週刊少年ジャンプの主人公と言えば、どんなタイプのキャラクターを思い浮かべるだろうか?


熱血系主人公?　それともクールな主人公?　ちょっと珍しい所で言えば冷めたやる気のないの主人公?　この記事で紹介する麻倉葉はそんなタイプとはかけ離れた所謂脱力系主人公だ。


全知全能の力を手にすること出来るシャーマンキングを目指す理由は毎日のんびり楽して暮らせるから。口癖は「なんとかなる」と周囲からはその言動に対しユルいと評される。


だが、彼の境遇は今の性格からは想像も出来ないほど暗く、幼い頃からシャーマンと言う普通の人間とは違う生き方をする者故に周囲からは爪弾きに遭い友達は幽霊や精霊だけだった。

そんな孤独な過去がある故に初めて出来た人間の親友小山田まん太を初めとした友人や仲間を心から大切にしており、彼らがピンチの時は危険を省みず助けに向かったり時には自分の大事な夢を犠牲にしてでも救おうとする。


実は麻倉葉には双子の兄がおり、その兄とは自分の先祖で普通の人間を滅ぼしシャーマンだけの世界を作ろうと目論む麻倉葉王が転生したものであり、彼ら2人の関係性や宿命も物語に大きく関わる。


ジャンプ漫画には珍しくヒロインとの仲が最初から完成しており、許嫁で相思相愛。作中では子供の頃は理解できなかったが大人になるとよくジャンプで掲載出来たなと驚くアダルトなやりとりもあったりする……。

文：くつした