?」

光彦「例えば、そのやりとりで僕と船井さんが組んで」

光彦「グーとグーであいこにしようって約束して……」

光彦「船井さんが僕を騙してパーを出すかもしれないじゃないですか」

船井「おおー、なるほどなぁ、知らない大人の言うこと簡単に信じたらアカンもんなぁ、最近の親御さんは子供にちゃんとした教育受けさせとるわー、偉いわー」

光彦「……」

船井「でもな? ワイはそんなことしとないねん。確実にこの勝負で勝ち上がりたいんや」

船井「実は俺……リピーター言うてな?」

船井「前にもこの船に乗ったことがあるんや……」

光彦「え……!」

船井「せやから、この12回連続あいこの戦術も思いついたし……」

船井「この勝負でそういう裏切り行為はアカンっちゅうのもわかる……」

光彦「……?」

船井「ええか? この星……勝ったら星が貰える」

船井「既に三つ持っとる奴が勝ったら、星は四個、五個って増えていくんやけど」

船井「その増えた星……どないな役に立つと思う?」

光彦「それは……何回か負けても三つ以上残る……保険みたいな……」

船井「あー、ちゃうちゃう! 今のはワイの言い方が悪かったなぁ、スマンスマン」

船井「ワイが言いたいのは、カード全部使い切った後の使い方や」

光彦「え……?」

船井「実はなこの星……売れるんよ。一個何百万って値段でな」

光彦「!?」

船井「勝負が終了した後……勝ち上がるのに星が足らん奴に星を売ることができるんや」

光彦「そうか……軍資金はその売買で……」

船井「せや……っちゅうことはや……勝って勝って勝ちまくって星を多くしとけば、勝負終了後に星を売りまくって……大儲けできる」

船井「何百万、何千万って金をな」

光彦「……」ゴクリ

船井「せやから、こうやって組んだところでな?」

船井「パートナーを裏切って星を得ようとする奴が出てきてまうねん」

船井「特にこの情報を知ってるリピーターは危険……まるでハイエナや」

光彦「……」

船井「せやけどな、ワイは思うねん。欲をかいたらアカン」

船井「このゲームで負けたらそこで終いや……強制労働だとか、新薬の実験だとか……後はそっち系の金持ちの性奴隷にされるっちゅう噂すらある」

船井「万が一にも負けられへん勝負なんやで? そこで欲かいて失敗したらどないすんねん?」

船井「ええか? 引き分けで勝ちあがって、借金をチャラにする! それでええやないか! それだけで十分!」

船井「ワイはそれをわかっとるから君にここまで話して、君と協力して勝ちあがろう言うとるんや! 光彦君!」

光彦「……」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:17:58.05 ID:Pyo2YRun0.net

光彦「……なるほど」

船井「お? わかってくれたんか?」

光彦「いいでしょう。でも条件があります」

船井「条件……?」

光彦「勝負の前に……お互いに持っているカードのうち、グー4枚と他のカードをこの場で見せ」

光彦「他のカードは左手でポケットにしまい……グーのカード4枚だけを右手で持ちます」

光彦「左手はポケットから出してパーにして何も持っていないことを証明したまま勝負台へ行き……」

光彦「そこでグー4枚分の勝負だけをまず行います」

船井「!?」

光彦「グーが終わったら次はチョキで同じことを! 最後にパーを!」

光彦「どうせあいこならお互いのカードを見せ合っても問題ありませんし」

光彦「ここまでしっかりカードを公開してからなら、絶対にすり替えとかできませんよね?」

船井(こ、このガキ……!)

船井(アカン……そないな風にカードの事前チェックを行われたら……)

船井(出すカードをすり替えるっちゅうイカサマができひんやないか……!)

