※内容によってはネタバレを含む可能性が御座います。予めご了承下さい。
旧姓イズミ・ハーネット。エルリック兄弟の師匠として彼らに錬金術や格闘技を教えた。自分の子供を生き返らせようと人体練成を試みるが失敗し、その代償に自分の内臓を失ってしまった。
年齢
35
歳
性別
女
声優
津田匠子
髪の色
黒
髪型
ドレッドヘアー
学校・会社
カーティス精肉店
配偶者
シグ・カーティス
漫画から端を発し、アニメ化2回、映画化もされるなど、大人気となった錬金術を題材にしたファンタジー『鋼の錬金術師』。「イズミ・カーティス」は、主人公達に錬金術を教える立場として登場します。出番は決して多いとは言えませんが、その分インパクト(強さ的にもキャラ的にも)のある彼女の魅力を紹介してみたいと思います。
イズミはとても厳しい師であり、錬金術を習いたいと訪ねてきた主人公達を最初は追い返します。その後根負けしたあとは、まだ幼い彼らを無人島に一か月放置して死にかけるほどのサバイバル・・・。これも全ては“あること”を主人公達に学ばせるためだったのですが、それからの彼らの修行はとにかくスパルタでした。
そして彼女は、母を失った主人公達の母親のような存在でもあります。厳しくするのも彼らのことを思ってであり、それを彼らも理解しているようで、苦笑いをしながら当時のことを語ります。
彼女は錬金術師として有能というだけでなく、体術も習得しており素手でも戦えます。主人公たちの修行中も、スリッパを履いたまま2対1の状況で一撃もくらわなかったり、キメラという凶暴な相手を圧倒したりと、その強さは圧倒的。また、彼女の倍近くある相手を投げ飛ばすなど、身体能力もずば抜けているようです。離れた相手には錬金術で、間合いに入れば体術で仕留める、遠距離も近距離も関係ありません。彼女を師匠にもつ主人公たちが強いのもうなずけるというものです。
ちなみに彼女も錬金術への弟子入りの際、冬山でナイフ一本のみで生き残るという試練を与えられていました。このように試練は師から弟子へと受け継がれていくのかもしれませんね。
イズミは「シグ」という男性と結婚しており、この2人はとにかく仲が良いです。彼女はドレッドヘアーを後ろで束ねた少し強面の女性で、人目がある所では決して好意など表さない・・・そんなイメージにも関わらず、「んなことは関係ない」と言わんばかりにノロケまくります。主人公達にしてみれば、両親たちのアツアツぶりを見せつけられるようなものでしょうか。想像するだけでいたたまれない気持ちになります。ただ、いつまでも仲の良い夫婦というのは良いですよね。
イズミ自身も錬金術において禁忌とされることに手を出しており、重い過去を背負っている女性でもあります。不可能を可能としてしまう錬金術は、時に更なる悲劇をもたらすということを、彼女「イズミ・カーティス」の後悔から知ることもできるでしょう。