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夏映画興収1位は『ドラえもん』 変わらぬ親近感の3DCGで観客層広がる

 2014年夏休み映画の興行が終わり、その最終興収見込みが出揃った。ランキングTOP5はすべて30億円を超え、100億円を超えるメガヒットは生まれなかったもののバランスの良いヒット傾向となった。そんな

夏映画興収1位は『ドラえもん』 変わらぬ親近感の3DCGで観客層広がる

 2014年夏休み映画の興行が終わり、その最終興収見込みが出揃った。ランキングTOP5はすべて30億円を超え、100億円を超えるメガヒットは生まれなかったもののバランスの良いヒット傾向となった。そんななかで1位になったのは、前半戦を席巻してきた『マレフィセント』を上回った『STAND BY ME ドラえもん』。同作が大成功した理由と今夏の映画シーン“数字の裏”を、映画ジャーナリストの大高宏雄氏が総括する。

バランスの良いヒット傾向のなかでの成功と不本意

 2014年の映画の夏(休み)興行が終わった。結果を言ってしまえば、今年の興行実績(7月下旬から8月末までの興収累計)は昨年を下回る。減少分の正確な数値は出ないが、おおよその推測としては、10%以下の数%のマイナスと思われる。数字だけの説明をしておけば、そういうことだ。ただ、毎回言っていることではあるが、映画興行は数字だけを見ても、“面白くない”。数字の裏が重要で、今年の夏興行もまた、その例にもれない。

 まずはシビアな数字の推移を比較しておくとしよう。単純に言えば、今年は昨年の『風立ちぬ』(120億1000万円)や『モンスターズ・ユニバーシティ』(89億6000万円)のような図抜けた成績を上げる作品がなかった。これが、今年のマイナスには大きかったのである。メガヒット2本の威力は、やはり凄まじかった。ただ、だからと言って、今年がふがいなかったかと言えば、そうとも思えない。不本意な成績を強いられた作品は、確かにあった。だが全体を見渡せば、成績のバランスは、比較的良かったとは言える。

 ざっくり、上位作品を挙げる(数字はいずれも9月上旬段階での最終興収の見込み)。『STAND BY ME ドラえもん』(70~75億円)『マレフィセント』(65~67億円)『るろうに剣心 京都大火編』(50~52億円)『思い出のマーニー』(37~38億円)『GODZILLA ゴジラ』(32~33億円)『トランスフォーマー/ロストエイジ』(31~32億円)といったところが、上位を占める。

 ちなみに、昨年は30億円を超えた作品は、先の2本を入れて5本。今年は50億円以上が3本も見込まれ、30億円という括りでも今年のほうが数は多い。これが、成績のバランスという意味だ。メガヒット2本が飛び抜けるより、30億円超の大ヒット作品が多くあったほうが、観客がバランスよく映画館に“配分”されるからである。ただこれも、東宝という映画会社に偏り過ぎるという面は否めないのではあるが。

『ドラえもん』の大成功と対照的な『ゴジラ』『トランスフォーマー』

 今年の比較的バランスの良いヒット傾向のなかで、作品によっては、成功、不本意(不成功ではない)に2分されたことは気に留めておきたい。さきの6本で言えば、『マレフィセント』『ドラえもん』『るろうに剣心』が予想以上の大成功なら、『思い出のマーニー』『ゴジラ』『トランスフォーマー』(30億円を超えないだろう『ポケモン』も加えて)が不本意ということになる。これは、それぞれの作品の構え、話題性、実績(シリーズなどの場合)などから判断できるもので、バランスの意味には、実は複雑な要素もある。

 このなかで、『ドラえもん』の大成功と、『ゴジラ』『トランスフォーマー』『思い出のマーニー』について記す。『ドラえもん』は、日本のCGアニメとして、最高の成績となる。周知のとおり、このシリーズは、従来型のアニメ手法で製作されてきた。この手法こそが、良質な中身と相まって、長きにわたって子どもたちの気持ちをとらえてきたものなのである。

 それが、CGアニメとなり、親に連れられた子どもたちばかりか、20代、30代あたりの大人の観客まで集客できたのは、“CGアニメの特性”と“中身の親近感”にあったと思う。前者は、表現のシンプルさがキーワードだろう。くっきりとした輪郭の登場人物たちの造形は、印象が非常に良く、何の違和感もなく観客の頭に入ってくる。後者は、いくつかの有名エピソードをまとめた話の作りが、これまたシンプルさをかもし、非常にわかりやすい映画の進行として、観客の頭に染み込んでくる。映像と話が、シンプルさという一点で重なり合い、心地よい印象を形作るのである。これに加えて、タイアップ企業が今回非常に多く、その“大宣伝”が、広範囲な浸透力を促した点も見逃せない。

 今回の『ゴジラ』は、ハリウッド製作の前作『GODZILLA』(1998年公開、50億円)を大きく下回る。前作をしのぐ評判の良さ、事前の話題性からすれば、これは意外と言うべきか。観客に若い人が少ないことを考えると、ゴジラの神通力が及ぼす範囲は、一部の人たちに少々偏っていたのだと言えよう。ゴジラファンはいるのだが、その広がりが限定的であった。女性層に全く嫌われた点も見逃せない。

 女性と言えば、『トランスフォーマー』も非常に少なかった。『ゴジラ』といい、『トランスフォーマー』といい、怪獣、ロボットへの関心を、女性たちはそれほどもっていない。女性たちの支持の低さが、両作品の興行を決定づけたと言っても差し支えない。なぜなのかは、簡単明瞭だろう。怪獣、ロボットには、心がときめかないのである。『トランスフォーマー』に関して言えば、男性客含め、口コミがあまりきかなかった点も見逃せない。まるで、金太郎飴のような映像バトルに、少々飽きがきたのではないか。

限定的な女性客を生んだ『思い出のマーニー』

 その女性客たちは、『思い出のマーニー』には駆け付けた。だが、その幅がそれほど広くはなかった。それに加えて、ジブリ作品に多いファミリー層が少なかった。これは、少女同士の交流の話に絞り込んだ特異な中身によるだろう。スタジオジブリの長編アニメは、2000年以降では15本あるが、『思い出のマーニー』は、最下位の『かぐや姫の物語』(24億7000万円)のひとつ上、下から2番目の成績ということなる。その原因が、さきのような限定的な女性客を生んだ作風だったと思う。ファミリー層は、もともと難しい。出生の秘密をかかえた少女と、分身とも言える別の少女とのいささか重苦しい話が、観客を選んだのだと言えよう。

 こう見てくると、今年の夏興行は、良好な面と厳しい面の両面が出たと考えられる。『ドラえもん』は、日本のCGアニメの可能性を膨らませた。これからは、『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』だって、CGアニメになり得る。他の作品を含め、可能性は無限大だ。もちろんそうなると、従来の定番アニメの興行も変化を強いられるかもしれない。

 洋画は、厳しい面の最たるものと言っていい。日本での認知度、信用度が抜群なディズニー作品は別格として、年間を通しての洋画の最大話題作である『ゴジラ』『トランスフォーマー』クラスが、30億円台前半で推移するとなると、そこがひとつの上限とも考えられてくる。こうした傾向は、米メジャー系の洋画配給会社において、ますます公開本数の減少を促進し、リスクヘッジを高める方向性を強めるのではないかと、いつもながら心配になってくる。(文:映画ジャーナリスト・大高宏雄)


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