ひたむきに夢を追う健気さに感動!新人声優「坂木しずか」の魅力とは?『SHIROBAKO』

アニメ制作に携わる人々の群像劇『SHIROBAKO』。2014年からテレビ放送された話題作です。そのリアルな制作現場や人物の描写から、思わずアニメだということを忘れそうに。今回は、主人公の「宮森あおい(みやもりあおい)」と同じくアニメーション同好会出身で、声優を目指して奮闘する「坂木しずか(さかきしずか)」(愛称「ずかちゃん」)の魅力について紹介していきたいと思います。
みんな応援したくなる!!
真面目で頑張り屋の彼女は、本作の中でさまざまな経験をしながら成長していきます。アニメーション同好会時代から声優を志望し、プロダクションに入って新人声優となってからも「何とか役をとろう」と苦戦します。しかし、初めてのオーディションで台詞を噛んでしまったり、アニメのガヤの仕事ではりきりすぎて注意されてしまったり・・・。作品のなかでも、悩んだ時期がもっとも長かったキャラクターだったのではないでしょうか。一緒になって悔しがったり、悩んだりしてしまいます・・・。しかし、そんな苦労しながら頑張る姿こそが、彼女を「応援してあげたい!」と思わせる魅力なのでしょう。
遠い道のりでも・・・
頂いた仕事には全力で取り組むずかちゃん。作中ではゆるキャラ「ウメブー」(鼻が梅干しのブタさん)の声を担当する場面がありました。しかし“ウメブーの着ぐるみに入る人が居ない”というトラブルが発生し、何とそこで、彼女は声優をするとともに着ぐるみに入る仕事も引き受けるのです。とても驚きましたが、何とか問題も解決し、安心しましたね。さすがずかちゃんです。
声優としての新たな一歩
物語の途中で、彼女は武蔵野アニメーション制作の『第三飛行少女隊』の声優オーディションを受けます。木下監督は彼女の声と演技に興味を持ちますが、役を取るまでには至らず、結局落ちてしまいました・・・。他の同好会時代のメンバーは皆このアニメの制作に関わっており、自分だけが加わる事ができなかったと知った時も、明るく振舞い皆を応援します。しかし、新人声優がテレビに出演しているのを見て落ち込むシーンもある彼女。明るく振舞う姿に彼女の辛い気持ちを感じました。
しかしその後、木下監督と原作者の野亀さんの対談により、アニメの終盤で新しくキャラクターを加えることが決まり、その声優に大抜擢されることに。この展開には本当に驚きました。「やっと彼女に名のある役が!」と、主人公のあおいと一緒に泣きたいくらいに嬉しくなりました。
アニメーション業界における苦労ややりがいを感じることができるこの作品では、今までにない観点から「アニメ」を見ることができます。『SHIROBAKO』、そして「坂木しずか」。一度見れば誰もが忘れられない作品になると思います。
(C)「SHIROBAKO」製作委員会