生きてる間に何度も見たくなる!『機動戦士Zガンダム』の魅力【あにぶ】

「好きなガンダム作品はどれ?」
と聞かれたら、ファーストガンダム(以下、1st)と並んでよく挙がるのが1stの続編、「機動戦士Zガンダム」です。
1stと一番人気を争うこの作品にはどういう特徴があるのでしょうか?
大人向けの展開が特徴
1stは比較的話が単純であると言われます。
全体として大きな流れは追いつつも、一話一話の中にそれぞれ起承転結があり、少年ジャンプを読んでいるかのような、わかりやすいおもしろさが特徴なのです。
Zの場合これがどうなるかというと、一話一話の中できっちり話が片付いていくのではなく、結論が曖昧なままで話が進んでいってしまいます。
それは以降のストーリーの伏線となるのですが、全体像がわかるまでは「ん?だからこれってなんだったの?」というような曖昧さが残ります。
まるで一本の大河小説を読んでいるような感覚です。
監督も同じで、1stのキャラも多数登場しますが、両者の作りは大きく違います。
Zの方が明らかに複雑で、大人向けの作品になっているのですね。
複雑だからこそ!?一生楽しめるアニメ
Zが1stより複雑な展開をしているのは、人物の相関関係がもっと複雑でドロドロだからでもあります。
たとえば主人公カミーユは敵軍のジェリドと宿敵関係になりますが、前作のアムロとシャアのような胸躍るライバル対決というより、目を覆いたくなるような不毛な報復合戦といった感じです。
1stではほとんど登場しなかった恋愛模様も多数描かれており、愛憎入り混じる複雑な人間模様が楽しめます。
勢力同士の対決も、最初は1stと同じく二勢力が争っていただけだったのが、後半に入るとさらにもう一勢力が加わり、三すくみの状態に。
ときに手を組み、ときに裏切りという痺れるような政治戦が繰り広げられ、敵と味方が目まぐるしく変化していきます。
奥深さは1stを上回っていますし、この作品を見た時の年齢によっても見え方や感情移入するキャラが変わってくる作品です。一生見続けても飽きない作品ですよ。
「一回見たけどよくわからなかった」という人はぜひもう一回見て欲しいですね。
お勧め作品
Zガンダムのように何度も見られる大人向け作品が好きなら、アムロとシャアの最後の物語『逆襲のシャア』がお勧めです。理屈では割り切れない「オトナの本音」が嫌というほど見られます。
ガンダムシリーズを離れるなら、大人のファンが多い『新世紀エヴァンゲリオン』などどうでしょう?
一癖も二癖もある世界感を一生かけて味わってください!
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記事提供元:あにぶ