やる気はないが観察眼はある!音駒の背骨で脳で心臓とは!?孤爪研磨の魅力!!

ハイキュー!!とは、一言で説明するならバレーに青春を捧げる少年達の物語だ。当然主人公を初めとしてキャラクターの多くはバレーを愛し心に熱い物を秘めている。
しかし、この記事で語る孤爪研磨はそんな熱血とは程遠い現代っ子だ。
幼い頃から他人が苦手でいつも人目を避けるように自分の殻に籠りゲームをしてきた彼の性格はどちらかというと内向的で無気力。
彼がバレーを始めたのは幼馴染の黒尾鉄朗との付き合いで今もバレーを続けているのはその黒尾が困るから。
決してバレーが好きだからではない。
身長は169.2cmと平均的。運動能力が特別にいい訳でもなく、おまけに疲れるのが嫌だから自主練もほとんどしないというやる気のなさ。
そんな彼だが、部の仲間からはお荷物扱いどころかチームの要として一目置かれている。
それはひとえに彼が幼いころから人目を避ける為に知らず知らず培ってきた優れた観察眼が大きい。
相手の選手がどんなタイプであるか、どんな攻撃を打ってくるかを冷静に見極め、まるで彼が得意とするゲームの攻略をするかのように相手チームへの対策を立てる。
その鋭い観察眼を黒尾は研磨の事を『音駒の背骨で脳』と称する。
もっとも、研磨自身は恥ずかしいから止めてほしいと思っているが……。
余談だが、孤爪研磨と言えば一見ヤンキーにも見えるプリン頭が特徴。
目立つのが嫌いな彼が何故こんな目立つ髪型をしているのか。
それは、ある日チームメイトの山本猛虎に髪型が目立つ(だから髪を切れ)と指摘されて目立たないために髪を染めてそのまま放置したというエピソードがある。
頭は良いのにこんな普通とちょっとずれた天然な一面も彼の魅力であろう。
文:くつした