※内容によってはネタバレを含む可能性が御座います。予めご了承下さい。
カレイドステージのトップスター。ユーリの派パートナーで「ゴールデンフェニックス」の使い手。自他共に厳しく、ややれいてるな雰囲気と言動で時にスタッフや他の演者と衝突する。
年齢
17
歳
誕生日
8月15日
性別
女
声優
大原さやか
星座
獅子座
身長
173
cm
カレイドステージの孤高のトップスター「レイラ・ハミルトン」の魅力とは?『カレイドスター』
サーカスとミュージカル、マジック等を組み合わせたエンターテイメント集団「カレイドステージ」で、主人公「苗木野そら」が奮闘する物語を描いた『カレイドスター』。世界各国から凄腕のパフォーマーが集まるその中で、花形の空中ブランコの演者としてトップスターの座を守り続けてきたのが、このアニメのもう一人の主人公ともいえる「レイラ・ハミルトン」です。
自分に厳しく、他人にも厳しい孤高の存在
『カレイドスター』は主人公「苗木野そら」が「カレイドステージ」入団のオーディションを受けるところから始まります。「レイラ・ハミルトン」はその時すでに「カレイドステージ」のトップスターとして君臨しています。
第1話で不慮の事態によりオーディションに遅刻してきたそらに対し、レイラはきっぱりと言います。「何があってもステージは時間通り始めるものよ」と。その後、どうしてもカレイドステージに入りたいと追い縋るそらを無視し、結局そらはオーディションを受けることができません。
そら視点でアニメを見ていると、トップスターであることを鼻にかけたすごく嫌な先輩演者に見えますが、この融通のきかなさも「レイラ・ハミルトン」の「カレイドステージ」にかける想いの強さの表れなのです。どんな状態でも必ずベストの演技をし、観客を喜ばせるという決意。それは、この第1話の時点から最終話まで、一貫しているものです。いつもスマートに見える「レイラ・ハミルトン」ですが、その根底にあるものは、そらと同じ、純粋で不器用なまでのプロ『根性』なのです。
そらとの対立、和解、絆、そして次のステージへ
物語の序盤こそ、そらと対立することの多いレイラですが、次第にそらの努力と情熱を認めるようになります。それは、自分自身が「カレイドステージ」に求めるものと、そらが目指すものに共通点を感じたからに他なりません。
物語中盤で「カレイドステージ」が解散することになった後にも、自身は女優として活動する傍らで常にそら達を気にかけ、仮面をつけて遊園地でのショーに出演し盛り上げるなど、陰ながらの支援を続けます。そらを「自分を熱くさせてくれるパートナー」と素直に認め、「カレイドステージ」を自分の居場所と再確認することで、レイラはさらなる高みへと昇っていくのです。
そして再びカレイドステージが復活した際には、そらと共に「幻の大技」を完成させるための特訓に挑むことになります。そらをパートナーでありライバルと認めることで、燃え尽きるほどのショーを完成させたレイラは「幻の大技」の特訓時の肩の怪我によりカレイドステージを去ることになります。
二度とカレイドステージには立てないと言うレイラの言葉に泣きじゃくるそら。そんな彼女にレイラは強く言います。「そら、これからはあなたが私の夢になって」と。自らの手で、しっかりとトップスターのバトンを渡したレイラ。この潔さと、次の目標に向かおうとする前向きさこそが、「レイラ・ハミルトン」の真骨頂なのです。
いつまでもすごい先輩
「カレイドステージ」を去ったあとも、レイラは自分の思う道をまっすぐに突き進みます。オフブロードウェイの小さな劇場で演劇の道を進みながら「カレイドステージ」で奮闘するそらに助言を与えます。自身が主演する舞台に客演としてそらを呼んだ際には、新たな道を自分自信の力だけで邁進する姿をそらに見せることで、そらの自信を蘇らせます。どこまでも強く、気高く、自分の信じる道を進み続けるその姿は、カレイドステージではない場所でも輝き続ける「本物のスター」に違いないのです。
最終回で、そらはレイラに尋ねます。「私は今もレイラさんの夢だと思っていてもいいですか?」と。それに対するレイラの答えはこれまで「カレイドスター」という作品を見続けていた視聴者の言葉を代弁しているような一言でした。
その言葉はここには書きません。是非、みなさんの目で、耳で、実際に感じていただきたいと思います。「レイラ・ハミルトン」のこの言葉に繋がる物語を見続けられたというだけで『カレイドスター』を見ていて良かったと思えるほどの名シーンです。
(C)2003 佐藤順一・HAL・GONZO/カレイドステージ (C)2005 佐藤順一・HAL・GONZO/カレイドステージ
記者(サイコロ親分【公式】さん)