光彦「どうですか? これなら絶対にあいこですよね?」

船井「……チッ」

船井「せやな……確かに絶対イカサマはできひんけど……」

船井「何か心外や。気分悪ぅなった」

光彦「え?」

船井「ワイはここまで情報を教えてやったっちゅうんに、光彦君はワイのことをいっさい信用せず疑ってかかるんやな」

光彦「な、何ですか、急に」

船井「子供としては怪しい大人に警戒するんは良い子やなー、偉いなー、って話になるんやけどな」

船井「ワイはそういう子供嫌いなんや。ほな、さいなら」

光彦「ちょ、ちょっと!」

船井(別のカモ探すしかあらへんな……くそっ)

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:27:58.22 ID:Pyo2YRun0.net

光彦「……行ってしまいました」

光彦「でも、結構良い情報を手に入れましたよ!」


 それからしばらくして――。

 光彦、コナン、阿笠の三人は、集合時間であるゲーム開始から十分後に、利根川の説明を聞いた位置へと再び集まった。


コナン「なるほど、12回連続あいこによる勝利法、そして星の売買か……」

コナン「しかし俺らは三人チームだぞ……あいこ戦術は二人組向けの戦術だしな……」

光彦「じゃあ、まず二人でそれぞれのカードを消費した後、残った12枚を、勝ち負けを交互に繰り返して最終的に星の数を3個のままにして……」

阿笠「いや待て」

光彦「?」

阿笠「せっかく星の売買に関する情報を得たんじゃ」

阿笠「それを生かさんわけにはいかないじゃろう?」

光彦「えっ」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:32:28.05 ID:Pyo2YRun0.net

 阿笠の提案――それは。

 イカサマを使い、全員が12回全戦勝利し、

 全員が星15個の状態で勝負の終了を迎え、星12個を売り捌くという提案――!


コナン「お、おい、正気か博士!?」

阿笠「正気じゃよwwwwwwwwwこの方法なら例え星を一つ100万で売っても1200万儲けるwwwwwwwww」

阿笠「一つ200万なら2400万wwwwwwwww300万なら3600万wwwwwwwwwwwwwww」

阿笠「一つ500万なら6000万wwwwwwwwwwwwwwwwwうひひwwwwwwwたまらんのうwwwwwwwwwwww」

光彦「やめましょうよ! とっとと勝負を終えて早く勝ちあがりに……」

阿笠「ええい黙れ!」バキィ!

光彦「げふっ!?」

黒服「コラ、そこの老人! 暴力行為は認められていないぞ!」

阿笠「ああ、スマンスマン」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:35:52.40 ID:Pyo2YRun0.net

コナン「ったく……こりゃ人の話を聞ける状態じゃねーな」

 欲望――それは人を最も簡単に狂わせる要素。

 阿笠はこのとき、その要素により狂気の道へと少しずつ足を踏み入れ始めていた――!

コナン「わかったよ。その方法で大儲けしようじゃねーか」

光彦「コ、コナン君……やめましょう、ここはあいこの戦術で……」

コナン「確かに俺もその方が良いと思うけどよ、博士があの状態じゃ説得は無理だぜ……?」

光彦「うう……」

コナン「で? 全員12回全戦勝利のイカサマってのは?」

阿笠「ほっほwwwwwwwそれはなwwwwwwwwwwwwwww」

阿笠「そこのお兄さん」

男「ん?」

阿笠「どうじゃ、ワシと勝負せんか」

男「ああ、いいぜ」

阿笠「ではこっちじゃ! ほれほれ、こっちじゃぞー! この台で勝負じゃぞー!」

男「わかったよ……わかったからそんな手を振ってまで呼ぶな……」

 まず阿笠は適当な標的を定め、勝負する台の位置をアピールする。

 これにより、別の場所でうろついていたコナンと光彦に、自分が勝負する場所を知らせる。

阿笠(……よし)

阿笠「チェック」

男「チェック」

 チェックの際、プレイヤーは自分のカードを確かめるため、顔元へ持って行く。

 その瞬間。

 阿笠のアピールによって近くまで来ていたコナンが

 眼鏡の望遠機能で相手プレイヤーの手を確認する――!

