※内容によってはネタバレを含む可能性が御座います。予めご了承下さい。
主人公の父。まる子同様のん気でマイペースでおっちょこちょいの面倒臭がり屋。また、いい加減でデリカシーがなく、自他共に認める上がり症の口下手で照れ屋なため、人前に出ることは苦手。
年齢
40
歳
誕生日
6月20日
性別
男
趣味
タバコ/釣り
好きな食べ物
カツオの刺身/煮魚/ラーメン/カキ氷のミルク味/グラタン
声優
屋良有作/少年期 水谷優子/土橋真弓(代役)
俳優
高橋克実/三村マサカズ/児島一哉/ 若い頃:玉木宏
星座
双子座
血液型
A
型
髪の色
黒
髪型
七三
配偶者
さくらすみれ
子供
さくらももこ/さくらさきこ
兄弟・姉妹
さくらいちろう
主人公「さくらももこ」の父「ひろし」。酒と釣りが大好きで、週末になるとよく一人で釣りに出かけていきます。時には、まる子にせがまれ仕方なく一緒に釣りに連れて行くことも。面倒くさいことが大嫌いなひろしは、家では酒を飲みながらテレビ、週末には釣りと、自分の自由時間を優先します。今回は、そんな父「さくらひろし」の魅力についてご紹介いたします。
一家のあるじとしての自覚があるのかないのか、家の事は妻のすみれや、実の父母である友蔵とこたけにさりげなく押し付け、自分は風の向くまま気の向くままの日々を送っている・・・そんな(風に見える)お父さんです。時々偉そうに啖呵をきって引くに引けなくなる時も、プライドで何とか乗り切るひろし。気が向けばまる子と風呂に入り、風呂の中で清水の次郎長の唄を共にうたいます。ごく稀に、やけに気の効いたセリフが出ることも。
妻すみれとの馴れ初めを、すみれがまる子とお姉ちゃんに語って聞かせる時には、いたたまれなくなり逃げ出すひろし。そういった普通のリアクションがまた面白い男なのです。今ではダメ父の印象が強いひろしですが、独身時代は口数の少ないクールな男でした。さり気なくすみれの事を心配し思いやる、そんな男だったのです。結婚して二児の父となった後の姿とは想像もつかないほどのギャップ、それもまた彼の魅力といえるでしょう。結局は、良い男、良いお父さんなのです。口は悪くフウテンなダメ男に見えても、実はなかなかの人格者を匂わせる、さくら家には必要不可欠の主(あるじ)なのです。
ご近所の人達にも自然体に接するひろし。実は意外と人々から慕われているのです。普段は、家に帰れば風呂に入って晩酌、テレビを見ながらまる子やお姉ちゃんに毒舌を言い放つ父親です。家の事は妻と父母に任せたと言わんばかりの自由気ままな男ひろしです。しかし、決して自分を飾らず(時には見栄を張ることもあるはありますが)に、ありのままに誰にでも接する彼は、やはり信用できる男なのです。近所の人相手でも、空気を読まない言葉や毒舌は相変わらずですが、その中には義理人情、正義感、愛情などがにじみ出ているのです。時々まる子たちを心配してアタフタする様子に、やはり父親なのだなと改めてホッコリさせてくれる、そんな姿も魅力的なひろしなのです。
普通の親は、自分の子どもと子どもの友達への接し方は違うものです。ひろしの場合は、相手が子どもであっても、ベランメエ口調で毒舌。時には(無意識に)子どもと同格の立場で問答をしています。しかし、子供達からも、色々楽しい事を知っているおじさん、親切なおじさんと慕われるのです。
ダメ父として描かれる事の多い「さくらひろし」。しかし、その見事なまでのダメっぷりと共に、彼の持つ愛情や人間味、等身大の父親像に惹かれる人も多いのではないでしょうか。理想の父として上げられる事の多い某作品の父キャラ「ひろし」にだって、決して負けないほどに魅力的な“日本の父キャラ”なのです。