ゲキ・ガンガー命の熱血コック兼パイロット「テンカワ・アキト」の魅力『機動戦艦ナデシコ』

民間企業ネルガル重工の所有する戦艦「ナデシコ」のコック兼パイロット。ロボットアニメ“ゲキ・ガンガー3”の熱狂的なファンです。ナデシコの艦長である「ユリカ」とは知り合いですが何かと彼女を避けているフシも・・・?そして、考えなく戦場へ突っ込む癖があり、いつもナデシコクルー達をヒヤヒヤさせています。今回はそんな熱い男「テンカワ・アキト」について語ってみたいと思います。
ゲキ・ガンガー3が大好き
ロボットアニメである“ゲキ・ガンガー3”の熱狂的なファンで、同じく熱狂的なゲキ・ガンガーファンである同ナデシコパイロット「ヤマダ・ジロウ」(魂の名前は「ダイゴウジ・ガイ」)とも、よくビデオを観ては語り合っていました。しかし、あまりにもゲキ・ガンガーに感情移入するあまり、ガイと抱き合ってしまい、たまたまアキトを尋ねたユリカに引かれてしまったりも・・・。周りが見えなくなるのは欠点ではありますが、それだけひとつの事に集中できるってことでもあると思うのです。一緒に仲良く並んでゲキ・ガンガーを観てみたいですね。
コックとして
アキトがもともと住んでいた火星はご飯が美味しくありません。ナノマシンのおかげで空気は綺麗になりましたが、土までは綺麗にならず野菜がとてもまずかったそうです。「それを美味しく調理できてまるで魔法みたい」と思ったのが、コックを目指したきっかけでした。パイロットとのかけもちで、本人は中途半端と思っていたようですが、後に働いた飲食店で、親方に合格を貰う事が出来ました。実際は「10年早い」ようでしたが、「100年早い連中がデカイ店を構えているご時世」らしく、アキトの腕前なら十分なようです。自分は中途半端と迷っていたアキトですが、きちんと結果を出せたのは凄いことです。
危なっかしいパイロット
ナデシコの艦長であるユリカや提督の意見を無視して、勢いだけで戦場へ飛び出すこともしばしば・・・。時には機体の特性も考えずに出撃し、そのまま身動きが取れなくなることも。無理な出撃をしようとしてメカニックの「ウリバタケ」に「バカが無茶するぞー!」と言われてしまうのですが、呆れつつも動きの読めないアキトの大胆さに、どこか期待して楽しんでいるような気がします。きっとそんなアキトの為に、機体の準備や整備にやり甲斐を感じているのではないでしょうか。
死んだはずの男
劇場版『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』では、巷で幽霊ロボットと噂されている謎の漆黒ロボットのパイロットとして登場。アキト自身も顔を隠し黒いマントを身にまとっています。この機体「ブラックサレナ」がとてもかっこいいのです。アキトの服装もブラックサレナとマッチしており、その魅力を引き立てます。これだけで観る価値アリなのです。
何かと色々な事に巻き込まれ、振り回されつつも最後には自分の道を突き進んでいく「テンカワ・アキト」。アニメ本編では熱血気味ですが、劇場版でのアキトはどこか闇を感じさせる人物になっており、こちらもとても魅力的です。もちろん劇場版でのアキトにはある目的があるのですが、ストーリーのとても重要な部分であるため、ここでは語る事が出来ません。気になる方は是非劇場版を観てくださいね。
(C)ジーベック/1998 NADESICO製作委員会