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:45:09.69 ID:Pyo2YRun0.net

 カードを判断したコナンは、素早く光彦にその手を知らせる。

 カードと同じジャンケンの手を、光彦に見せればいいだけである。

 そして光彦は、コナンから伝わった手を、同じように手の表示で阿笠博士に見せる。

 コナンは相手プレイヤーの手を見るために、相手プレイヤーの斜め後ろにいる必要がある。

 そして光彦の立ち位置は、阿笠から見えて相手プレイヤーに見えない、真後ろ!

 そして光彦の手を確認した阿笠は――!

男「セット……」

阿笠「おっと」

 一旦カードを手から取り落とす!

阿笠「ハハハ、スマンスマン」

男「おいおいしっかりしろよ爺さん」

阿笠「スマンのぉ……歳を取ると指先の力が良くなってしまってな……ではもう一度チェック、セット、と」

 こうして

 相手プレイヤーに勝つ手をセットする――!

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:47:28.46 ID:Pyo2YRun0.net

阿笠「オープン!」

男「オープン!」

 阿笠:グー

 男:チョキ

阿笠「ほっほっほ、ワシの勝ちじゃな」

男「くそっ……ほらよ、星だ」

阿笠「うむ。確かに頂いた。ではさらばじゃ」

男「……ん?」

男(妙なガキが後ろにいたな……そわそわしてたが……)

男(まさかあのガキがあのジジイに俺の手を……?)

 当然、近くにいた挙動不審な人物には、警戒の目を向ける。

 しかし――

男(いや……真後ろにいたんじゃ俺の手のカードは見えないか……)

 真後ろならば男の手は見えない!

 その心理が光彦から疑いの目を逸らしてしまう!

37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:49:50.92 ID:Pyo2YRun0.net

 何度もカードを取り落とすのは明らかに目出つため、

男2「チェック!」

阿笠「……」

男2「おい、どうした爺さん?」

阿笠「ん?」

男2「ん? じゃねーよ、チェック!」

阿笠「あ、ああ、スマンスマン。どうも歳を取ると急にボーっとしてしまってな」

男2「大丈夫かアンタ……」

阿笠(パーか……ではチョキを)

阿笠「チェックじゃ」

 このようにチェック時に時間をかけたり

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/24(木) 23:54:24.14 ID:Pyo2YRun0.net

男3「チェック」

阿笠「チェック……」

阿笠(グーか……)

男3(両手持ち? じじいのくせに女みてーで気持ち悪いな……)

男3「セット」

阿笠「セット……」

男3(セットのときは右手だけで、か……何か不自然だな)

阿笠(そして右手に仕込んでおいたパーを乗せて下になったチョキを引っこ抜いてっと)

 チェックカードに加え、両手に別のカードを仕込んですり替えるなど

 様々な方法でイカサマを行い

 三人の星は一人9個、合計27個までに上り詰めた……!

阿笠「ふぅむ……多く星を稼いだのはいいが」

阿笠「ワシが勝ちまくっていることが目立ち……勝負に出る奴が少なくなってしまったのう」

コナン「星の数が少ないままカードだけが余っていて、負けを恐れて勝負に出ない奴や」

コナン「カードが無くて勝負に出れない奴もいくつかいやがるしな……」

光彦「それに、僕らがこうやって定期的に集まってるのも目立ってるかもしれませんよ……」

コナン「カードは残り18枚……パー4枚、グー6枚、チョキ8枚……」

阿笠「手持ちのバランスも偏り始めてきたのう……」

阿笠「……では、次の作戦を使うとするか」

光彦「次の作戦……?」

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:02:36.77 ID:irinxXqU0.net

阿笠(……このトイレか)

阿笠(敗色濃厚の者が集まる、嘆きの部屋は……)

