先輩の為ならなんだってできる!?元気いっぱいな美少女「檜山ひかる」の魅力『きまぐれオレンジ☆ロード』

『きまぐれオレンジ☆ロード』の「檜山ひかる」は、物語のヒロインのひとりで、薄い色のショートカットが特徴のボーイッシュな美少女です。最初は、主人公「春日恭介」の事を嫌っていたのですが、ひょんな事から好きになり、その後は「春日恭介」一筋になります。常に明るく元気いっぱいな健康的な美少女。今回は、そんな「檜山ひかる」についてご紹介したいと思います。
最初は嫌っていたが…
この物語のもう一人のヒロインである「鮎川まどか」と小さいころから一緒に行動していた「檜山ひかる」。「鮎川まどか」は一時不良と呼ばれた事があるのですが、その時は一緒に不良となりました。そんな時に「春日恭介」と出会います。姉貴分であり親友である「鮎川まどか」に馴れ馴れしく話す頼りなさそうな「春日恭介」を見下していたのですが、「春日恭介」が超能力で、座りながら反対側のバスケットボールのゴールにシュートする場面を偶然見てしまい(春日恭介は超能力が使えます)、「檜山ひかる」は「春日恭介」を動神経抜群なスポーツマンと勘違いし、べた惚れとなってしまいます。
先輩一筋
「檜山ひかる」は惚れると一直線となる性格で、「春日恭介」一筋となります。姿をみかければ「せんぱーい」と飛びつきますし、お弁当を作ってきたり、かわいく見られるように不良っぽいしぐさをやめたり(不良だったのは本人も黒歴史と思っているようです)、とにかく「春日恭介」を振り向かせるために、あの手この手を尽くします。
そんな彼女の頑張りに、本当は「鮎川まどか」のことが好きな「春日恭介」も「檜山ひかる」にふらふらと行ってしまう事もありました。しかし、春日恭介が優柔不断なこともあり、なかなか進展しませんでした。
春日恭介と出会い変わったこと
「春日恭介」と出会った事で、彼女はかなり変わりました。出会う前は、不良の「鮎川まどか」の妹分として敬遠されていましたが、「春日恭介」と出会い、振り向いてもらうため不良っぽい部分を捨てた結果、元々の明るく人懐っこい性格が前面に出て、「春日恭介」だけでなくその周りからも可愛がられるようになります。「春日恭介」により、「檜山ひかる」は本来の自分を取り戻せたといえるでしょう。
純粋な思いは不快に思わない
実は、恭介と鮎川はお互い好きあっており、本来なら「檜山ひかる」の出番はなかったのですが、それらの思いに気付かないまま、「檜山ひかる」は恭介一筋になってしまいます。しかも、その事を鮎川に相談したりと、鮎川を悩ませるのです。普通なら「檜山ひかる」のような存在は、恋愛作品によくいる“恋敵”として嫌われるのですが、恭介に対する思いが、あまりに一筋で純粋なため、不快に思う人は少なく、これも「檜山ひかる」の人柄によるものではないでしょうか。
「鮎川まどか」は、80年代を代表する美少女キャラクターのひとりとなりましたが、「檜山ひかる」も人気のあるキャラクターでした。ボーイッシュなキャラクターに限れば、上位に入るかもしれません。その後出てくるボーイッシュなキャラクターの多くが明るく人懐っこいのは、もしかすると「檜山ひかる」の影響だったのかもしれません。
(C)まつもと泉/集英社