阿笠「……ふむ」

古畑「うっ……うっ……」

阿笠「そこの若い人」

古畑「え?」

阿笠「ちょいと話があるんじゃ。こっちに来てくれんか」

古畑「は、はい?」

43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:06:15.41 ID:irinxXqU0.net

阿笠「見ての通り、ワシは星が山ほどあるんじゃがな」

古畑「そう……みたいですね」

阿笠「君は……星ひとつか」

古畑「ええ……」

阿笠「カードの枚数は?」

古畑「……チョキ4枚……」

阿笠「その4枚を使い切り、さらに星を2つは増やさねばならん、か……」

阿笠「辛いじゃろうなぁ」

古畑「え、ええ……チョキしかありませんし……」

阿笠「ふむ……そうじゃな……」

阿笠「どうじゃ、ワシの星を買わんか」

古畑「え?」

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:12:02.21 ID:irinxXqU0.net

阿笠「ワシはのう、君みたいな若者を見るとつい助けたくなってしまうんじゃ」

阿笠「ワシのような老い先短い老人と違い、君たちには未来がある」

阿笠「その若者の未来を失わせたくはない……」

古畑「い、いいんですか……?」

阿笠「ちなみに君、お金はいくらぐらい借りて?」

古畑「に、200万です……」

阿笠「ふーむ、まあいいじゃろう。200万で星を一つ売ってあげようじゃないか」

古畑「あ……ありがとうございます!」

 こうして阿笠は星を渡し、古畑から200万を受け取る。

 そして、近くのコナンに。

 右手でチョキを見せ、左手で四本の数字を見せる。

 コナンは頷き、古畑の下へ。

コナン「ねえお兄さん! 勝負しない?」

古畑「あ、ああ……いいよ」

 今回、古畑が持っていたのはチョキのみだったため、

 コナンは特に悩むことなくグーで勝負。

 もし古畑がカードを数種類持っていた場合、

 コナンは古畑のカードを覗き見る役目、光彦は対戦

 そして阿笠は古畑の後ろに立ち、コナンが覗き見た手を光彦に教える、と言った方法で手を光彦に知らせる予定だった。

 もしくは、阿笠が金の代わりにカードを要求し

 手持ちを一種類のカードのみにさせるという方法もあった

コナン「僕の勝ちだね!」

古畑「ぐ……っ!」

 そしてコナンが勝ち、古畑から星を受け取る。

 これで古畑は、実質的に阿笠・コナン・光彦の三人に200万を何の見返りもなく渡したも同然である。

古畑「あ、ああ……!」

 絶望する古畑に近付く、一人の足音。

阿笠「ほっほ、負けてしまったか」

古畑「す、すみません……! 俺……せっかく星を貰ったのに……」

阿笠「構わんさ、ところで君はまだカードがチョキ3枚残っておったな」

古畑「は、はい……」

 ここで阿笠、さらなる強欲さを見せ――

阿笠「どうじゃ、そのカードのうち2枚と」

阿笠「ワシの星ひとつを交換しないか」

古畑「え……」

 古畑のカードすらも奪う――!

51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:22:02.84 ID:irinxXqU0.net

 その後、古畑は阿笠からカードをもらい、今度は光彦と対戦。

 当然だが、光彦には既に古畑のカードがチョキであることを伝えている。

 つまり結果は……

光彦「僕の勝ちですね」

古畑「あ、ああ……そ、そんな!」

 古畑はすべてを失った。

 否。

 すべてを奪われた――!

 阿笠という老人の手によって――!

阿笠「これで手持ちはパー4枚、グー4枚、チョキ10枚か……」

光彦「カード貰ってどうするんですか。処理する手札が増えちゃいましたよ」

阿笠「ククク、安心せい、ここからじゃ……」



 阿笠は再び嘆きの部屋、トイレへと向かう。

 先ほど古畑を見つけたとき。同時にある男を見つけていた。

 男の名は、安藤。

 カードを使い切ったものの、星二つの状態で残ってしまった男である。

55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:27:06.39 ID:irinxXqU0.net

阿笠「どうじゃ、ワシのカードを買ってくれんか」

安藤「え……で、でも……」

阿笠「キミだってチャンスは欲しいじゃろう? そしてワシは早くカードを処理したい」

阿笠「お互いに得になる話じゃないか。1枚300万で良いぞ」

安藤「う……じ、実は200万しか持ってなくて……」

阿笠「仕方がないのう、200万で手を打とう」

安藤「あ、ありがとうございます!」

 こうして安藤から200万を受け取り、阿笠はカードを手渡す。

 当然、チョキのカードを――!



コナン「ねえお兄さん、僕と勝負しない?」

阿笠「パー4枚、グー3枚、チョキ9枚」

阿笠「そして星は28枚に400万の儲けじゃ」

阿笠「ほっほwwwwwwwww笑いが止まらんのうwwwwwwwwwwwww」

阿笠「この手であの吹き溜まりの奴らを一人一人……」

阿笠「カードゼロ、星一つの状態に追い込むんじゃwwwwwwwwwwwwwww」

光彦「あ、あの……あの古畑って人のとき思ったんですけど」

光彦「何もカードまで奪うことは無いんじゃ……」

阿笠「うむ、ワシもカードの消費を早めるために、カードは貰うつもりはなかったんじゃが……」

阿笠「あの男が負けた瞬間の顔を見たらのう、んふ、んくくくくく……」

阿笠「もっと深い絶望に落とし……もっと歪んだ顔を見てみたくなってしまってのう……ククク……」

光彦「は、博士……?」

 このとき

 阿笠の中で、何かが大きく壊れ始めていた――!

 それからの流れは一定だった。

 まず吹き溜まりのトイレから誰かを誘い出し、カードや金を要求し星を手渡す。

 その後、コナンや光彦に連絡し、星を奪い返す。

 そして増えたカードをカードを持ってない男に売りつけ

 その男から星を奪う

 このくり返し。

 時には星がゼロになるまで追い詰めたりもしたため

 星と金は順調に増え、カードも減って行った。

 船の敗北者の増加と共に。

62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:41:20.25 ID:irinxXqU0.net

 そしてついに――!

コナン「僕の勝ち……だね」

「う……あああ!」

光彦「これでついにカードを使い切り……」

光彦「星は51個! 一人17個です!」

光彦「一個100万で売っても1400万の儲けですよ!」

コナン「やったな博士!」

阿笠「まだじゃ」

光彦「そうですよね! まだ……えっ」

光彦「まだ?」



阿笠「まだ儲けるぞ」

64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:43:31.38 ID:irinxXqU0.net

 阿笠と関わった男はほとんどが金を全額毟り取られ

 星も残り1つ。もしくはゼロになり敗北した者ばかり。

 これ以上、吹き溜まりの負け犬から毟れる物は無い。

 阿笠が次に狙ったのは……


阿笠「のう、そこの星三つのお兄さんや」

男「ん?」


 星三つでカードを残している人物――!

66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:47:52.33 ID:irinxXqU0.net

阿笠「星三つでカードを持っている……実に動きにくいじゃろうなぁ」

男「ああ……できればとっととこんなカード使い切りたい……」

男「いっそ破ってトイレにでも流そうかな……」

阿笠「フフフ、そんなことをする必要は無い」

阿笠「ワシにくれ」

男「え?」

阿笠「そうすれば君は怖い勝負に出ることなく……星三つで勝ち上がれるではないか」

男「そりゃ……そうだけどよ」

阿笠「捨てようとすら思ってたんじゃぞ? ならばワシにくれてもいいじゃないか」

男「……そうだな。じゃあ……」

阿笠「おっと、タダでとは言えんな」

男「え?」

阿笠「ワシにカードを渡したければ金も払ってもらおう」

男「な――!?」

67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:50:35.61 ID:irinxXqU0.net

男「ふ……ふざけるな! 何で金を払わなきゃ……」

阿笠「言うなれば簡単に勝ち上がるための手数料じゃな」

阿笠「ワシは君の代わりにカードを消費しなければならんわけじゃし」

男「く……断る! どっか行ってくれ!」

阿笠「いいのか? もしそのカードで勝負して負けたらどうなる?」

阿笠「星を失うんじゃぞぉ……?」

男「う……」

阿笠「金を払ってでもワシに手渡した方が……安全に、確実に勝ち抜けるはずなんじゃがなぁ……?」

男「ぐ……」

 その後、阿笠の説得により

 男は折れ、300万とカードを阿笠に手渡した。

68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 00:57:54.77 ID:irinxXqU0.net

 同じ方法でカードと金、場合によっては星すらも奪っていく阿笠。

 そして手に入れたカードを売りつけ、売りつけたカードに勝てる手で星を奪っていく。

 それを繰り返し、再びカードが尽きた頃には。

 星72個と現金5600万が手元に存在した――!

 このうち最初に借りた軍資金と初期星三つの三人分を除くと、一人につき星21個と1400万円分の儲け。

 仮に星を100万で売ったとしても、一人3500万円の儲けである――!

 星の額を上げれば、さらに儲ける金は上がって行く――!

 そして制限時間である4時間後。

 大量に星を胸に付けニヤニヤと笑う阿笠と

 複雑な表情をするコナンと光彦。

 そして、カードを使い切ったが星が足らず、青い顔を見せる他のプレイヤーがそこにいた。

 10分間の売買タイムは、

 完全に阿笠・コナン・光彦の三人から星を売ってもらうという状況。

阿笠「500万じゃ! 500万出せる奴から売ってやるぞ!」

阿笠「それ以上出せる奴はもっと優先的に売ろう!」

コナン「お、おい博士……」

光彦「この際100万でも……」

阿笠「黙れ!」ガスッ

光彦「げふぉぁあっ!」

黒服「コラ! だから暴力行為は認められないぞ! 勝負が終わってもまだこの空間は我々の管理下にある!」

阿笠「ああ、スマンスマン……チッ」

72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/25(金) 01:13:22.66 ID:irinxXqU0.net

 そうして売買が終わった頃には

 自分たちが勝ち上がる3つ分の星を抜いた、63個すべての星を売り捌き

 合計1億2600万円の儲け……!

 一人4200万円の大儲けである……!

 これから阿笠とコナンは200万の4割分、光彦は1000万の4割分である、

 80万と400万を引いたところで

 その程度の金利が何だと言わんばかりの金……!

 金……!

 金…………!

阿笠「ほっほっほwwwwwwww楽しいゲームじゃったわいwwwwwwwもっと大儲けできたかもしれんがのうwwwwwwwwww」

コナン「……」

光彦「……」

阿笠「どうしたんじゃ二人ともwwwwwwwwwwこれだけの金が一夜で設けられたんじゃからもう最高ではないかwwwwwwwwwww」

阿笠「しばらくは遊んで暮らすとするかのうwwwwwwwwwほっほwwwwwwwwwwwwwww」

コナン「……光彦」

光彦「ええ……僕は複雑な気持ちです」

光彦「あんなギャンブルで……多くの人から毟り取って……」

光彦「博士は狂ったようになってしまって……そして僕の手元にはこんなお金が……」

コナン「いや、そうじゃなくてな」

光彦「え?」




コナン「博士殺したら博士が持ってる分の金奪えるよな」

光彦「えっ」

 おわり


記事タイトル:

名探偵コナンSS:光彦「エスポワール……?」

関連ワード :

円谷光彦

名探偵コナン

髪色(黒)

名脇役

SS

折笠愛(声優)

大谷育江(声優)




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